RPP広告とは?設定から成果を上げるポイント、具体的な成功事例まで解説!
RPP広告
本記事では、これまで1,000社以上、年間広告運用金額10億円以上のRPP広告の運用支援をしてきた実績を持ち、ECPROというRPP広告の自動調整システムを提供している弊社が、基礎から具体的な設定手順、調整例までノウハウを惜しみなく盛り込み、徹底的に解説していきます。
楽天RPP広告とは、「楽天市場の検索結果一覧の最上部に広告が表示されるクリック課金型の広告」です。楽天市場の広告の中でも、ROAS(広告費用対効果)がかなり高く、楽天市場で売上をつくるためには最重要な広告です。一方で「調整の手間がかかる」というマイナス部分があります。RPP広告の仕様から、どのように調整することで、効果を最大化できるのか、具体的な施策を交えて解説していきます。
株式会社Proteinum 代表取締役
プロテーナムでは、楽天、amazon、自社EC、Yahoo!ショッピングを中心に、データに基づく圧倒的な成果にこだわった支援を行っている。ナショナルブランドを中心に累計1,000社以上の支援と年間広告費10億円以上の運用実績を持ち、独自のEC運用支援システム「ECPRO」も提供している。
【本記事を読んでいただきたい方】
- RPP広告を始めてみたものの、なかなか思うような結果が出ない方
- RPP広告を始めたいけど、設定方法がわからずトライできていない方
- RPP広告の実践的な調整方法が知りたい方
【本記事を読むとわかること】
- RPP広告の掲載箇所や料金といった概要
- RPP広告の掲載ロジックや具体的な調整方法
- RPP広告を運用する際の注意点
Contents
RPP広告とは?
楽天市場のRPP広告とは、楽天市場の検索結果最上位に表示される検索連動型広告のことです。
RPP広告の表示箇所

商品名の前に「PR」と表示されている商品がRPP広告です。
PCからだと最上列に5枠、スマートフォンでは上から7枠がRPP広告枠となり、キーワードに対して適切な商品が表示されるような仕組みとなっています。また、検索結果の他にもジャンルからの流入ページ、トップページから階層を下ったページにも同様に表示されます。
RPP広告の出稿の料金体系
- クリック課金型広告:1クリック10円~(上限CPC設定は最低20円)
- 出稿最低予算:月5,000円~
RPP広告はクリック課金型広告です。クリックされた分だけ費用が発生します。クリック単価は自分で設定するため、無駄な費用を支払わずに済みます。最低予算は月5,000円となっており、低額から始めることが可能です。
RPP広告の設定の仕組み
楽天RPP広告はキャンペーンCPC、商品CPC、キーワードCPCで構成されています。
各CPCの説明は以下の通りです。
- キャンペーンCPC:商品CPC、キーワードCPCを設定していない場合に設定されるCPCです。
- 商品CPC:商品ごとに設定するCPCです。
- キーワードCPC:各商品に設定できるキーワードに設定するCPCです。
CPC設定の優先順位は、「キーワードCPC>商品CPC>キャンペーンCPC」となっています。
それぞれのCPCを最適な値に調整することで、売上とROASの最大化を目指します。
【2025年11月完全移行】RPP広告の自動最適化機能とは?
RPP広告の自動最適化機能とは、キャンペーンCPCと商品CPCを設定している上限CPCまでの範囲内で最適なCPCを設定し、適切な配信日時に適切な配信面に対し、表示していくという機能です。2025年11月から完全移行となっています。
これまでは設定したCPCが固定となり、配信されていましたが、自動最適化配信リリース後は上限クリック単価を設定する方法に変更されます。
| 項目 | 自動最適化機能リリース前 | 自動最適化機能リリース後 |
|---|---|---|
| 設定CPC | 固定クリック単価(CPC) | 上限クリック単価(CPC) |
| 最低入札クリック単価(CPC) (キャンペーン/商品) | 10円 | 10円 |
| 上限クリック単価(CPC) (キャンペーン/商品) | ー | 20円~ |
| 請求されるCPC | 設定CPC(固定単価)と同額 例:10円~ | 上限CPCまでの反映 例:10円~20円 |
RPP広告の自動最適化機能の効果とは?
弊社で検証している範囲では、RPP広告の自動最適化機能は主にCTR(クリック率)に基づいた最適化が行われていると考えています。商品CPCで検証を行うと、CTRが一定数値を超えて高い場合は、上限CPCで配信されますが、一定数値を下回る場合は上限CPCより低いCPC実績で配信されていることがわかりました。その他の売上などとの相関は有意な検証結果は得られていません。
RPP広告の自動最適化機能を受けての対応
RPP広告の調整のベースの考え方には大きな変化はありませんが、CTRを考慮する必要が出てきました。CTRが低くても売上があがる商品もありますが、今後はCTRが低いとそもそも表示される機会が大幅に減少する可能性があります。そのため、以下の対応が必要となってきます。
- まずは現状把握:
- 商品のROASが想定している数値に対して高いか低いかを確認します。
- CPCが上限CPCより高いか低いか(つまり、上限CPCで入札されているか、自動調整で下げられているか)を確認します。
- 状況に応じた設定CPC調整・改善:
- ROASが想定値より高く、CPC実績が上限CPCで表示されている場合: 上限CPCを引き上げます。
- ROASが想定値より低く、CPC実績が上限CPCで表示されている場合: 上限CPCを引き下げます。
- ROASが想定値より高く、CPC実績が上限CPCで表示されていない場合: サムネイルなど検索結果一覧に表示される内容を改善し、CTRの向上を目指します。
- ROASが想定値より低く、CPC実績が上限CPCで表示されていない場合: 上限CPCを引き下げるとともに、サムネイルなど表示内容を改善します。
- CTR・CVR改善に向けた具体的な対策:
- ROASが高いがCTRが低い場合: サムネイルなど、検索結果一覧に表示される内容を改善することでCTRを改善します。このケースは、表示回数増加の限界につながるため、最重要の対策優先度となります。
- ROASが低いがCTRが高い場合: 商品ページ自体を改善することでCVR(購入率)を改善します。
RPP広告の自動最適化機能について詳細に知りたいという方は以下記事をご参照ください。
RPP広告が重要な3つの理由

楽天市場で売上を伸ばすためには、まず多くのお客様に商品ページを見てもらうことが欠かせません。
楽天市場での商品ページへのアクセスは20-40%は検索経由であり、検索経由での流入は購買意欲が高く転換率が高くなるため、検索結果で上位に表示されることが売上アップのポイントとなります。
- 検索結果の掲載順位5-7枠に出稿商品を表示できる
- 検索ユーザーは購買意欲が高く費用対効果が高い
- 検索経由での実績を意図的につくることができる
検索結果の掲載順位上位5-7枠に出稿商品を表示できる
検索結果の上位に表示できるというのは非常に大きなメリットです。スマートフォンアプリを見ていただければわかると思いますが、7枠分の商品を飛ばして、自然検索結果に到達するには、3-5スクロールをする必要があります。また、検索結果上位に広告が表示されているということ自体を知らないユーザーの方も少なくありません。結果として、RPP広告の掲載枠に品質の高い商品を表示することで、売上アップにつながる可能性はかなり高い状況となっています。
検索ユーザーは購買意欲が高く費用対効果が高い
自身でキーワードを検索して商品を探しているユーザーは、購買意欲がかなり高く、転換率が非常に高くなる傾向にあります。RPP広告は検索キーワードに対して、自社商品を表示することができ、少額から出稿できるため、費用対効果が高くなる傾向があります。
検索経由での実績を意図的につくることができる
新しく出品した商品や販売実績の少ない商品は、自然検索ではほとんど上位に表示されません。ここで効果を発揮するのが RPP広告です。
RPP広告を活用することで、特定のキーワードで楽天市場内の検索結果上位に表示させることが可能になります。これにより、商品ページの閲覧数が増え、購入機会を大幅に高めることができます。さらに、RPP広告によってアクセス数や販売実績を積み上げることで、楽天市場の自然検索順位も向上しやすくなります。
楽天の検索アルゴリズムは販売実績を重視するため、RPP広告を活用して売上実績を作ることが、自然検索での上位表示につながります。
RPP広告の設定はどうすればいいの?
具体的にどのようにRPPを設定するのか?設定時の注意点は何か?といったことを以下の流れで設定していきます。
【楽天RPP広告の設定手順】
- プロモーションメニューを表示する
- キャンペーンを新規登録する
- 商品・キーワードを設定する
- 除外商品を設定する
①プロモーションメニューを表示する
RPP広告の設定はRMSの左メニューより、
広告・アフィリエイト・楽天大学>1 広告(プロモーションメニュー)>検索連動型広告(RPP)に進みます。

②キャンペーンを新規登録する
キャンペーンメニューより「新規登録」を選択します。

- キャンペーン名:内部管理用の名前です。設定する商品名や設定した日付などを入れましょう。
- ステータス:すぐ始める場合は「有効」にチェックをいれてください。設定後に随時変更可能です。
- 継続月予算:ここに入力した金額は今月以降も継続的に適用されます。こちらも後から変更できます。
- 1クリックあたりの上限クリック単価:1クリック当たりの単価を入力してください。最低20円から設定ができます。
- ランク別入札最適化:ユーザーの会員ランク別にCPCを最適化して入札します。最適化の範囲は最低-100%から最大+100%ですが、CPC単価の上限値と下限値は変更されません。最適化後に上限値または下限値を超える場合は、それぞれの上限値または下限値が適用されます。
予算については随時変更可能ですので最初は少額を設定しておき、予算に応じて金額を上げていくのが良いでしょう。ただし予算を消化してしまうと広告が停止し、再開するまで数時間かかります。
CPCはまずは最低金額で設定し、広告が表示されるか確認しましょう。
表示される枠数が決まっています(PCの場合は5商品、スマートフォンの場合は7商品)ので他社がすでに自社の設定金額以上で表示枠数分が登録されている場合は表示されません。
③商品・キーワードを設定する
上記の状態でも広告は表示されますが、どのキーワードで検索された場合に表示されるかは「商品名」「商品ページ内テキスト」から楽天のAIが判断し表示します。キーワードを指定したい場合は「商品・キーワード設定」を行います。

まずは「商品」を指定し、その商品に「キーワード」を登録します。
キーワードを指定する場合、CPCは40円からとなります。
こちらもすでに同じキーワードで他社が登録済みで枠が空いていない場合は表示されません。
CPC単価が高いほうが検索結果上位に表示されやすいため、他社より高い位置に表示したい場合は単価を上げる必要があります。
登録する際に「目安のCPC単価」が表示されますので、それ以上の単価を設定しないと表示されない可能性が高くなります。
④除外商品の設定方法
基本的にはRPP広告は全商品が対象となってしまうため、対象にしたくない商品は「除外商品」として登録します。登録商品が100商品あり5商品だけ対象にしたい場合は残りの95商品を除外商品に登録する必要があります。

登録はCSVファイルで行います。
「ファイルフォーマットサンプル」からCSVファイルをダウンロードし、商品番号を入力してアップロードします。こちらで入力する番号は「商品管理番号(商品URL)」の方です。
こちらで基本の設定は完了です。24時間以内に広告が表示されます。
楽天市場のバナー広告と違い、事前に広告購入などの申請は不要です。
除外設定についてさらに詳細を知りたい、という方は以下記事をご参照ください。
RPP広告の掲載順位を決めるロジックとは?
RPP広告の掲載順位決定ロジックは、楽天市場の売上が最大化されるように決定されるため、具体的には、以下の要素が高いほど表示されやすくなると考えられます。
【RPP広告の掲載順位決定ロジック】
- 設定CPC: 設定CPCが高いほど、楽天市場の広告費としての売上が上がりやすいため、検索結果上位に表示されやすくなります。
- クリック率:楽天市場の売上は「クリックされた回数×設定CPC」となるため、RPP広告が表示された際にクリックされる割合が高いほど、表示されやすくなります。
- 検索キーワード経由での売上実績: キーワード経由で実際に商品が売れ、楽天市場が手数料を得られる売上が最大化される商品ほど、表示されやすくなります。
RPP広告と相性がいい商材の特徴

ほとんどの商品でROASや売上の成果につながりやすいRPP広告ですが、その中でも相性がよい商品の特徴があるので、紹介していきます。
- 市場が確立されていて、キーワード検索で商品を探すユーザーが多い
- 一定金額以上の購入単価で販売される商品
- ブランド認知が広くされており、指名検索が期待できる商品
市場が確立されていて、キーワード検索で商品を探すユーザーが多い
そもそも検索されない商品の場合は、検索広告をどんなに頑張っても売上につながることはないため、すでに市場が確立されており、何かしら商品に関連する検索が発生する状態になっている商品であることが重要です。自社が販売しようとしている商品の市場が存在しているのか、市場が存在していない場合はまずディスプレイ広告など、検索されなくても表示される広告から取り組んでいくことが重要です。
一定金額以上の購入単価で販売される商品
RPP広告はクリック課金の広告のため、売上につながるまでに一定の比率の広告費が必要となります。そのため、低単価の商品だとなかなか費用対効果が合わない傾向にあります。商品の利益率と販売単価を考慮して、費用対効果が合うかを検証しましょう。単価としては、安くても1,000円以上、できれば3,000円は欲しいところです。
ブランド認知が広くされており、指名検索が期待できる商品
ブランド認知が広くされていると特に広告を使わなくても一定の売上が立ちますが、元々卸先がネット販売している場合には、広告を効果的に活用することで、売上を上げていく必要があります。公式ブランドの方が検索結果に表示するために必要なCPCが下がるため、売上を素早く上げていくことが可能です。
RPP広告のCPC設定の調整方法
RPP広告の設定方法がわかったら、あとはどういった考え方に基づいてCPCを設定していくかが重要になってきます。商品CPC、キーワードCPCそれぞれについて、具体的な考え方から調整方法まで解説していきます。
- 商品CPCの調整方法
- キーワードCPCの調整方法
商品CPCの調整方法
取扱商品数によって、最適な運用フローは異なります。商品CPC調整を行うための2つのパターンを解説します。
①商品数が多い場合(目安:50商品以上)
商品数が多い場合、最初から商品個別で調整を行うのは調整に時間がかかりすぎるのと、どのような調整が機能したのか判断しにくいため、おすすめしません。まずは全体的に一律で配信した上で、パフォーマンスレポートで効果を確認しながら、個別に調整をいれていきましょう。
- 初期設定: キャンペーン単位でCPCを20円〜30円程度に設定し、一括で数日間運用します。
- 効果検証のタイミング: クリック数がキャンペーン全体で500程度集まった段階で、パフォーマンスレポートを確認し、商品ごとの効果を確認します。
- チューニング:
- 効果良好な商品: 配信を継続し、売上の最大化を図ります。
- 効果不良の商品: 個別設定でCPCを10円〜15円に下げる、または「除外商品」に設定します。
②商品数が少ない場合(目安:50商品未満)
商品数が限られている場合は、最初から商品個別での最適化(個別CPC設定)を行うことで、1商品あたりの売上・ROASを引き上げていきます。
- 運用フロー: 商品ごとに最適なCPCを設定し、配信結果からROASを確認します。最適なCPCは初期はわからないため、30-50円の幅で売れ筋商品は50円、そこまで売れていない商品は30円といった形で設定してみてください。
- 改善アクション:パフォーマンスレポートを最低でも1週間に1回程度は確認し、CPCを調整していただきたいです。
- ROAS良好: CPCを維持、または引き上げて露出を強化します。
- ROAS不良: CPCを引き下げるか、除外設定を行い損失を防ぎます。
キーワードCPCの調整方法
目的に応じて以下の戦略を使い分けて運用していくのがおすすめです。
| 戦略パターン | 通常運用(ROAS重視) | 販売実績作り(SEO対策) |
| 目的 | 利益の確保しつつ、売上を上げる | 露出増加と販売実績の構築 |
| 入札の考え方 | 目安CPCに固執せず、目標ROASの範囲内で設定 | 目安CPCに近い価格で入札し、上位表示を狙う |
| 期待する成果 | 安定した広告費用の回収 | 累計販売数を増やし、自然検索順位を上げる |
通常運用(ROAS重視)
想定外に赤字になってしまうと、せっかく広告を配信して売上が上がっても、意味がほとんどありません。そのため、通常はROASを重視して、RPP広告を配信していくケースが多いです。
ROAS重視の場合は、目安CPCはあまり気にせず、目標ROASと実績のROASの差分を確認しながら、CPCを調整しましょう。
【具体的な調整方法】
- ROAS良好: CPCを維持、または引き上げて露出を強化します。
- ROAS不良: CPCを引き下げるか、除外設定を行い損失を防ぎます。
販売実績作り(SEO対策)
出店したばかりのときや新商品を発売した時には、ROASを気にせずとにかく露出させ、売上実績を作る必要があります。その際には、目安CPCに近い金額でCPCを設定し、とにかく上位表示を狙いましょう。
【具体的な調整方法】
- 最大で1時間に1回、少なくとも1日に1回は目安CPCを確認する
- 目安CPCに設定CPCを合わせるか、掲載順位を確認して、想定掲載順位より高ければキーワードCPCを引き下げ、想定掲載順位より低ければキーワードCPCを引き上げてください
イベント時にRPP広告の効果を最大化する設定方法

楽天の大型イベント(楽天スーパーSALE、お買い物マラソン)や0と5のつく日には、競合他社がRPPの設定CPCを引き上げるため、通常日よりもCPCや広告予算の引き上げを行わなければ、広告が表示されなくなってしまうことがあります。イベントに合わせた設定も忘れずに行いましょう。
- イベント開始より少し早いタイミングからCPCを引き上げる
- 0と5のつく日は商品・キーワードの状況に合わせて、CPCを引き上げる
- 目安CPCが高頻度で更新されるため、CPCを適宜更新する(多いと1時間に1回)
- 自社商品が想定している検索キーワードに表示されているか確認する
イベント開始より少し早いタイミングからCPCを引き上げる
楽天の大型イベントは事前告知がされるため、イベントの2,3日前から一部のユーザーは商品を探し始めます。その際に事前に露出をすることで、購買の検討対象に入るようにしましょう。また、CPCを更新して、配信が強化されるまでに、タイムラグがあります。商品CPCの更新は8時間後とマニュアルに記載があることと、自動最適化による学習が入る必要があるため、CPCを更新してからすぐに配信を強化できるわけではないです。そのため、イベントの遅くとも前日昼頃にはCPCを引き上げるとよいでしょう。
CPCを引き上げる金額は、状況次第なのですが、元々の商品CPCが25円の場合、40円程度に引き上げたり、キーワードによっては、2倍に引き上げる必要がある場合もあるので、目安CPCの状況を確認し、設定しましょう。
0と5のつく日は商品・キーワードの状況に合わせて、CPCを引き上げる
0と5のつく日は、他のイベント期間中の売上と比較して、3-5倍の売上が立つ場合が多いです。売上が立ちやすい状況に合わせて競合が入札金額を引き上げる傾向にあるため、自社商品が埋もれてしまわないように、CPCを引き上げましょう。主にキーワードCPCが対象になりますが、キーワードCPCは30分程度でCPC更新が反映されるため、目安CPCを見ながら調整するのがおすすめです。
目安CPCが高頻度で更新されるため、CPCを適宜更新する(多いと1時間に1回)
キーワードCPCに表示される目安CPCは検索結果1-2位に表示される目安となるCPCです。大型イベントになると競合が入札金額を頻繁に変更するため、目安CPCが高頻度で更新されます。目安CPCと設定CPCの乖離が大きいと検索結果に表示されなくなるため、CPCを多いと1時間に1回は更新しましょう。
自社商品が想定している検索キーワードに表示されているか確認する
出稿設定しているキーワードで検索した際に、想定している掲載順に表示されているか確認しましょう。目安CPCに合わせても検索結果に表示されないことがあります。検索結果に表示されない場合、CPCを引き上げる調整を行いましょう。逆に表示順位が高すぎたり、目安CPCが引き下がっている場合は、CPCを引き下げましょう。
RPP広告のパフォーマンスレポートをどう活用するか?

RPP広告のパフォーマンスレポートとは、広告やキーワードなどの効果測定ができるものです。指定した集計期間で、顧客種類ごとのクリック数やコンバージョン種類ごとの広告経由売上件数、広告経由売上金額などを月別/日別で確認することができます。RPP広告で成果を上げるためにはパフォーマンスレポートを活用して適切な効果測定と改善を行う必要があります。
- RPP広告のパフォーマンスレポートの確認方法
- RPP広告のパフォーマンスレポートで見るべきポイント
RPP広告のパフォーマンスレポートの確認方法
- 店舗のRMSにログインし、左メニューの「広告・アフェリエイト・楽天大学」をクリック
- 「1.広告(プロモーションメニュー)」から「検索連動型広告(RPP)」をクリック
- ページ上部のナビゲーションから「パフォーマンスレポート」をクリック
レポート画面イメージ

パフォーマンスレポート内の項目
| 項目名 | 説明 |
|---|---|
| コントロールカラム | CSV一括登録時にデータの新規登録(n)、削除(d)、変更(u)を示す文字列 |
| 日付 | 集計期間で指定した日付 |
| キャンペーンID | 登録したキャンペーンID |
| キャンペーン名 | 登録したキャンペーン名 |
| 商品ページURL | 商品ページのURL |
| 商品管理番号 | 商品管理番号 |
| キーワード | 店舗様が登録したキーワード |
| 有効予算 | 配信対象となっている予算金額 |
| 入札単価(CPC) | キャンペーンごとに設定した1クリックごとに支払う単価 |
| 消化率 | 実績額を予算で割って算出した、予算の消化率 |
| CTR(クリック率) | 広告が表示されたうち、クリックされた割合 |
| 目安CPC | 検索結果に表示されるために必要な目安のCPC |
| 商品CPC | 商品ごとに設定したいCPC単価 |
| キーワードCPC | キーワードごとに設定したいCPC単価 |
| クリック数 | 獲得したクリック数 |
| 実績額 | クリックの獲得にかかった広告費用 |
| CPC実績 | 実績額をクリック数で割った、平均のCPC実績 |
| 売上金額 | 広告経由でたった売上金額(税込) |
| 売上件数 | 広告経由でたった売上件数 |
| CVR(転換率) | 売上件数(店舗内)をクリック数で割って算出した、広告経由の購入転換率 |
| ROAS | 売上金額(税込)を実績額で割って算出した、広告経由の売上金額(税込)に対する、広告費用の回収率 |
| 注文獲得単価 | 実績額を売上件数(店舗内)で割って算出した、1件の売上を獲得するのにかかった広告費用 |
| 合計 | 全顧客を対象にした値 |
| 新規 | 過去2年以内に当該店舗から一度も商品を購入したことがない新規顧客を対象にした値 |
| 既存 | 過去2年以内に当該店舗から一度以上商品を購入したことがある既存顧客を対象にした値 |
| 12時間 | 全顧客/新規顧客/既存顧客のクリック後12時間以内の計測値 |
| 720時間 | 全顧客/新規顧客/既存顧客のクリック後720時間以内の計測値 |
RPP広告のパフォーマンスレポートで見るべきポイント
- 12時間の指標と720時間の指標
- ROAS
12時間の指標と720時間の指標
パフォーマンスレポートには色々な指標がありますが、12時間の指標と720時間の指標が存在します。12時間、720時間の定義としてはユーザーが広告をクリックしてから検討し、それぞれの時間内に購入したかどうかというものです。商材により購入までの検討期間が異なるので、商材の検討期間に合わせた指標を活用しましょう。12時間のほうがより広告効果による売上アップである可能性が高いです。ただ家具など購入検討期間が長い商品については、720時間を活用する方が有効でしょう。
ROAS
また、楽天市場の広告効果を検証するうえで必ず確認すべき項目が「ROAS」です。 ROASとは「広告費に対してどれだけの売上をあげることができたのか」という指標のことで、
ROAS=売上金額÷実績額(広告費)×100%
という式で計算できます。
例:100万円分の広告を出稿した場合
売上50万円……50万円÷100万円×100%=ROAS 50%
売上200万円……200万円÷100万円×100%=ROAS 200%
楽天市場のRPP広告では、多くの店舗がROAS 150~250%程度で運用していると言われております。ただ商材の利益率やリピート率によって目安とすべきROASは大きく変わってきますので、自社商品として目安とすべきROASはどの程度なのか明確にしたうえでデータを確認しましょう。
RPP広告とRPP-EXP(エクスパンション)の違い

RPP広告というと、元々のRPP広告とRPP-EXP(エクスパンション)の2つが存在します。名前が似ているため、似たような機能だと勘違いしてしまいがちなのですが、全くと言って異なる広告なので、正しく違いを認識した上で活用しましょう。
| 比較項目 | RPP | RPP-EXP(エクスパンション) |
|---|---|---|
| 利用目的 | 売上獲得 | 新規獲得 |
| 配信先 | 楽天市場の検索結果中心 | Googleの検索結果中心 |
| 運用方法 | 商品CPCやキーワードCPCの設定など細かい調整が必要 | 月額予算以外の細かい設定以外は自動 |
| 配信ロジックの特徴 | 楽天市場の独自アルゴリズムに基づいて配信 | Googleの配信ロジックに基づいて配信 |
RPP広告とRPP-EXP(エクスパンション)の利用目的の違い
- RPP広告:売上(新規・既存両方)獲得
- RPP-EXP(エクスパンション):新規獲得
配信先が楽天内部とGoogleになるため、RPP広告は新規・既存両方の売上につながりますが、RPP-EXP(エクスパンション)はGoogleへの配信となるため、新規の獲得がメインとなります。
RPP広告とRPP-EXP(エクスパンション)の配信先の違い
- RPP広告:商品CPCやキーワードCPCの設定など細かい調整が必要
- RPP-EXP(エクスパンション):Googleの検索結果中心
RPP広告とRPP-EXP(エクスパンション)では配信先が大きく異なります。楽天市場内のユーザーは購買意欲が高いため、転換率が高く、売上につながりやすい傾向にありますが、Google検索結果から流入するユーザーは楽天市場会員じゃない可能性もあり、商品の購入検討をしているわけではない可能性も高いため、広告効果が下がる傾向にあります。
RPP広告とRPP-EXP(エクスパンション)の運用方法の違い
- RPP広告:売上(新規・既存両方)獲得
- RPP-EXP(エクスパンション):月額予算以外の細かい設定以外は自動
RPP広告は成果を上げるためには細かい調整が必要なことが多いですが、RPP-EXP(エクスパンション)は月予算以外のほとんどが調整できないため、運用工数はほとんどかかりません。一方で成果が挙がらないときの対処方法が商品を除外するぐらいしかありません。
RPP広告とRPP-EXP(エクスパンション)の配信ロジックの違い
- RPP広告:楽天市場の独自アルゴリズムに基づいて配信
- RPP-EXP(エクスパンション):Googleの配信ロジックに基づいて配信
RPP広告は楽天独自のアルゴリズムで表示されるため、CPC金額、CTR、売上によって表示回数が定まります。RPP-EXP(エクスパンション)については、Googleのアルゴリズムによって表示され、コンバージョン目標に基づき、GoogleのAIが最適な入札価格、配信面、を選定します。
RPP広告における5つの注意点
RPP広告を運用していると想定外の事象が発生することがあります。特に予算消化が急激に強まることがあるので、注意しましょう。
- 商品CPC設定による予期せぬ予算消化急増
- キーワードCPCの上げすぎによる消化急増
- 調整不足によるROAS(費用対効果)の低下
- キャンペーンCPCのみでの運用によるパフォーマンス不足
- 商品数が多すぎることによる予算超過
商品CPC設定による予期せぬ予算消化急増
商品ごとのCPC(クリック単価)を設定すると、露出が一気に広がり、想定以上に広告費が消化されてしまうことがあります。
- 現象: 元々の設定が20円程度と低めであっても、日次予算が1万円から突然10万円に跳ね上がるなど、消化金額急増ケースがあります。
- 対策: 商品CPCを設定する場合は単価を低めからスタートし、消化状況を毎日確認しながら少しずつ上げていくことが推奨されます。また、楽天RPPには日次予算の上限設定機能がないため、外部ツール(ECPRO等)での管理も一つの手段です。
キーワードCPCの上げすぎによる消化急増
売上を伸ばそうとしてキーワードのCPCを高く設定しすぎると、予算消化のスピードが早まりすぎてしまうことがあります。
- 現象: 管理画面に表示される「目安CPC」(例:500円〜1000円)にいきなり合わせると、入札が強すぎて競合よりもクリックされやすくなり、コストが急増します。
- 対策: いきなり目安CPCに合わせるのではなく、段階的に引き上げを行うよう注意が必要です。
調整不足によるROAS(費用対効果)の低下
RPP広告は「設定して終わり」ではなく、調整を行わないとROASが下がってしまう傾向があります。
- 現象: 放置すると効果が悪化するため、週に2〜3回程度の調整が必要です。
- 対策: 効果の悪い商品やキーワードを定期的に「除外」設定し、ROASが高い状態をキープするためのメンテナンスが不可欠です。
キャンペーンCPCのみでの運用によるパフォーマンス不足
手間を省くために「キャンペーンCPC」のみを一律で設定しているケースです。
- 現象: 手間はかかりませんが、商品ごとに適切なCPCは異なるため、パフォーマンスが上がらないことが多いです。
- 対策: 主力商品に関しては、キャンペーン全体の単価任せにせず、個別に「商品CPC」や「キーワードCPC」をしっかり設定することが重要です。
商品数が多すぎることによる予算超過
キャンペーンCPCや商品CPCを最低入札単価(20円や40円など)に設定していても、商品数が膨大だと広告費がかさんでしまうことがあります。
- 現象: RPP広告は除外設定をしない限り全商品が掲載対象となるため、商品数が多い店舗(中古品取扱店など)では、広く薄くクリックされるだけで予算を消化してしまいます。
- 対策: 商品登録と同時に除外登録を行うフローを組むなど、意図しない商品への配信を防ぐ工夫が必要です。
RPP広告の設定による成功事例

楽天RPP広告を設定し、売上アップを実現した成功事例をご紹介いたします。
- ふるさと納税商品でRPP広告でキーワード設定を行った結果、新商品発売から1カ月で日商3,000万円を実現
- インテリア商材で商品数が多くCPC調整がしきれていなかった状況で、数字を確認しながら設定CPCのPDCAを回した結果、売上件数YoY130%を実現
ふるさと納税商品でRPP広告でキーワード設定を行った結果、新商品発売から1カ月で日商3,000万円を実現
【売上アップ前の状況】
- 新商品発売を行っていたが、価格競争力がかなり高いにも関わらず、売上がほとんど立たない状況となってしまっていた。
- RPP広告の設定はしていたものの、何となくの設定となってしまっていた
【対応した内容】
- 売上が上がるキーワードが限られている可能性が高かったため、売上に直結するキーワードを設定し、キーワードCPCを目安CPCにできるだけ合わせる調整を実施
- 商品CPCが中途半端に高くなってしまっていたため、キーワード中心に運用する方針とし、商品CPCは40円程度に設定し、設定キーワードで取り切れないキーワードのみ獲得
- キーワード出稿時は、ROASが300%とふるさと納税としては、かなり低くなってしまっていたものの、キーワード経由での売上実績が積みあがったことで、自然検索順位が大幅に上昇し、RPP以外での売上が上がるようになった
- 最終的には、レビュー獲得件数の増加とともに、CVRが上昇し、自然検索結果メインでの売上獲得にシフトし、RPPはROASを1,000%以上の数値で安定運用を実現
【改善した結果】
- 売上がほとんどない状況から日商3,000万円を達成
- 自然検索順位が上がった結果、RPP広告の費用は押さえつつ、売上を継続的に伸ばせる状況を実現
インテリア商材で商品数が多くCPC調整がしきれていなかった状況で、数字を確認しながら設定CPCのPDCAを回した結果、売上件数YoY130%を実現
【売上アップ前の状況】
元々CPCの調整は行っていたものの、あまりにも商品数が多く、CPC調整をやりきれていない商品が発生していた。
【対応した内容】
- ECPROというRPP自動調整システムを導入し、人間では対応しきれない商品数のCPC調整を実施
- 設定した目標ROASに合わせた自動調整を実施
- システム側で調整する上限のCPCを設定することができるため、設定CPCの暴発を防止
- 時間帯別の配信予約も可能なため、売上が立たないタイミングは配信しないといった対応を実施
- システムの自動調整に任せるだけではなく、実績を確認しつつ、人間の目でおかしな調整内容については修正
【改善した結果】
- ECPRO導入前後で売上件数YoY130%を実現
- 設定CPCの調整時間の大幅削減を実現
※参考記事
RPP広告の攻略まとめ
最後に、ご説明したRPP広告を活用して売上を伸ばすための攻略法をまとめました。
- RPPはモール内のリスティング広告
- 設定はRMSのプロモーションメニューから可能
- 基本的に全商品対象となり、除外商品の登録が必要
- 商品別の設定が可能(キーワードやクリック単価など)
- 狙ったキーワードの設定CPCの調整が大切
- 広告効果をあげるには効果測定レポートを見るのが重要
- 主に効果測定レポートで見るべきは効果を押し下げている商品あるいはキーワードに対しての対策が必要
RPP広告を積極的に活用し、売上アップにつなげていきましょう!
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