楽天TDA広告とは?概要から設定方法、注意点、運用のコツを徹底解説!
楽天市場
本記事は楽天TDA広告の実施を検討されている方向けの記事です。
TDA広告の概要から設定方法、運用のコツまでを確認いただけます。
Contents
楽天TDA(ターゲティングディスプレイ)広告とは
楽天TDA広告とはターゲティングディスプレイ広告のことで、店舗側で設定したセグメントのユーザーに対してバナー広告を表示する広告です。
RPP広告のように商品に対する広告配信だけでなく、トップページやカテゴリページなどの店舗ページへの集客もできるため、ブランドの認知向上やキャンペーンやセールの告知等にも有効です。
楽天TDA広告の掲載箇所
RPP広告のように掲載箇所が一箇所に限られているわけではなく、楽天内のあらゆる箇所にバナーを表示することができます。
例えば以下の箇所に表示されます。
・楽天市場トップページ
・商品レビュー
・スーパーSALEやマラソンなどのイベント関連のページ
・購買や閲覧履歴 など
楽天TDA広告の設定手順
TDA広告の設定手順について解説していきます。入稿があるので、配信前にどのような入稿バナーの仕様で作成する必要があるか、見ておくとよいでしょう。
キャンペーン申込
TDA広告を活用するには、キャンペーンに申し込みをすることから始めます。
キャンペーン作成・セグメント設定
RMSの広告関連のタブの「ターゲティングディスプレイ広告(TDA)」の箇所をクリックし、管理画面を開きます。
管理画面からキャンペーンの新規作成を行い以下の項目を入力しましょう。
- キャンペーン名
- キャンペーン期間
- 予算
- 入札単価
- 楽天市場外配信
- 配信ペース
- ターゲティングパッケージとノンターゲティングパッケージを選択
- 設定URL
- 対象セグメント
一部抜粋して設定のポイントについて解説していきます。
入札単価
RPP広告のようにクリックごとに課金されるわけではなく、広告の表示回数で予算が消化されるインプレッション課金制です。
最低予算額は5万円から設定でき、入札単価は0.75円~10.0円まで0.05円刻みで調整可能です。
※ここでのインプレッションの定義である「広告の表示」とは、ユーザーにバナー広告の50%以上が1秒以上表示された回数を指します。
楽天市場外配信
楽天市場外への配信について、「あり」「なし」のみの設定となっていましたが、2023年10月から「標準」「積極」「なし」の選択が可能になりました。
注意点としては、入札単価、配信ペース、対象セグメントも「楽天市場外配信」に適用されることや楽天市場外配信「標準」「積極」を選択した場合、パフォーマンスレポートの実績は楽天市場内外の合算値になる点があります。
バナー入稿
キャンペーンの内容を入力したら、登録したキャンペーンの一覧からバナーを入稿します。
ここで4つのバナー素材とリンク先のURLを入力します。
バナー素材とリンク先について、以下の決まりがあります。
- ファイル形式:jpg/gif/png
- 最大ファイルサイズ:150KB
- バナーサイズ400×800px(PC)、1280×200px(PC/SP)、480×360px(PC)、880×320px(SP)
- リンク先URL:店舗トップページ、商品ページ、カテゴリページ、goldページ
- 注意事項:テキストのフォントサイズは28~80pxまで。テキスト・ロゴの外側に16px以上の余白をつける。テキストはバナーの面積の1/3以下に収める。
設定が完了したら審査が開始されます。
「審査完了」の表示が出れば出稿できます。
修正が必要な際は、楽天市場からのメールや管理画面で通知されます。
楽天TDA広告を利用する意味
TDA広告配信のメリットは以下です。
- 楽天利用者のデータを活用できる
- ブランドの認知度を上げられる
- 視覚に訴える訴求が可能
- 市場外配信が可能
楽天利用者のデータを活用できる
楽天TDA広告は、楽天独自のユーザーデータを活用して広告施策を実施できます。
店舗が広告配信のセグメント設定をする際にユーザーの楽天内での行動履歴をもとに設定できるため、ユーザーの特徴に合わせて訴求可能です。
ブランドの認知度を上げられる
楽天TDA広告は上述したように多様な箇所に掲載できますので、店舗の認知度を上げる効果も期待できます。
セグメント設定した楽天ユーザーの中で自社商品やブランドについて知らない人に対しても、アピールできるようになります。
視覚に訴える訴求が可能
楽天TDA広告はバナーのデザインは自由に編集可能であるため、工夫次第でユーザーの視覚に直接アピールできます。
しかしバナーのデザインは設定した予算を消化するまで変更が不可能で、予算消化後の変更の際も再入稿が必要となるため、再配信までに時間がかかってしまいます。
バナーのデザインは慎重に検討しましょう。
市場外配信が可能
広告設定画面で市場外配信を設定した場合には、楽天グループメディアへ配信を行うことも可能です。
※楽天公式「Targeting Display Ad_Media Sheet 」より
楽天TDA広告のセグメント設定のポイント
ブランド認知拡大が目的の場合
ペルソナを広く設けるため、以下の3つがおすすめです。
- 性別
- 年代
- 閲覧履歴
ブランド認知関連のジャンルに興味がある性年代で絞ります。
自社のブランドを知らなかったけれど、知ってくれたら商品を買ってくれそうなユーザーにアプローチできます。
潜在層への訴求となるため転換率が低くなりがちで、ROASも低くなりやすいことがデメリットですが、ブランドの認知拡大が目的であるならば問題ないでしょう。
売上につなげたい場合
顕在層に訴求するため、配信するペルソナを以下のような条件で絞ります。
- 性別
- 年代
- 閲覧履歴
- 購買履歴
- 会員ランク
閲覧履歴・購買履歴に基づくリターゲティングを活用しましょう。
過去購入してくれているユーザーは2回目購入をしてくれる可能性が高いです。
また、元々認知をしてくれているユーザーのため、より認知を高める効果を期待できます。
まとめ
楽天のTDA広告について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
TDA広告は効果を出すために知っておくべきことが多いですが、多様な効果が見込めます。
特徴を理解してブランドの認知拡大や売上アップを狙いましょう。
楽天i市場の広告については下記記事も参考にしてください。