【楽天最強翌日配送とは】取得条件・メリットから対策まで徹底解説
楽天市場
株式会社Proteinum 代表取締役
プロテーナムでは、楽天、amazon、自社EC、Yahoo!ショッピングを中心に、データに基づく圧倒的な成果にこだわった支援を行っている。ナショナルブランドを中心に累計1,000社以上の支援と年間広告費10億円以上の運用実績を持ち、独自のEC運用支援システム「ECPRO」も提供している。
楽天市場で「最強翌日配送」のラベルが付いた商品が増えているけれど、自店舗でも取得すべきか迷っていませんか?
この記事は、これまでの支援実績が1,000社以上、広告運用実績年間10億円以上の弊社(Proteinum)が楽天最強翌日配送の制度概要から取得条件、具体的な対策までを網羅的に解説します。
【この記事の対象者】
- 楽天市場に出店しており、最強翌日配送ラベルの取得を検討している店舗運営者
- 配送品質の向上によって検索順位や売上アップを実現したい担当者
- あす楽廃止後の配送制度について正確に把握したいEC事業者
【この記事を読んでわかること】
- 最強翌日配送の仕組みとあす楽からの変更点
- ラベル取得に必要な7つの条件と具体的な取得手順
- 他社配送サービスとの違いや楽天が提供する支援策の活用法
Contents
楽天市場の最強翌日配送とは?

楽天市場では、2024年7月より配送品質を一定水準以上に引き上げることを目的とした新たな制度が導入されました。この制度の中核を担うのが「最強翌日配送」と呼ばれるラベル付与の仕組みです。楽天市場が独自に設けた配送基準を満たした商品に対して、検索結果画面や商品ページ上に専用のラベルが表示されるようになりました。なお、2024年11月20日にはサービス名が「Rakuten最強配送」から「Rakuten最強翌日配送」へ変更されています。
制度の概要
楽天市場の最強翌日配送は、EC市場全体で配送スピードへの期待が高まるなかで、楽天市場が配送品質の底上げを目的に導入した制度です。出店店舗の配送力を可視化し、購入者が安心して商品を選べる環境を整えるという背景から生まれました。
ラベルの取得に際しては、利用料や月額手数料などは一切発生しません。楽天市場が定めた店舗基準と商品基準をすべてクリアした場合に、商品単位でラベルが自動的に付与される仕組みです。
ラベル対象商品の3つの特徴
最強翌日配送ラベルが付与された商品には、以下の3つの特徴があります。
- 注文から最短で翌日に届く
- 一定金額以上の購入で送料が無料になる
- 到着日時を購入者自身が指定できる
1つ目は、注文から最短で翌日に届く点です。 平日の午前中(土日祝日は午前9時まで)に注文が完了すれば、原則として翌日中に商品が届きます。急ぎのニーズを持つ購入者にとって大きな安心材料となります。
2つ目は、一定金額以上の購入で送料が無料になる点です。 同一ショップ・同一注文・同一配送先での合計金額が税込3,980円以上であれば送料がかかりません。沖縄・離島・一部地域については、税込9,800円以上が無料の条件となります。
3つ目は、到着日時を購入者自身が指定できる点です。 翌日以降の受取日を自分で選べるため、不在による再配達のリスクを軽減できます。商品によってはお届け日のみの指定となるケースもありますが、多くの場合は時間帯指定にも対応しています。
最強翌日配送ラベルを取得するメリットとは?

最強翌日配送ラベルの取得は、楽天市場での店舗運営において複数の面でプラスに働きます。配送品質の可視化によって購入者の選択行動が変化し、売上に直結する効果も期待できます。ここでは、代表的な4つのメリットについて詳しく見ていきましょう。
- 検索順位の向上
- ユーザーからの信頼感アップ
- 競合他社との差別化
検索順位の向上
最強翌日配送ラベルが付与された商品は、楽天市場内の検索アルゴリズムにおいて有利に評価される可能性があります(Yahoo!ショッピングの優良配送ほど明らかな差分はない状況です)。 検索結果でより上位に表示されることで、購入者の目に留まる機会が増加し、商品ページへのアクセス数増加が見込めます。
楽天市場の検索結果画面には膨大な商品が並んでいるため、上位数件に入るかどうかでクリック数には大きな差が出ます。ラベルの存在が視覚的なアイキャッチとなり、クリック率向上にも貢献するでしょう。
ユーザーからの信頼感アップ
配送品質に関する楽天市場の厳しい基準をクリアしている店舗だけがラベルを取得できるため、購入者から見れば「配送が確実で安心できる店舗」の証明になります。初めてその店舗で購入するユーザーであっても、ラベルの存在がひとつの判断材料となり、購入のハードルを下げる効果があります。
特にEC市場では「届くまでの不安」が購入を躊躇させる要因になりやすいため、配送品質を目に見える形で示すことは、店舗の信頼性構築に大きく寄与します。
競合他社との差別化
同じ商品カテゴリーに多数の出店者がひしめく楽天市場において、最強翌日配送ラベルは他店舗との明確な差別化ポイントとなります。価格や商品説明だけでは判断しにくい「配送品質」という要素を、購入者に一目で伝えることが可能です。
急ぎで商品を求めている購入者層にとっては、このラベルの有無が購入店舗を決める決定打になるケースも少なくありません。
最強翌日配送ラベル取得で生じるデメリットとは?

最強翌日配送ラベルにはメリットが多い一方で、店舗運営に一定の負荷がかかるという側面もあります。導入前にデメリットを正しく理解し、メリットと比較した上で判断することが重要です。
- 運営コストの増加
- 出荷体制の維持負担
運営コストの増加
ラベルの取得・維持にあたっては、配送体制の強化が欠かせません。土日祝日を含む毎日出荷に対応するための人員確保にともなう人件費や、物流サービスへの委託費用、受注・在庫管理システムの利用料など、新たなコストが発生する場合があります。
特に、これまで平日のみの出荷体制で運営していた店舗にとっては、コスト面での影響を事前に精査しておく必要があるでしょう。
出荷体制の維持負担
ラベルは一度取得すれば永続的に保持できるわけではなく、継続的に基準を満たし続ける必要があります。 納期遵守率96%以上を維持するためには、日々の出荷作業を確実にこなす体制が不可欠です。
繁忙期や楽天スーパーセールなどの大型イベント時には注文件数が急増するため、通常期と同じリソースでは対応が追いつかない可能性があります。出荷遅延が発生すると基準を下回り、ラベルが剥奪されるリスクもあるため、余裕を持った出荷オペレーションの設計が求められます。
最強翌日配送と他社配送サービスの違いとは?
楽天市場の最強翌日配送だけでなく、他のECモールにもそれぞれ独自の配送品質制度が存在します。
以下の表に、3つの配送品質の主要な違いをまとめました。参考にしてみてください。
| 項目 | 楽天 最強翌日配送 | Yahoo! 優良配送 | Amazon プライムマーク(FBA) |
|---|---|---|---|
| 配送スピード | 午前注文で最短翌日 | 注文日+2日以内の配送 | 支払確定後1〜2営業日以内の発送 |
| 送料無料条件 | 税込3,980円以上 | 共通の送料無料ラインなし | プライム会員は原則無料 |
| 日時指定 | 可能 | 一部可能 | 一部可能 |
| 遅延時の補償 | 購入額の5%ポイントバック | なし | なし |
| 取得基準 | 納期遵守率96%以上ほか | 出荷遅延率5%未満ほか | FBA利用が条件 |
最強翌日配送ラベルの取得条件とは?
最強翌日配送ラベルを取得するためには、楽天市場が定める店舗基準4項目と商品基準3項目の計7つの条件をすべてクリアする必要があります。以下の表に、店舗基準と商品基準の概要をまとめました。
| 区分 | 条件項目 | 基準値 |
|---|---|---|
| 店舗基準 | 納期遵守率 | 96%以上 |
| 店舗基準 | 6日以内お届け件数比率 | 80%以上 |
| 店舗基準 | 月間出荷件数 | 100件以上 |
| 店舗基準 | 共通の送料込みライン | 導入済み |
| 商品基準 | 午前注文の翌日到着指定 | 対応必須 |
| 商品基準 | 日付・時間指定 | 対応必須 |
| 商品基準 | 毎日出荷 | 年末年始・月1回休業を除く |
各条件の詳細を見ていきましょう。
納期遵守率96%以上
納期遵守率は「納期内に届けられた件数÷受注件数」で算出されます。たとえば月100件の受注があった場合、96件以上で納期を守れていればクリアとなる計算です。
ラベル取得後もこの水準を維持する必要があるため、日常的に当日出荷が可能な体制を構築しておくことが必要です。
6日以内お届け件数比率80%以上
受注件数に対して、6日以内に購入者の手元に届いた件数の割合が80%以上であることが求められます。日付指定がない注文であっても、6日以内の到着を意識した出荷計画が必要です。
なお、受注生産品など性質上6日以内の配送が困難な商品は、この計算の母数から除外される扱いとなります。
月100件以上の出荷件数
1ヶ月あたり100件以上の出荷実績が必要です。30日稼働であれば1日あたり約3.3件、20日稼働であれば1日あたり5件のペースです。
現時点で月間の出荷件数が100件に達していない場合は、まず注文数そのものを増やすための販促施策に取り組むことが先決となります。
共通の送料込みラインの導入
楽天市場が定める共通の送料込みラインを自店舗に適用する必要があります。北海道・本州・四国・九州地方では税込3,980円以上、沖縄・離島等では税込9,800円以上で送料無料となります。
これまで送料別設定で運営していた店舗は、送料を自社負担する分の原価計算を改めて行い、利益率への影響を確認しておきましょう。
午前注文で翌日到着指定に対応
最強翌日配送ラベルの対象となる商品は、平日午前中(土日祝日は午前9時まで)の受注に対して翌日着の指定に対応する必要があります。午後に受けた注文については翌々日着への対応が求められます。
楽天スーパーセール等の大型イベント時は注文件数が急増するため、平常時から余力のある出荷体制を整えておくことが重要です。なお、沖縄・離島など物理的に翌日到着が不可能な地域の購入者には、最強翌日配送ラベルは表示されません。
日付・時間指定への対応
対象商品は、購入者による日付指定および時間指定に対応していなければなりません。楽天RMSの基本情報設定から、SKUごとに最短お届け可能日と配送日時の設定を行う必要があります。
商品特性上どうしても日時指定への対応が難しい場合は、その商品については最強翌日配送ラベルの取得対象から外すという判断も選択肢のひとつです。
年末年始等を除く毎日出荷
年末年始(12月31日〜1月3日)と月1回の休業日を除き、土日祝日を含む365日出荷できる体制が必要です。自社で発送業務を行う場合は、休日を含めたシフト体制の構築が求められます。
なお、母の日やクリスマスなどのイベント関連商品や予約商品は、この毎日出荷の基準から除外される場合があります。
最強翌日配送ラベルを取得する手順とは?

取得条件を理解した上で、実際にラベルを獲得するまでの流れを確認していきましょう。手順は大きく4つのステップに分かれます。
- 楽天SKUへの対応を行う
- お届け日時表示機能を設定する
- RMSで各種配送設定を行う
- 認定基準をクリアする
楽天SKUへの対応を行う
SKUとは、在庫管理における最小単位を指す用語です。楽天市場では2023年4月にSKUプロジェクトが開始され、商品のサイズやカラーなどのバリエーションごとに個別のSKUコードを付与して管理する方式に移行しています。
SKUに未対応の状態では最強翌日配送ラベルの取得対象になりません。 まだ対応が完了していない場合は、早急にSKU移行を進めましょう。
お届け日時表示機能を設定する
お届け日時表示機能とは、商品ページ上に「最短でいつ届くか」を自動的に表示する機能です。RMSの基本情報設定画面から、SKUごとに発送元住所と出荷にかかる所要時間を登録します。
この機能を有効化すると、購入者が「最短お届け可能日」で絞り込み検索を行った際に対象商品として表示されるようになり、露出機会の増加というメリットも得られます。
RMSで各種配送設定を行う
楽天RMS上では、以下の3つの設定を正確に行う必要があります。
休業日の設定では、店舗の休業日を正しく登録し、購入者に正確な納期情報を伝えます。注文締め切り時間の設定では、当日出荷が可能な注文の受付終了時間を明確にし、翌日配送の可否を自動判定させます。最短お届け可能日の表示設定では、注文前に購入者が納期を確認できるようにします。
これらの設定は、楽天のシステムが正確な配送日数を算出し、ラベル付与の判断材料とするための基礎データとなります。
認定基準をクリアする
SKU対応・お届け日時表示機能の設定・RMS上の各種配送設定がすべて完了した上で、前述の7つの取得条件を達成するとラベルが付与されます。ラベルは商品単位で自動的に付与されるため、条件をクリアした商品から順次表示が開始されます。
最強翌日配送に対する楽天市場の支援策とは?

楽天市場では、配送品質向上制度の推進にあたって出店者を支援するための施策を複数用意しています。自社に適したサービスを活用することで、ラベル取得のハードルを下げることが可能です。
- 楽天スーパーロジスティクス(RSL)の活用
- BOSSによる受注管理の自動化
- オンラインコンテンツの活用
楽天スーパーロジスティクス(RSL)の活用
楽天スーパーロジスティクス(RSL)は、楽天市場が出店者向けに提供する物流アウトソーシングサービスです。商品の荷受けから保管、梱包、出荷までをワンストップで代行します。
365日出荷に対応しており、当日15時29分までの出荷指示で最短翌日着の配送が可能です。大型セール時の出荷数急増にも柔軟に対応できる体制が整っているため、自社の物流リソースに不安がある場合は有力な選択肢となります。
なお、RSLの利用には連携可能な受注管理システムの導入が前提となるため、申し込みから稼働開始までには一定の準備期間が必要です。
BOSSによる受注管理の自動化
BOSS(Back Office Support System)は、楽天市場が提供する受注管理システムです。ECモールからの受注取得、出荷倉庫の指定、出荷指示までをすべて自動化できます。
RSLと連携させることで、受注から出荷までの工程を完全に自動化することが可能です。自社倉庫やRSL以外の委託倉庫からの出荷にも対応しているため、複数の物流拠点を活用している店舗にも適しています。
オンラインコンテンツの活用
楽天市場では、チェックシート方式の質問に回答することで自社の課題を可視化できるオンラインコンテンツを提供しています。発見された課題に対しては、楽天大学のeラーニングで具体的な改善策を学ぶことが可能です。他店舗の成功事例なども紹介されているため、配送品質改善のヒントを得る場として有効に機能します。
最強翌日配送に関するよくある質問
Q1:最強翌日配送ラベルの取得に費用はかかるのか?
A1:利用料・手数料ともに一切かかりません。 最強翌日配送ラベルの取得・維持にあたって楽天市場から課金されることはありません。ただし、取得条件を満たすための配送体制の整備(人件費、システム導入費、物流委託費など)については、店舗側で負担する必要があります。
Q2:取得後に条件を満たせなくなるとどうなるのか?
A2:ラベルが剥奪される可能性があります。 最強翌日配送ラベルは一度取得すれば永続的に保持できるものではなく、定期的な評価において基準を下回った場合はラベルが外される仕組みです。特に納期遵守率や6日以内お届け件数比率の低下に注意が必要です。
Q3:離島への配送は最強翌日配送の対象になるのか?
A3:沖縄・離島・一部地域は原則として対象外です。 物理的に翌日到着が困難な地域の購入者に対しては、商品ページ上に最強翌日配送ラベルが表示されません。対象エリアかどうかは、楽天市場の検索画面で「お届け先」の都道府県を変更して確認できます。
Q4:配送品質向上制度との関係とは?
A4:最強翌日配送は、配送品質向上制度の一部として運用されています。 楽天市場が出店者全体の配送品質を底上げする目的で2024年に導入した制度群のなかに位置づけられており、最強翌日配送ラベルはその中核的な仕組みのひとつです。
Q5:ラベル取得にはどのくらいの期間がかかるのか?
A5:店舗の現状によって大きく異なります。 すでにSKU対応やお届け日時表示機能の設定が完了しており、納期遵守率等の数値基準も達成している場合は比較的短期間でラベルが付与されます。一方、物流体制の見直しやシステム導入から着手する場合は数ヶ月を要するケースもあるため、早めの着手が推奨されます。
最強翌日配送についてのまとめ
いかがでしたでしょうか。ここまで最強翌日配送について解説してきました。
本記事の要点を以下に整理します。
- 制度概要: 最強翌日配送は2024年7月に開始された配送品質向上制度で、あす楽の後継にあたるサービスである。購入者自身が受取日を指定する点があす楽との最大の違いとなる
- メリット: ラベル取得により検索順位の向上、ユーザーの信頼感アップ、競合との差別化、リピート率の改善が期待できる
- デメリット: 毎日出荷体制の構築にともなう人件費やシステム導入費などのコスト増加、基準維持のための運用負担が生じる
- 取得条件: 店舗基準4項目(納期遵守率96%以上、6日以内お届け比率80%以上、月100件以上出荷、送料込みライン導入)と商品基準3項目(翌日到着対応、日時指定対応、毎日出荷)の計7項目をすべて達成する必要がある
- 取得手順: 楽天SKUへの対応→お届け日時表示機能の設定→RMSでの各種配送設定→認定基準クリアの流れで進める
- 具体策と支援策: 自社出荷体制の整備や物流サービスへの委託のほか、楽天スーパーロジスティクス(RSL)やBOSSといった楽天提供のサービスも活用できる
最強翌日配送ラベルの取得は、楽天市場での売上拡大と店舗の競争力強化に直結する重要な施策です。配送品質の向上は、短期的な売上増だけでなく、中長期的な顧客基盤の構築にもつながります。 自社の状況に合わせて無理のない計画を立て、段階的にラベル取得を目指していきましょう。
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