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EC運営のWBSの作り方|楽天・Amazon年間販促を組む5手順

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EC運営のWBSの作り方|楽天・Amazon年間販促を組む5手順

楽天市場とAmazonのイベント対応が、毎回ぎりぎりになっていないでしょうか。販促カレンダーに「12月4日 スーパーSALE」と書いてあっても、誰がいつまでに何を終わらせるのかが決まっていなければ、準備は直前まで動き出しません。

EC運営のWBSは、年間イベントを「イベント→施策→作業→担当・期限」の4階層に分解し、開催開始日から逆算して1枚に並べたものです。これがあると、申請の締切漏れやセール後の価格戻し忘れといった、売上と利益を直接削る事故を防げます。

この記事では、EC運営のWBSの作り方を5つの手順で解説します。あわせて、楽天市場とAmazonの年間販促をそのまま管理できるExcelテンプレートを無料で配布します。

この記事でわかること

  • 販促カレンダーとWBSの役割の違いと、カレンダーだけでは抜け漏れが止まらない理由
  • EC運営のWBSを構成する4階層(イベント/施策/作業/担当・期限)の設計ルール
  • 楽天市場・Amazonの年間販促を1枚のWBSに落とし込む5つの手順
  • 楽天とAmazonで逆算の起点が変わる理由と、モール別のタイムライン早見表
  • 無料配布するExcelテンプレートの中身と、自社用に調整すべき3つの数値

この記事の想定読者

  • 楽天市場とAmazonを併売していて、イベント準備が毎回直前になっている店舗運営担当者
  • 販促カレンダーは作っているが、タスク管理まで落とし込めていない方
  • 担当者が増えてきて、作業の割り振りと進捗共有に課題を感じているEC責任者
  • イベント後の価格・広告の戻し忘れを、仕組みでなくしたい方

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米沢 洋平
Writer米沢 洋平

株式会社Proteinum 代表取締役

慶応義塾大学を卒業後、楽天グループ株式会社に入社。ECコンサルタントとして、ショップオブザイヤー受賞店舗を含むのべ700店舗以上を支援。その後、小売業を中心に経営コンサルティング業務に従事(事業戦略策定、EC戦略策定・実行支援など)し、株式会社Proteinum(プロテーナム)を創業。
プロテーナムでは、楽天、amazon、自社EC、Yahoo!ショッピングを中心に、データに基づく圧倒的な成果にこだわった支援を行っている。ナショナルブランドを中心に累計1,000社以上の支援と年間広告費10億円以上の運用実績を持ち、独自のEC運用支援システム「ECPRO」も提供している。

なぜEC運営にWBSが必要なのか|販促カレンダーだけでは抜け漏れが止まらない理由

なぜEC運営にWBSが必要なのか|販促カレンダーだけでは抜け漏れが止まらない理由

販促カレンダーとWBSは、管理している対象がまったく違います。カレンダーが答えられるのは「いつイベントがあるか」までで、「誰が・いつまでに・何を終わらせるか」には答えられません。イベント準備の事故は、この答えのない領域で起きます。ここでは両者の役割の差と、WBSがない店舗で繰り返される失敗パターンを整理します。

販促カレンダーとWBSは管理する対象が違う

販促カレンダーは「日程」を、WBSは「作業と責任」を管理する道具です。どちらか一方では運用が回りません。次の表は、2つの役割の違いを整理したものです。

項目販促カレンダーWBS
管理する対象イベントの開催日程準備作業と担当・期限
最小単位イベント1件作業1件
答えられる問いいつ何があるか今週誰が何を終わらせるか
更新頻度年1回+日程発表時週1回
抜けやすい領域準備・戻し作業年間の全体像

この表からわかるとおり、両者は競合しません。カレンダーで年間の骨格を押さえ、そこにWBSで作業をぶら下げる形が基本になります。

WBSとは、成果物を作業単位まで分解した構造図のこと

WBSとは、Work Breakdown Structureの略で、プロジェクト全体を成果物ごとに階層的に分解し、管理できる作業単位まで細分化した図のことです。日本語では作業分解構成図と呼ばれます。

EC運営に当てはめると、成果物は「1回のイベントで目標GMVを達成すること」です。これを施策に割り、施策を作業に割り、作業ごとに担当と期限を置きます。WBSは進捗管理表ではなく、作業の抜け漏れを防ぐための設計図だと捉えてください。進捗を時間軸で見るガントチャートは、WBSができてから作るものです。

WBSがない店舗で起きる3つの事故

支援の現場でよく見るのは、次の3つです。いずれも売上ではなく利益を直接削ります。

  1. 申請の締切漏れ:楽天スーパーSALEサーチやAmazonのセール申請は、開催のかなり前に締切が設定されます。気づいた時点で間に合わないことが多く、リカバリーが効きません。
  2. 戻し作業の忘れ:セール価格やポイント倍率、広告予算を戻し忘れると、通常期に赤字で売り続けることになります。
  3. 属人化:作業手順が特定の担当者の頭の中にしかなく、休んだ瞬間にイベント対応が止まります。

3つとも「やり方を知らない」ことが原因ではありません。やるべき作業が一覧になっていないことが原因です。だからこそ、WBSという形で外に出す価値があります。

EC運営のWBSは何をどこまで分解するのか|4階層の設計ルール

EC運営のWBSは何をどこまで分解するのか|4階層の設計ルール

EC運営のWBSは、レベル1=イベント、レベル2=施策、レベル3=作業、レベル4=担当と期限の4階層で組みます。階層を増やすほど管理は精密になりますが、更新が重くなって続きません。4階層は、週1回の更新で回しきれる上限だと考えてください。

レベル1:イベント(WBS1枚の単位)

WBSは「1イベント=1ブロック」で作ります。楽天スーパーSALE、お買い物マラソン、Amazonプライムデー、ブラックフライデーなどが、それぞれ独立したブロックになります。

年間分を1シートにまとめる場合も、イベント名の列でフィルターできる状態にしておきます。そうすると、直近のイベントだけを抜き出して見られるようになります。

レベル2:施策(8カテゴリで固定する)

レベル2は、毎回同じカテゴリを使い回すのが鉄則です。自由に書かせると店舗ごと担当者ごとに表記がぶれ、集計できなくなります。弊社では次の8カテゴリを標準にしています。

カテゴリ含まれる作業の例
企画目標GMVの設定、値引き原資の決定
商品対象商品の選定、価格改定CSVの作成
制作特集ページ制作、バナー差し替え
販促クーポン設計、ポイント変倍設定
広告予算配分、入札調整
在庫発注、FBA納品、欠品チェック
戻し価格・バナー・広告設定の復旧
振り返り実績集計、改善メモの作成

「戻し」を独立したカテゴリにしている点が重要です。イベント前の作業だけを並べると、終了後の作業がWBSから消えてしまいます。

レベル3:作業(1人が1日で終わる大きさまで割る)

1つの作業は、1人が1日以内に終えられる大きさまで分解します。「特集ページを作る」では大きすぎて、進捗が50%のまま何日も動きません。「構成案作成」「素材手配」「コーディング」「スマホ表示確認」まで割ると、止まっている工程が特定できます。

逆に、30分で終わる作業まで細かく割る必要はありません。分解の目安は、1イベントあたり15〜25タスクです。これを超えると更新の手間が実務を圧迫します。

レベル4:担当と期限(担当は必ず1人にする)

担当欄に2人以上の名前が入った作業は、高い確率で放置されます。人数が必要な作業は、作業そのものを分けて、それぞれに1人を割り当ててください。

期限は日付を直接入力せず、イベント開始日を基準にした相対日数(D-14、D+1など)で持つのが実務的です。日程が変わっても、開始日を1か所書き換えるだけで全タスクの期限が動きます。

楽天・Amazonの年間販促を1枚のWBSに落とし込む5手順

楽天・Amazonの年間販促を1枚のWBSに落とし込む5手順

EC運営のWBSは、次の5手順で作ります。年間イベントの棚卸し、標準タスクリストの作成、開始日からの逆算、担当と工数の割り当て、週次更新ルールの決定の5つです。初回は半日ほどかかりますが、2回目以降は標準タスクリストを使い回せるため、1イベントあたり30分程度で組めるようになります。

手順1:年間イベントを棚卸しし、注力ランクをS〜Cで付ける

最初にやるべきは、全イベントに優先順位を付けることです。楽天市場は年4回の楽天スーパーSALE(例年3月・6月・9月・12月)に加え、お買い物マラソンが月1〜2回のペースで開催されます(月によって開催回数は変わります)。Amazonはプライムデー(7月)、プライム感謝祭(10月)、ブラックフライデー(11月下旬〜12月上旬)に加え、スマイルSALEがほぼ毎月あります(2026年9月時点)。

すべてに全力投球はできません。次の基準でランクを付け、Bランク以下は作業を意図的に削ります。

ランク判断基準投下する作業量
S年間GMVの10%以上を見込むフルセット(20タスク前後)
A5〜10%を見込む制作を簡略化(12〜15タスク)
B5%未満だが在庫消化に使う販促設定と広告のみ(5〜8タスク)
C参加はするが特別対応しないクーポン設定のみ(1〜2タスク)

ランク付けを先にやらないと、すべてのイベントに同じ量のタスクが並び、WBSが現実離れします。

手順2:標準タスクリストを一度だけ作る

イベントごとにゼロからタスクを書き出すのは非効率です。モール別・イベント種別ごとの標準タスクリストを一度作り、以後はコピーして使い回します。

作り方は簡単で、直近のイベントで実際にやった作業を、終了直後に全部書き出すだけです。記憶が新しいうちにやるのがコツです。ここで「やったつもりで抜けていた作業」も一緒に出てきます。

手順3:開始日を起点にD±で期限を逆算する

標準タスクごとに、イベント開始日を0としたオフセットを決めます。マイナスが開始前、プラスが開始後です。楽天スーパーSALEの例を挙げます。

オフセット作業カテゴリ
D-30目標GMVと値引き原資の決定企画
D-21価格改定CSVの作成・検証商品
D-14SALEサーチ申請、クーポン設計販促
D-7バナー差し替え、在庫最終確認制作・在庫
D-1設定の最終チェック確認
D+1価格・広告設定の戻し戻し
D+5実績集計と改善メモ振り返り

この表のオフセットは目安です。各モールの申請締切は回ごとに変わるため、必ず毎回RMSやセラーセントラルの案内で確認してください。締切が前倒しになった回だけ、該当タスクのオフセットを個別に調整します。

手順4:担当と所要日数を入れて、週ごとの負荷を均す

期限が決まったら、担当者と所要日数を入れます。ここで初めて、特定の週に作業が集中していることが見えます。

楽天スーパーSALEとAmazonブラックフライデーのように準備期間が重なるイベントでは、同じ週に制作タスクが5件並ぶといった事態が起きます。その場合は、前倒しできる作業のオフセットを早める(D-7をD-14にする)ことで平準化します。人を増やすより先に、日程をずらせないかを検討してください。

手順5:週次15分の更新ルールを先に決める

WBSが機能しなくなる最大の理由は、更新されなくなることです。作る前に、更新の枠を確保しておきます。

  • 曜日と時刻を固定する(例:毎週月曜10時から15分)
  • 見るのは「期限が今週のタスク」と「遅延しているタスク」だけにする
  • ステータスは未着手・進行中・完了・保留の4種類に限定する
  • 担当者が自分で更新し、責任者は遅延行だけを確認する

15分で終わる設計にしておけば、繁忙期でも続きます。1時間かかる運用は必ず止まります。

配布テンプレートの中身と使い方|5シートの役割

配布テンプレートの中身と使い方|5シートの役割

ここまでの手順をそのまま実行できるExcelテンプレートを用意しました。楽天市場・Amazonの主要イベントと、モール別の標準タスクをあらかじめ登録済みです。イベントの開始日を入力すると、着手予定日・期限日・残日数が自動で計算されます。

▶ EC運営WBSテンプレート(Excel)を無料ダウンロード

5つのシートの役割

入力するシートは2つだけで、残りは自動計算と参照用です。構成は次のとおりです。

シート役割入力
01_使い方凡例と記入手順不要
02_年間イベント楽天・Amazonの主要イベント一覧開始日・注力ランク
03_標準タスクモール別の定番タスクと推奨オフセット不要(参照用)
04_WBS本体。担当・期限・進捗を管理タスクと担当
05_進捗ダッシュボードステータス別・担当別の集計不要(自動)

遅延しているタスクの行は自動で色が変わります。ダッシュボードでは、遅延件数と3日以内に期限が来るタスクの件数が確認できます。

入力は3ステップで終わる

  1. 「02_年間イベント」に、公式発表された開催開始日を入力する
  2. 「03_標準タスク」から必要な作業を選び、「04_WBS」に貼り付ける
  3. 「04_WBS」でイベント名を選び、担当者を入れる

3の時点で、着手予定日と期限日は自動的に入ります。日程が変更になった場合も、「02_年間イベント」の開始日を書き換えるだけで全タスクの期限が連動します。

自社に合わせて必ず調整する3つの数値

初期値は3〜5名規模のEC運営チームを想定しています。次の3つは、自社の体制に合わせて必ず見直してください。

  • 所要日数:制作や撮影を外注している場合は、往復の日数を足す必要があります
  • 申請系タスクのオフセット:締切は回ごとに異なるため、公式の案内で毎回確認します
  • 注力ランク:自社の売上構成に合わせて付け直します。他社の基準は流用できません

楽天とAmazonで逆算の起点はどう変わるのか|モール別タイムライン早見表

楽天とAmazonで逆算の起点はどう変わるのか|モール別タイムライン早見表

同じ「イベント準備」でも、楽天市場とAmazonでは逆算の起点が違います。楽天市場は申請締切とページ制作、AmazonはFBA在庫の受領が最も早い制約になります。この違いを踏まえずに同じオフセットを使うと、Amazon側だけ間に合わなくなります。

楽天市場:申請とページ制作が起点になる

楽天市場では、スーパーSALEサーチなどの申請締切が最初の制約になります。申請には値引率などの条件が設定されており、対象商品の選定と価格決定を締切前に終わらせる必要があります。条件と締切は回ごとに変わるため、RMSの案内で毎回確認してください。

オフセット主な作業担当
D-30〜D-21目標設定、対象商品・値引率の決定責任者・MD
D-21〜D-14価格改定CSV作成、SALEサーチ申請運営
D-14〜D-7クーポン設計、特集ページ制作運営・制作
D-7〜D-1バナー差し替え、メルマガ予約、設定確認制作・CRM
D+0〜D+7日次モニタリング、広告調整運営・広告
D+1〜D+5価格・広告の戻し、実績集計運営・責任者

価格改定をCSVで処理する場合の具体的な手順は、CSVを使って楽天スーパーSALE対応を効率化する方法で解説しています。

Amazon:FBA在庫の受領完了が起点になる

Amazonでは、FBA在庫が受領完了していないとセールに実質参加できません。納品から受領までのリードタイムを見込むと、準備開始は楽天市場より早くなります。大型セールの申請締切も開催の1か月以上前に設定されることがあります。

オフセット主な作業担当
D-45〜D-35参加方針の決定、対象ASINの選定、セール申請責任者・MD
D-35〜D-21FBA納品計画の作成、在庫の発送物流
D-14〜D-10A+コンテンツ更新、クーポン設定、広告計画制作・広告
D-7〜D-2在庫受領の確認、価格と値引率の最終確認物流・運営
D+0〜D+5入札・予算調整、在庫消化ペースの管理広告
D+1〜D+5価格の戻し、ACOSと消化率の集計運営・責任者

ブラックフライデーのように期間が長いイベントでは、在庫の追加補充が必要になる場合もあります。開催時期の考え方はAmazonブラックフライデーの開催予想と攻略法にまとめています。

2モール同時運用で衝突しやすい週の見つけ方

楽天とAmazonのタスクを1枚のWBSに入れる最大のメリットは、衝突が事前に見えることです。確認するポイントは3つです。

  • 同じ週に制作タスクが3件以上並んでいないか
  • 同じ担当者の期限が同日に2件以上重なっていないか
  • 在庫発注と納品が、両モール分で同じ週に集中していないか

特に11月から12月にかけては、Amazonブラックフライデーと楽天の年末イベントの準備期間が重なります。この時期だけは、10月中に前倒しできる作業を洗い出しておくと安全です。

WBSが形骸化する3つの原因と対策

WBSが形骸化する3つの原因と対策

WBSを作ったのに使われなくなった、という相談は少なくありません。原因はほぼ3つに絞られます。粒度が細かすぎること、更新タイミングが決まっていないこと、実績が残らないことです。いずれも作り方ではなく、運用設計の問題です。

原因1:粒度が細かすぎて更新コストが上回る

タスクが50件を超えたWBSは、ほぼ確実に更新されなくなります。管理の手間が、得られる安心感を上回るためです。

対策は、Cランクのイベントのタスクを削ることです。すべてのイベントを同じ精度で管理する必要はありません。注力するSランクだけ20タスクで組み、それ以外は5タスク以下に抑えます。

原因2:更新のタイミングが決まっていない

「気づいたときに更新する」という運用は、必ず止まります。曜日と時刻を固定し、カレンダーに繰り返し予定として登録してください。

更新会議では、遅延しているタスクと今週期限のタスクだけを見ます。完了済みのタスクを読み上げる時間は不要です。15分を超える運用ルールは設計ミスだと考えてください。

原因3:実績が残らず次回に使い回せない

イベントが終わったら、WBSをコピーして「実績版」として保存します。実際にかかった日数と、抜けていた作業をその場で追記してください。

この積み重ねが標準タスクリストの精度を上げ、3回目以降は組み立てがほぼ自動化されます。1回目のWBSは不完全で構いません。回を重ねて精度を上げる前提で始めるのが正しい使い方です。

ここまで見てきたとおり、WBSの運用は作って終わりではなく、週次の更新と振り返りの積み重ねが前提になります。モールをまたいだ販促設計と実行まで社内リソースで回しきれない場合は、ECコンサルティング・運営代行という選択肢もあります。

EC運営のWBSに関するよくある質問

Q. WBSとガントチャートは何が違いますか?

A. WBSは作業を階層的に分解した構造図で、ガントチャートはその作業を時間軸に並べた進捗管理図です。作る順番はWBSが先です。作業の洗い出しが終わっていない状態でガントチャートを引くと、後から工程が増えて線を引き直すことになります。

Q. WBSはExcelとタスク管理ツールのどちらで作るべきですか?

A. 担当者が5名以下ならExcelで十分です。1枚で全体を俯瞰でき、他社と共有しやすい利点があります。担当者が増えて通知や依存関係の管理が必要になった段階で、タスク管理ツールへの移行を検討してください。

Q. 作業はどこまで細かく分ければいいですか?

A. 1人が1日以内に終えられる大きさが目安です。それより大きいと進捗が止まった原因が特定できず、それより細かいと更新の手間が実務を圧迫します。1イベントあたり15〜25タスクに収まれば適正です。

Q. 楽天スーパーSALEの準備は何日前から始めるべきですか?

A. 目標設定と対象商品の選定を含めると、開催の約1か月前が目安です。ただしSALEサーチなどの申請締切は回ごとに異なるため、締切が判明した時点で逆算し直してください。締切から逆算すると、開始時期がさらに前倒しになる場合があります。

Q. イベント日程が未発表のときはWBSをどう埋めればいいですか?

A. 例年の開催時期で仮置きし、備考に「仮」と明記します。楽天スーパーSALEは例年3月・6月・9月・12月の上旬、Amazonプライムデーは7月が目安です。公式発表が出たら開始日だけを書き換えれば、相対日数で組んだ全タスクの期限が自動で更新されます。

Q. 担当者が1人の店舗でもWBSは必要ですか?

A. 必要です。1人運営こそ、すべての作業が記憶に依存するためリスクが高くなります。ただしタスク数は10件以下に絞り、担当欄は省略して期限とステータスだけで管理すると負担が減ります。

まとめ

  • 販促カレンダーは日程を、WBSは作業と責任を管理する道具で、役割が異なる
  • EC運営のWBSは、イベント→施策→作業→担当・期限の4階層で組む
  • 期限は日付ではなく、イベント開始日を起点とした相対日数(D±)で持つ
  • 楽天市場は申請締切、AmazonはFBA在庫の受領が逆算の起点になる
  • 粒度・更新タイミング・実績の蓄積の3点を設計しないと、WBSは形骸化する

最初の一歩としては、直近で終わったイベントの作業をすべて書き出し、標準タスクリストの1枚目を作ることをおすすめします。配布しているテンプレートに書き足していけば、次のイベントからそのまま運用に乗せられます。

▶ EC運営WBSテンプレート(Excel)を無料ダウンロード

「イベント準備がいつも直前になってしまう」
「セール後の価格や広告の戻し忘れが起きている」
「楽天とAmazonの準備が重なって回らない」
「担当者ごとの進捗が把握できず不安」

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