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【2026年6月開始】楽天市場のクーポンが定期販売(定期購入)に対応!変更点を解説

楽天市場

楽天市場のクーポン定期販売

米沢 洋平
Writer米沢 洋平

株式会社Proteinum 代表取締役

慶応義塾大学を卒業後、楽天グループ株式会社に入社。ECコンサルタントとして、ショップオブザイヤー受賞店舗を含むのべ700店舗以上を支援。その後、小売業を中心に経営コンサルティング業務に従事(事業戦略策定、EC戦略策定・実行支援など)し、株式会社Proteinum(プロテーナム)を創業。
プロテーナムでは、楽天、amazon、自社EC、Yahoo!ショッピングを中心に、データに基づく圧倒的な成果にこだわった支援を行っている。ナショナルブランドを中心に累計1,000社以上の支援と年間広告費10億円以上の運用実績を持ち、独自のEC運用支援システム「ECPRO」も提供している。

この記事は、これまでの支援実績が1,000社以上、広告運用実績年間10億円以上の弊社(Proteinum)が楽天市場のクーポンの定期販売(定期購入)対応について解説します。

定期購入の初回限定で割引クーポンを打ちたいのに、楽天市場ではこれまで使えず、諦めていませんか?これまで楽天市場のクーポンは通常購入の商品が対象で、定期購入(定期販売)の商品には利用できないという制約がありました。しかし2026年6月17日から、定期購入の初回お届け時に利用できるクーポンが新たに導入されます。本記事では、楽天市場のクーポンが定期販売に対応する新仕様について、変更点・設定方法・注意点・売上を伸ばす活用法までをまとめて解説します。

【この記事の対象者】

  • 楽天市場で定期購入(定期販売)を運営している、または導入を検討している店舗様
  • 定期購入の初回転換率や継続率を高めたいEC担当者の方
  • クーポンAPIでクーポン運用を自動化・連携している開発担当者の方

【この記事を読んでわかること】

  • 楽天市場の定期販売クーポンの概要と提供開始時期
  • RMS・クーポンAPIで何がどのように変わるのか
  • 定期販売クーポンの具体的な設定手順と注意点
  • 売上拡大につなげる4つの活用法

Contents

楽天市場の定期販売クーポンとは?

楽天市場の定期販売クーポンとは、定期購入(定期販売)の商品に対して発行・利用できるようになるクーポンのことです。2026年6月17日から、これまで通常購入の商品でしか使えなかったクーポンを、定期購入の初回お届け時にも適用できる新仕様が導入されます。まずは、その中身と提供時期を整理しておきましょう。

  • 定期購入の初回に使えるクーポン
  • 通常購入との販促格差を解消
  • 2026年6月17日に提供開始

定期購入の初回に使えるクーポン

今回の新仕様の中心は、定期購入の初回お届け時に利用できるクーポンです。これまで楽天市場のクーポンは通常購入の商品だけが対象でしたが、新たに定期購入の商品を対象に含められるようになります。これにより、定期購入を申し込む最初のタイミングで割引を提供できるようになり、初回の購入体験をよりお得なものにできます。

通常購入との販促格差を解消

これまでの楽天市場では、通常購入であれば各種クーポンを利用できる一方、定期購入ではクーポンを使えませんでした。そのためユーザーから見ると、定期購入は通常購入に比べてお得感や魅力を感じにくいという状態が生まれていました。今回の対応によって、定期購入でも通常購入と同じように価格的な魅力を打ち出せるようになり、両者の販促格差が解消されます。

2026年6月17日に提供開始

本仕様の提供開始は2026年6月17日を予定しています。提供開始に合わせて、RMSのクーポン新規登録画面とクーポンAPIが変更されます。詳細な日程は決まり次第、楽天から改めて案内される予定です。なお、API利用者向けの仕様詳細については、後述するAPIリファレンスがRMS上で公開されます。

楽天市場が定期販売クーポンを導入した背景とは?

楽天市場が定期販売クーポンを導入した背景とは?

楽天市場が定期販売クーポンを導入する背景には、定期購入の魅力を高め、売上を拡大したいという狙いがあります。なぜこのタイミングで対応が進められるのか、これまでの課題と楽天の意図を整理します。

  • 従来は定期購入にクーポン不可
  • 通常購入と比べたお得感の不足
  • 定期購入の売上拡大という狙い

従来は定期購入にクーポン不可

これまで楽天市場のクーポンは、通常購入の商品に対してのみ利用でき、定期購入の商品は対象外でした。そのため、定期購入を運営する店舗は、定期商品に対してクーポンによる割引施策を打つことができませんでした。クーポンを軸に販促を組み立ててきた店舗ほど、定期購入では手段が限られるという課題を抱えていました。

通常購入と比べたお得感の不足

クーポンが使えないことで、定期購入は通常購入と比較して価格的な魅力を打ち出しにくく、ユーザーが「定期で申し込むメリットが分かりにくい」と感じやすい状況にありました。とくに初めて定期購入を検討するユーザーにとって、初回からお得感がないことは申し込みをためらう一因になっていたと考えられます。

定期購入の売上拡大という狙い

楽天は、定期購入の初回時にクーポンを使えるようにすることで、ユーザーの興味・関心を高め、定期購入そのものの売上拡大を図ろうとしています。すでに定期購入を導入している店舗にはクーポンを活用した売上拡大を、まだ導入していない店舗には定期購入の新規導入を促す内容となっています。

楽天市場の定期販売クーポンで得られるメリットとは?

定期販売クーポンの導入は、店舗側にとっても複数のメリットがあります。ここでは、店舗運営の観点から特に押さえておきたい3つの利点を解説します。

  • 初回購入のハードルを下げる
  • 継続率とLTVの向上
  • 通常購入と同等の販促が可能

初回購入のハードルを下げる

定期購入は継続を前提とするため、ユーザーにとって最初の申し込みは心理的なハードルが高くなりがちです。初回限定で割引クーポンを用意できれば、「まずは試してみよう」という動機づけがしやすくなり、初回転換率の改善が期待できます。弊社が多くの店舗様を支援する中でも、初回の負担感をいかに下げるかは定期購入の獲得を左右する重要なポイントです。

継続率とLTVの向上

定期購入は一度申し込まれると継続的な売上につながるため、初回のクーポンで獲得したユーザーがそのまま継続すれば、LTV(顧客生涯価値)の最大化につながります。初回の一回限りの割引が、その後の長期的な売上を生み出す投資として機能する点が、定期購入におけるクーポンの大きな価値です。

通常購入と同等の販促が可能

これまで通常購入でしか打てなかったクーポン施策を、定期購入でも展開できるようになります。セールやキャンペーンに合わせた割引設計を定期購入にも適用できるため、販促の選択肢が大きく広がります。通常購入と定期購入で施策を分断せず、店舗全体で一貫した販促が組めるようになります。

楽天市場で定期販売に使えるクーポンの種類とは?

楽天市場で定期販売に使えるクーポンの種類とは?

今回の新仕様で定期販売に対応するのは、楽天市場のクーポンのうち「クーポン(配布型)」と「サンキュークーポン」の2種類です。それぞれの特徴と、使い分けの考え方を整理します。

  • クーポン(配布型)の概要
  • サンキュークーポンの概要
  • 両クーポンの違いと使い分け

クーポン(配布型)の概要

クーポン(配布型)は、店舗がRMSで自由に設定し、ユーザーに配布するタイプのクーポンです。割引額や割引率、利用条件、有効期間、対象商品などを細かく設定できます。商品ページや楽天のクーポン一覧などを通じて配布されるため、新規顧客の集客にも活用しやすいクーポンです。

サンキュークーポンの概要

サンキュークーポンは、商品を購入したユーザーに対して自動的に付与されるタイプのクーポンです。購入完了画面に表示され、次回同じ店舗で利用できる仕組みになっています。一度購入したユーザーの再来店を促せるため、リピート購入(F2転換)の促進に向いたクーポンです。

両クーポンの違いと使い分け

両者は配布のタイミングと目的が異なります。新規顧客の獲得を狙うなら配布型、購入後のリピートを狙うならサンキュークーポンが適しています。違いを以下の表に整理します。

項目クーポン(配布型)サンキュークーポン
配布タイミング店舗が任意に配布購入完了後に自動付与
主な目的新規顧客の獲得・集客リピート購入(F2転換)の促進
表示場所商品ページ・クーポン一覧などお買い物完了画面
定期販売への対応対応(販売方法条件を追加)対応(販売方法条件を追加)

楽天市場の定期販売クーポンで追加されるRMS設定とは?

定期販売クーポンの導入に伴い、RMSのクーポン新規登録画面に新しい設定項目が追加されます。その中心となるのが「販売方法条件」です。追加される項目と設定内容を確認しましょう。

追加される「販売方法条件」

楽天市場定期販売クーポンー追加される「販売方法条件」

クーポン(配布型)とサンキュークーポンの利用条件に、新たに「販売方法条件」が追加されます。この項目によって、そのクーポンを定期購入商品に使えるようにするのか、通常購入商品に使えるようにするのか、あるいは両方を対象にするのかを指定できるようになります。

設定できる3つの選択肢

販売方法条件では、以下の3つの中から設定を選べます。それぞれの対象範囲と留意点を表にまとめます。

設定対象となる商品備考
指定しない定期購入商品・通常購入商品の両方初期値
指定する(定期購入商品のみ)定期購入商品のみ性別・年齢・誕生月の獲得条件は設定不可
指定する(通常購入商品のみ)通常購入商品のみ現在のクーポンと同じ

配布型とサンキュー双方が対象

この販売方法条件は、クーポン(配布型)とサンキュークーポンの両方の登録画面に追加されます。販売方法条件以外の獲得条件・利用条件の設定方法に変更はありません。なお現時点では開発中のため、実際の画面イメージは変更となる場合があります。

楽天市場で定期販売クーポンを設定する方法とは?

楽天市場で定期販売クーポンを設定する方法とは?

定期販売クーポンの設定は、RMSのクーポン設定から行います。基本的な流れは以下の4ステップです。

  1. RMSでクーポン設定を開く
  2. 配布型またはサンキューを選択する
  3. 「販売方法条件」を設定する
  4. 対象商品と割引内容を登録する

RMSでクーポン設定を開く

RMSにログインし、「店舗設定」から「クーポン設定」を選択します。続いて「クーポン情報設定」へ進み、新しいクーポンの登録画面を開きます。ここから配布型・サンキュークーポンのいずれかを作成していきます。

配布型またはサンキューを選択

クーポン情報設定の中から、目的に応じて「クーポン(配布型)」または「サンキュークーポン」を選び、新規登録に進みます。新規顧客の獲得を狙うなら配布型、リピート促進を狙うならサンキュークーポンを選択します。

「販売方法条件」を設定する

利用条件の項目に追加された「販売方法条件」で、対象とする販売方法を選びます。定期販売で使いたい場合は「指定する(定期購入商品のみ)」を、通常購入と定期購入の両方で使いたい場合は「指定しない」を選択します。

対象商品と割引内容を登録

クーポン名(30文字/半角60文字以内)、利用金額・購入個数条件、割引額または割引率、対象商品などを設定して登録します。対象商品は店内全商品とするか、商品管理番号を指定して絞り込みます(指定する場合はCSVまたはTXT形式、文字コードはShift_JIS)。

楽天市場の定期販売クーポンに関するAPI変更点とは?

クーポンAPI(CouponAPI)を利用してクーポンを運用している店舗向けにも、定期購入商品に対応するための変更が加えられます。主な変更点は3つです。なお仕様詳細は、API利用者向けのリファレンスで確認できます。

各インターフェースの変更

coupon.issue・coupon.update・coupon.get の各インターフェースに、定期購入商品用の設定値が追加されます。さらに coupon.search には条件リストを取得するための項目(coupon.otherConditions)が追加されます。サンキュークーポン側でも thankscoupon.issue・thankscoupon.update・thankscoupon.get・thankscoupon.search が同様に拡張されます。

追加されるRS002の設定値

販売方法を表す条件コード「RS002」に、定期購入を示す設定値が追加されます。具体的な値は以下の通りです。

設定値意味
0通常購入
1定期購入(今回追加)
99通常&定期購入(設定がない場合は自動設定)

このうち「1:定期購入」と「99:通常&定期購入」が今回追加された設定値です。

新設のエラーコード一覧

定期購入のみを対象とするクーポンの制約に対応するため、新しいエラーコードが追加されます。代表的なものを以下の表にまとめます。

コード内容
COUPON_EE15-008定期購入のみ指定可能なクーポンに、定期設定のない通常商品は設定できない
COUPON_EE24-004定期購入のみ指定可能なクーポンに、性別条件は設定できない
COUPON_EE25-009/010定期購入のみ指定可能なクーポンに、年齢条件は設定できない
COUPON_EE26-003定期購入のみ指定可能なクーポンに、誕生月条件は設定できない

楽天市場で定期販売クーポンを使う際の注意点とは?

楽天市場で定期販売クーポンを使う際の注意点とは?

定期販売クーポンを活用する際は、いくつかの制約や注意点があります。設定前に必ず確認しておきましょう。

  • 初回お届け分のみが対象
  • 獲得条件の一部が設定不可
  • 一部商品は依然として対象外

初回お届け分のみが対象

今回のクーポンが利用できるのは、定期購入の初回お届け時です。2回目以降の継続分には適用されないため、継続全体を割り引く施策ではなく、あくまで初回特典として設計する必要があります。継続を見据えた価格設計とあわせて検討しましょう。

獲得条件の一部が設定不可

「定期購入商品のみ」を対象とするクーポンでは、獲得条件のうち性別・年齢・誕生月を設定できません。これらの属性で配布対象を絞りたい場合、定期購入のみのクーポンでは実現できない点に注意が必要です。なお、これら以外の獲得条件・利用条件の設定方法に変更はありません。

一部商品は依然として対象外

従来どおり、予約商品・頒布会商品にはクーポンを発行できません。また、商品を指定するクーポンでは、倉庫指定の商品や注文ボタン非表示の商品も対象に設定できません。定期購入に対応したからといって、すべての商品がクーポンの対象になるわけではない点を押さえておきましょう。

楽天市場の定期販売クーポンを売上拡大に活かす方法とは?

楽天市場の定期販売クーポンを売上拡大に活かす方法とは?

定期販売クーポンを売上拡大につなげるには、目的に応じた使い分けが重要です。ここでは代表的な4つの活用法を紹介します。

  1. 初回限定クーポンで新規獲得
  2. 通常クーポンと併せた設計
  3. サンキュークーポンで継続促進
  4. 効果見積もりで割引率を最適化

初回限定クーポンで新規獲得

定期購入の初回に割引を設定し、「初回限定」として訴求することで、申し込みの心理的ハードルを下げられます。スーパーSALEやお買い物マラソンなど、来訪が増えるタイミングに合わせて配布すれば、新規の定期購入獲得をさらに後押しできます。

通常クーポンと併せた設計

通常購入向けと定期購入向けのクーポンを併用し、ユーザーの状況に応じて訴求を出し分けることで、機会の取りこぼしを減らせます。販売方法条件で「指定しない(両方)」を選べば、1つのクーポンで通常購入と定期購入の両方を対象にすることも可能です。

サンキュークーポンで継続促進

購入後に自動付与されるサンキュークーポンを活用すれば、初回購入者の次回利用を後押しできます。定期購入の初回ユーザーに次の購入のきっかけを提供することで、リピート(F2転換)の促進につなげられます。

効果見積もりで割引率を最適化

RMSの「サンキュークーポン効果見積もり」などを活用し、目安となる利益率とのバランスを見ながら割引率・割引額を設計します。割引が大きすぎると利益を圧迫し、小さすぎると販促効果が薄れるため、自店舗に合った適切な水準を見極めることが重要です。

楽天市場の定期販売クーポンに関するよくある質問

Q1:定期販売クーポンはいつから使える?

A1:2026年6月中旬から利用できる予定です。 提供開始に合わせて、RMSのクーポン新規登録画面とクーポンAPIが変更されます。詳細な日程は、決まり次第、楽天から改めて案内される予定です。

Q2:定期購入のすべての回に使える?

A2:いいえ、利用できるのは定期購入の初回お届け時のみです。 2回目以降の継続分には適用されないため、初回特典としての活用が前提となります。継続全体の割引施策には利用できない点に注意しましょう。

Q3:配布型とサンキュー両方で使える?

A3:はい、クーポン(配布型)とサンキュークーポンの両方が対象です。 どちらの新規登録画面にも「販売方法条件」が追加され、定期購入商品を対象として指定できるようになります。

Q4:獲得条件に制限はある?

A4:はい、定期購入商品のみを対象とするクーポンでは性別・年齢・誕生月を設定できません。 これら以外の獲得条件・利用条件については、従来どおり設定が可能です。

Q5:対象外となる商品はある?

A5:はい、予約商品・頒布会商品は従来どおりクーポンの対象外です。 また、商品を指定するクーポンでは、倉庫指定の商品や注文ボタン非表示の商品も設定できません。

楽天市場の定期販売クーポンについてのまとめ

いかがでしたでしょうか。ここまで楽天市場の定期販売クーポンについて解説してきました。最後に、本記事の要点を整理します。

  • 概要:2026年6月中旬から、定期購入の初回お届け時に使えるクーポンが導入される
  • 背景:これまで定期購入はクーポン対象外で、通常購入とのお得感の差が課題だった
  • 対象クーポン:クーポン(配布型)とサンキュークーポンの2種類が定期販売に対応する
  • RMSの変更:利用条件に「販売方法条件」(指定しない/定期のみ/通常のみ)が追加される
  • APIの変更:RS002に定期購入の設定値が追加され、関連するエラーコードも新設される
  • 注意点:初回お届け分のみが対象、定期のみ指定では性別・年齢・誕生月が設定不可、予約・頒布会商品は対象外
  • 活用法:初回限定での新規獲得、通常クーポンとの併用、サンキューでの継続促進、効果見積もりでの最適化

定期販売クーポンを活用すれば、これまで打ち出しにくかった定期購入の魅力を高め、新規獲得から継続までを一貫して後押しできます。提供開始に向けて、自店舗のクーポン設計や定期購入の運用を見直しておきましょう。