【楽天市場】RPP広告の運用のコツを徹底解説!売上UPの秘訣とは?
楽天市場
楽天市場で店舗を運営していく上で、売上のUPのためには最重要といっても過言ではないRPP広告ですが、広告の費用対効果を最大化するためには日々の調整における最適化が必要です。そこで今回は楽天市場のRPP広告を活用して売上UPするために必要なコツや見るべき指標について解説をしていきます。
この記事を読んでいただければ、RPP広告の概要から売上UPのための運用のコツ、運用における注意点などが理解できますのでぜひご参考ください。
- 1. 楽天市場のRPP広告とは?
- 2. 楽天RPP広告運用のポイント
- 3. 楽天RPP広で見るべき指標
- 4. 楽天RPP広告の運用における注意点
- 5. 楽天RPP広告 まとめ
動画でさくっと確認したいという方はぜひこちらの動画もご確認ください!
Contents
楽天市場のRPP広告とは?
楽天市場のRPP広告の概要、特徴、広告が表示される仕組みについて解説をします。
- 楽天RPP広告の特徴
- 楽天RPP広告の仕組み
楽天RPP広告の特徴
楽天RPP広告とは、Rakuten Promotion Platform(楽天プロモーションプラットフォーム)の略称で、楽天市場内でユーザーが検索したときに、検索キーワードに連動して検索結果の上部に表示される検索連動型広告のことを指します。以下のように商品名の前に「PR」と表示されている商品がRPP広告で表示された商品です。
▼ パソコンの場合のRPP広告の見え方
パソコンだと最上列に4枠、スマートフォンでは上から6枠がRPP広告枠となり、キーワードに対して適切な商品が表示されるような仕組みとなっています。また、検索結果の他にもジャンルからの流入ページ、トップページから階層を下ったページにも同様にRPP広告は表示されます。
RPP広告の特徴は以下の通りです。
- 楽天市場で検索をした際に検索結果上部に掲載される広告
- 広告で表示された商品は、商品名の横に [PR] と表示される
- ユーザーに最適な商品が自動配信されるため運用負荷が少ない
- 自然検索での順位を上げるために必要不可欠
- クリック数に応じて広告費用が課金されるクリック課金制
- 月予算は5000円から利用が可能
- 商品CPCとキーワードCPCの設定が可能
楽天RPP広告の仕組み
楽天市場のRPP広告は、ユーザーが検索したキーワードに対して商品が上位表示される広告ですが、同じような商品や同じキーワードで入札されている商品がある場合、基本的には設定している入札単価(CPC)が高い商品がより上位に表示される仕組みになっています。
ただし、RPP広告の掲載順位はCPCだけでなく、設定商品の過去の売上やレビュー件数、自然検索順位などによって変動し、基本的に自然検索順位が高いほどそのキーワードに対する目安CPCは低くなる傾向にあります。
CPC単価には設定できる金額の範囲が以下のように決まっています。
- キャンペーンCPC:10円~10,000円
- 商品CPC:10円~10,000円
- キーワードCPC:40円~10,000円
高額入札をするとROASが低下する可能性があるため、パフォーマンスレポートで効果を見ながら、CPC単価を調整することが重要だと言えます。
楽天RPP広告運用のポイント
楽天市場のRPP広告を活用して売上をアップするための運用のコツについて解説をします。
- RPP広告に向いている商品の特徴
- RPP広告のキーワード選定のコツ
- 商品CPCの活用方法
- 目的別運用方法のコツ
- ROASの上げ方
RPP広告に向いている商品の特徴
RPP広告において効果が出やすいRPP広告に向いている商品の特徴は以下の通りです。
- 転換率が高い人気商品
- 競合他社が同一商品を出品していない商品
- ターゲットユーザー(キーワード)が明確な商品
- 単価が安い商品 ※利益率が低い場合は注意が必要
まず、転換率が高い人気商品はRPP広告を出すべきだと言えます。なぜなら、RPP広告はクリック課金式のため、転換率が高いということは「広告をクリックした人が購入まで至る確率が高い」と言えますので、必然的に広告費用対効果(ROAS)が高くなるためです。
競合他社が出品していない専売商品やメーカー商品などもRPP広告では効果がでやすいと言えるでしょう。購入してもらうためにはまず認知をしてもらわなければいけないので、RPP広告を使って検索上位に表示させることが重要です。ブランド認知度が上がってくれば指名キーワードを入れることによって効果が最大化されます。
また、ターゲットとするユーザーやキーワードが明確である商品もRPP広告が有効です。ターゲットが明確であれば、そのターゲットが検索するであろうキーワードで入札をすることでRPP広告の結果も出やすくなります。
最後に、単価が安い商品も高単価の商品と比べて転換率が高くなりやすいためRPP広告で効果がでやすくなります。しかし、単価が安いということは利益率(額)が低いことが考えられるので、CPCを設定する際には注意が必要です。
RPP広告のキーワード選定のコツ
楽天のRPP広告におけるキーワード選定のコツを説明します。RPP広告においてキーワードをどのように設定していくべきかは、「対象の商品のこれまでの実績(売上)」により変わります。
実績がある商品については、ビッグキーワード(検索ボリュームが大きいと思われるキーワード)を狙って設定をしましょう。例えば「ソファー」や「掃除機」、「傘」といった基本的に1単語で形成される商品のカテゴリを表す上で特定できる範囲の最大単位の表現を指します。
まだ販売実績がない商品については、まずは複合ワードのなどのミドルキーワードを狙って設定をするとよいでしょう。実績がない商品で、いきなりビッグキーワードを狙うと目安CPC単価が高くなり、ROASが下がってしまう傾向にあるからです。
例えば、ソファーを扱っている企業がRPPのキーワード設定をする場合は【ソファー】というビッグキーワードをいきなり設定するのではなく、【ソファー 3人掛け】や【ソファー 北欧】などといった複合キーワードを狙っていくようにしましょう。
商品CPCの活用方法
楽天市場のRPP広告にて商品CPCを活用するメリットは以下の通りです。
- キーワードの登録や調整が必要ないため初心者でも運用しやすい
- キーワード別CPCよりもCPCが低くなりやすい
- キーワード別CPCを補完する役割が期待できる
商品別CPCは商品ごとの入札単価を決めて、広告が表示される検索キーワードは自動で選定されるためキーワードの登録や調整が不要です。楽天市場の広告運用に慣れていなかったり、商品数が多い出店者でも運用がしやすいという特徴があります。
次に、商品別CPCは最低入札単価が10円から設定できるため、40円からしか設定できないキーワード別CPCよりもCPCが抑えられる可能性があります。広告にかけられる費用が限られていたり、費用対効果(ROAS)を最優先したい場合は商品別CPCを活用すると良いでしょう。
また、キーワード別CPCは設定したキーワードに対して入札を行うため、設定外のキーワードからの流入を商品別CPCにて補完することができます。キーワード別CPCでの予算消化が思ったよりも進まず、商品別CPCの消化額の割合が大きい場合は、キーワード別CPCにおけるキーワードの追加や入札単価の引上げを検討しましょう。
目的別運用方法のコツ
目的別にRPP広告の運用方法のコツを解説します。
- 主力商品が決まっている場合
- 取り扱いの商材が多い場合
主力商品が決まっている場合
主力商品が決まっており、売上の大半を主力商品で作っていく店舗に関しましては、主力商品に絞って運用していく方針をお勧めします。
縦売りの運用で売り上げを大きく伸ばすには、楽天市場内の同ジャンルの売上シェアをとっていく必要があります。そのため、出稿当初は競合商品との兼ね合いからROASが低くなることがあります。
RPP広告運用を通じ売上が向上し、自然検索順位が上がることも期待できるので効果を検証しつつ継続運用が重要です。
取り扱いの商材が多い場合
例えばSKUが数百~千点と多い場合はキーワード設定やCPCの管理が難しくなります。そのためROASの基準値を決め、商品やキーワードのCPCを運用していく方針になります。
設定した基準値以下の商品は除外商品申請し全体のROASが悪化しないように調整、広告効果が良い商品に対しては商品CPCを上げたりキーワードCPCを設定していく形となります。
ROASの上げ方
RPPは運用型の広告になりますので、パフォーマンスレポートを活用してデータを分析し、改善していくことが重要になります。パフォーマンスレポートで見れる各指標については以下で解説をしていきます。
楽天RPP広告で見るべき指標
RPP広告におけるパフォーマンスレポートで見ることができる各指標について解説をします。
- パフォーマンスレポートの指標項目
- 商品別レポートの見方
- キーワード別レポートの見方
パフォーマンスレポートの指標項目
RPP広告の効果を最大化するために、必ず見ていただきたいのがパフォーマンスレポートになります。実施した広告の効果が見れるレポートで、RPPの設定のパフォーマンスレポートから確認することができます。
レポートは商品別やキーワード別、キャンペーン別で確認することができ、またそれぞれに対して月別、日別でレポートを出すことができます。
パフォーマンスレポートにて出力できる指標は下記の通りです。
- 売上
- 売上件数
- CVR
- CTR
- クリック数
- CPC実績
- 注文獲得単価
- ROAS
上記それぞれに対して新規顧客のデータ、既存顧客のデータまたクリックされてから12時間のデータ、720時間のデータという形で出力がされます。
商品別レポートの見方
商品別のレポートで見るべきポイントはクリックされているものの、売れていない商品です。閲覧はされているけど購入まで繋がりにくい商品はただクリックされて費用が発生してしまっているが、売れていないためROASを押し下げている要因となる商品になります。除外商品に登録するか、あるいはCVRを上げる方法を検討するようにしましょう。
キーワード別レポートの見方
キーワード別のレポートで見るべきポイントはRPP広告経由での売上が立っていないキーワードです。それらのキーワードは除外して他のキーワードを設定するか、あるいはそのキーワードで実際に検索してみて、他の競合の商品と比較して自社の商品が買ってもらえるように対策できないかの検討が必要です。
楽天RPP広告の運用における注意点
楽天市場のRPP広告の運用における注意点は以下の通りです。
- RPP広告を設定すると全商品が対象になるため除外設定が必要
- RPP広告を設定しても必ず広告が表示されるとは限らない
- 在庫が1点でもあれば広告が表示されてしまう
- 予算が切れてしまうと広告配信が止まってしまう
RPP広告では設定すると登録している「全商品」が対象となりますので(在庫切れの商品は表示されません)対象にしたくない商品がある場合は「除外商品」を登録します。また、除外商品登録を行った後に登録した商品、倉庫にあった商品を表示させた場合も広告対象となります。対象にしたくない場合は追加で除外登録をする必要があります。
また、他社が常に同じ価格、同じ商品で運用しているわけではありませんので、広告が必ず表示されるとは限りません。レポートは翌日以降でしか確認できず、また何番目に表示されているか、PC・スマートフォンそれぞれで表示されているかなどはレポートでは確認できませんので、実際の表示を目で見て確認する必要があります
在庫切れの商品は表示されませんが、1点でも在庫があれば表示されます。例えばカラー展開が5色ありそのうち4色が在庫切れの場合、購入に至る可能性が低くなりますので在庫が豊富にある商品に差し替えるなどの対応が必要です。
「継続月予算」を少なめに設定している場合は、月の途中で予算を消化しきると広告が停止する可能性がありますので注意が必要です。常に設定している予算を把握しておくようにしましょう。
まとめ
楽天市場のRPP広告を活用した売上UPのための運用のコツについてまとめました。
- RPP広告はユーザーの検索結果に基づいて表示される広告である
- RPP広告に向いている商品の特徴を理解して商品選定を行う必要がある
- ビッグワードを狙うか、ミドルワードを狙うかの戦略が重要
- 商品CPCを活用することでROASが改善する可能性がある
- 目的に応じてRPP広告の入札戦略を決める必要がある
- パフォーマンスレポートを活用して日々の調整を行うことが大切
RPP広告を積極的に活用し、売上UPに繋げていきましょう!
弊社では楽天の運営代行等も行っておりますので、気になる方は以下フォームよりお問い合わせ頂ければと思います。