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無料プロジェクト管理ツール比較9選|EC運営に必要な機能と選定基準

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無料プロジェクト管理ツール比較9選|EC運営に必要な機能と選定基準

無料のプロジェクト管理ツールでEC運営が回るかどうかは、機能の多さではなく「何人で使うか」で決まります。2026年9月時点で、Asanaの無料プランは2名まで、Jootoは1名まで。Backlogも2027年1月1日にユーザー上限が10名から5名へ縮小します。

つまり「無料ツールをチームで使う」という前提が、この2年で大きく変わりました。導入したあとに上限へぶつかり、移行作業でかえって時間を失うケースが増えています。

EC運営は、モール施策・商品登録・広告運用・レビュー対応が同時並行で走る業務です。担当者が2〜3名いれば、無料プランの人数枠はすぐに埋まります。この記事では、無料プランを持つ主要9ツールの上限を一覧で比較し、EC運営チームが自社の体制で選ぶための5つの判断基準を解説します。

この記事でわかること

  • 無料プランを持つ主要9ツールの人数・プロジェクト数・ガントチャート可否の一覧
  • Backlogフリープランの制約と、2027年1月1日のプラン改定で変わる点
  • Redmineを自社運用する場合に発生する「無料ではないコスト」
  • EC運営で無料ツールを選ぶときの5つの判断基準
  • 無料プランを卒業すべき3つのサイン

この記事の想定読者

  • EC運営の担当が2〜5名で、タスク管理をツール化したい店舗運営責任者の方
  • 複数モールを運営しており、進行管理がスプレッドシートで限界に来ている方
  • 無料ツールを導入したものの、上限にぶつかって移行を検討している方

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米沢 洋平
Writer米沢 洋平

株式会社Proteinum 代表取締役

慶応義塾大学を卒業後、楽天グループ株式会社に入社。ECコンサルタントとして、ショップオブザイヤー受賞店舗を含むのべ700店舗以上を支援。その後、小売業を中心に経営コンサルティング業務に従事(事業戦略策定、EC戦略策定・実行支援など)し、株式会社Proteinum(プロテーナム)を創業。
プロテーナムでは、楽天、amazon、自社EC、Yahoo!ショッピングを中心に、データに基づく圧倒的な成果にこだわった支援を行っている。ナショナルブランドを中心に累計1,000社以上の支援と年間広告費10億円以上の運用実績を持ち、独自のEC運用支援システム「ECPRO」も提供している。

なぜ無料のプロジェクト管理ツールでEC運営が止まるのか

なぜ無料のプロジェクト管理ツールでEC運営が止まるのか

無料プランで運用が止まる原因は、機能不足ではありません。先に尽きるのは「使える人数」と「保存容量」です。EC運営は社内の担当者に加えて、制作会社や物流パートナーが進行に関わります。人数を数えるときにこの社外分を入れ忘れると、導入して1か月で上限に達します。ここでは、無料プランが実務に届かなくなる構造を整理します。

EC運営で管理対象になる業務は大きく4種類

EC運営のタスクは、性質の異なる4種類に分けられます。それぞれ発生頻度と関係者が違うため、1つのツールにまとめると情報量が一気に増えます。

業務の種類代表的なタスク発生頻度
モール施策セール準備、クーポン設定、バナー差し替え月2〜4回
商品登録・更新CSV作成、画像差し替え、価格改定週次〜日次
広告運用入札調整、除外キーワード更新、レポート作成週次
顧客対応問い合わせ返信、レビュー対応、返品処理日次

この表からわかるのは、EC運営が「月次の大きな施策」と「日次の細かい対応」を同じ画面で扱う必要があるということです。プロジェクトを分けられないツールでは、日次タスクに埋もれて施策の進行が見えなくなります。

無料プランが先に尽きるのは「人数」と「容量」

無料プランの制限は、機能ではなくリソースにかかります。EC運営で最初に問題になるのは次の2つです。

  • 人数:店舗担当2名+制作会社1名+物流1名で、すでに4名。ここに上長を加えると5名を超える
  • 容量:商品画像やバナーの入稿データは1枚で数MBになる。数十枚添付すると100MB前後の上限に届く

機能面では、ガントチャートが有料プラン限定のツールが多い点も押さえておきたいところです。ただしEC運営のタスクは期間が短く依存関係も浅いため、ガントチャートがなくても運用は成立します。人数と容量のほうが、実務では先に問題になります。

無料枠はこの2年で明確に縮小している

もう1つ重要なのが、無料プランの条件が縮小方向に動いている事実です。過去の紹介記事の数値をそのまま信じると判断を誤ります。

ツール変更内容時期
Trello無料ワークスペースのユーザー上限を10名に設定2024年4月〜5月
Jooto無料プランの上限人数を4名から1名に変更2024年8月1日
Backlogフリープランのユーザー上限を10名から5名に変更2027年1月1日

Backlogの改定では、2026年12月31日までに追加された10名までのユーザーは引き続き利用できますが、2027年1月1日以降に新しくユーザーを追加することはできなくなります。これから導入する場合は、5名を前提に考える必要があります。

無料プロジェクト管理ツール比較9選|無料枠の上限早見表

無料プロジェクト管理ツール比較9選|無料枠の上限早見表

ここからは、無料プランを持つ主要9ツールを比較します。比較軸は「無料で使える人数」「プロジェクト(ボード)数」「ガントチャート可否」の3点に絞りました。EC運営で実際に判断を分けるのがこの3点だからです。数値はすべて2026年9月時点の公式情報にもとづきます。

9ツールの無料プラン早見表

各ツールの無料プランで使える範囲を一覧にしました。ツール名は日本国内での導入実績が多い順ではなく、性格の近いものを並べています。

ツール無料で使える人数プロジェクト/ボード数ガントチャート
Backlog10名(2027年1月から5名)1プロジェクト×
Redmine上限なし(自社サーバー)無制限○
Trello10名ボード10枚×
Asana2名無制限×
Notion2名以上は1,000ブロックまで無制限×
Jooto1名無制限○
Jira10名無制限△(タイムライン)
ClickUp上限なしスペース数に上限あり△(利用回数に上限)
ECPRO BRAIN(弊社提供・参考)5名1プロジェクト×(フリープランはリストビュー)

この表から読み取れるのは、「無料で3名以上が使えるツール」は9つのうち6つしかないということです。Asanaは2名、Jootoは1名で、無料プランはチーム利用を想定していません。Notionも2人目を追加した時点でワークスペース全体が1,000ブロックまでに制限されます。最終行のECPRO BRAINのみEC業務に特化したツールで、残る8つは汎用のプロジェクト管理ツールです。

Backlog・Redmine|日本語圏で情報が集まりやすい2つ

この2つは日本語のノウハウ記事が多く、導入時につまずきにくい選択肢です。ただし無料での使い勝手は大きく異なります。

Backlogのフリープランは、公式ヘルプセンターによるとプロジェクト数1・ユーザー数10・総容量100MBです。ガントチャート、親子課題、アクセス制限は利用できません。日本語サポートと直感的な画面が強みで、ITに不慣れなメンバーでも使い始められます。

Redmineはオープンソースのため、ソフトウェア自体に費用はかかりません。ユーザー数もプロジェクト数も制限がなく、ガントチャートも標準で使えます。2026年6月30日には最新版のRedmine 7.0がリリースされ、UI/UXの改善やWebhookによる外部連携強化が図られました。

Trello・Asana・Notion・Jooto|軽量・情報集約型

導入の速さを優先するならこのグループですが、無料枠の条件はそれぞれ大きく異なります。

  • Trello:無料ワークスペースは10名まで、ボードは10枚まで。カンバン形式に特化しており、初日から使い始められる手軽さが最大の利点です
  • Asana:無料のPersonalプランは2名まで。タスクとプロジェクトは無制限ですが、チーム利用には有料プランが必要です
  • Notion:ワークスペースの所有者が2人以上になると、作成できるブロックが1,000までに制限されます。削除してもカウントは戻りません
  • Jooto:2024年8月1日以降、無料プランは1名まで。2名以上のチーム利用には有料プランの契約が必要です

Notionはドキュメントと台帳を1か所にまとめられるため、商品情報や施策の記録を残す用途に向きます。ただし複数人で使う場合、無料プランは検証用と考えたほうが現実的です。

Jira・ClickUp|人数と機能に余裕がある2つ

無料プランでも複数人が使える点で、この2つは選択肢に残ります。

Jiraの無料プランは最大10ユーザー、2GBのストレージ、コミュニティサポートが利用できます。自動化ルールの実行は月100回までです。開発チーム向けの設計思想が色濃く、EC運営のような非開発業務には設定の手間がかかります。

ClickUpのFree Foreverプランは、公式の料金ページによればメンバーとゲストを人数無制限で追加できます。EC運営のように関係者が多い現場では、この点が大きな利点です。一方でストレージはワークスペース全体で100MB、自動化の実行は月100回までと厳しく、ガントチャートも利用回数に制限があります。

ECPRO BRAIN|EC特化型という9つ目の選択肢

汎用の8ツールに共通する弱点は、モールの実績データを持たないことです。タスクの進捗は管理できても、施策を実行した結果として売上がどう動いたかは、別の画面で確認することになります。

選定時に確認しておきたいのは次の3点です。

  • モール別・店舗別の売上やKPIを、タスクと同じ画面で確認できるか
  • 商品情報のCSVを、ツールからモールへ直接アップロードできるか
  • セールなどの定例イベントに合わせて、タスクが自動で起票されるか

この3点は、汎用のプロジェクト管理ツールでは基本的に実現できません。ここを埋めるのがEC特化型のツールです。早見表の9つ目に挙げたECPRO BRAINは弊社が提供するEC特化型のシステムで、無料で5名まで使えます。機能と料金の詳細は記事後半で解説します。

Redmine・Backlogの無料プランでEC運営は回るのか

Redmine・Backlogの無料プランでEC運営は回るのか

結論を先に述べると、Backlogのフリープランは「1プロジェクトまで」という制約があるため、複数モールを運営する店舗には向きません。Redmineは制限なく使えますが、サーバーの構築と保守という別のコストが発生します。どちらも無料で始められますが、つまずく場所がまったく異なります。ここでは3つの論点に分けて見ていきます。

Backlogフリープランは「1プロジェクト」が最大の制約

Backlogのフリープランで最も影響が大きいのは、人数ではなくプロジェクト数です。作成できるプロジェクトは1つのみで、楽天市場とAmazonを別プロジェクトに分けることができません。

回避策としてカテゴリやマイルストーンでモールを区別する運用が考えられますが、権限を分けられないため、外部パートナーに1モール分だけ見せるといった使い方はできません。フリープランではアクセス制限機能自体が対象外です。

1店舗のみを運営しており、関わるメンバーが10名以内であれば、フリープランでも十分に機能します。多店舗展開を予定している場合は、最初から有料プランか別ツールを検討するほうが移行の手間を避けられます。

2027年1月1日、フリープランのユーザー上限が5名に

ヌーラボは2027年1月1日から、Backlogの全プランを刷新すると公式に発表しています。フリープランについては次の変更が予定されています。

  1. 2027年1月1日に、新しいフリープランへ自動的に切り替わる(利用者側の手続きは不要)
  2. ユーザー上限が10名から5名に変更される
  3. 2026年12月31日までに追加された10名までのユーザーは継続して利用できるが、新規のユーザー追加はできなくなる
  4. 6名以上で継続したい場合は、エコノミープランへのアップグレードが必要になる

あわせて、現行プランの新規契約は2026年12月31日で終了します。これから無料で導入する場合、実質的に使える人数は5名だと考えてください。制度の詳細は公式ブログとヘルプセンターで随時更新されているため、契約前に最新情報を確認することをおすすめします。

Redmineは無料でも「サーバー運用」という費用が発生する

Redmineはソフトウェア自体が無料で、人数・プロジェクト数ともに制限がありません。ただし利用するには、自社でサーバーを用意して構築・運用する必要があります。

実際に発生するのは次のようなコストです。

  • サーバー費用(自社サーバーまたはクラウドで継続的に発生)
  • 初期構築の工数(Ruby環境、データベース、SSL証明書の設定)
  • バージョンアップとセキュリティパッチ適用の継続工数
  • バックアップと障害対応の体制

社内に情報システム担当がいない店舗では、Redmineの自社運用は現実的な選択肢になりません。構築や保守を任せられる体制があるか、あるいはRedmineのホスティングサービスを使うかが判断の分かれ目です。ホスティングサービスを使う場合は当然ながら有料になるため、「Redmineは無料」という前提は成り立たなくなります。

EC運営で無料ツールを選ぶ5つの判断基準

EC運営で無料ツールを選ぶ5つの判断基準

ツールの機能一覧を比べても、自社に合うかどうかは判断できません。EC運営の場合、判断を分けるのは次の5つです。この順に確認すれば、候補は2〜3個まで絞り込めます。無料プランの範囲で運用できるか、最初に有料前提で設計すべきかもここで見えてきます。

基準1|実際に触る人数を、社外を含めて数える

最初に確認すべきは人数です。社内の担当者だけでなく、制作会社・物流会社・広告代理店など、タスクを確認する全員を数えてください。

閲覧のみの関係者もライセンスを消費するツールが大半です。Trelloの場合、ワークスペースのメンバー、ゲスト、招待が保留中のユーザーがすべて上限の対象に含まれます。「あとで招待すればいい」と考えていると、上限に達して編集ができなくなる事態が起こります。

基準2|モール・店舗ごとにプロジェクトを分けられるか

複数モールを運営しているなら、プロジェクト数の上限を必ず確認します。楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングを別プロジェクトで管理できないと、タスク一覧が混ざって担当者が自分の作業を見つけられなくなります。

Backlogのフリープランは1プロジェクト、Trelloの無料プランはボード10枚が上限です。1モールにつきボード2〜3枚を使う運用なら、Trelloでも3〜5店舗で上限に届きます。

基準3|毎月のイベント準備をテンプレート化できるか

EC運営のタスクは繰り返しが多い業務です。楽天市場のお買い物マラソンやスーパーSALE、Amazonのタイムセール祭りは毎回ほぼ同じ手順を踏みます。

繰り返しタスクやテンプレート機能がないツールを選ぶと、毎月同じ内容を手入力することになります。無料プランでもタスクのコピーや繰り返し設定に対応しているかを確認してください。自動化ルールで対応する場合は、Jiraは月100回、ClickUpは月100回という実行回数の上限が判断材料になります。

基準4|CSV・画像を置ける容量があるか

EC運営では商品画像とCSVの受け渡しが日常的に発生します。容量の上限は、ツールによって桁が違います。

ツール無料プランの容量
Jira2GB
Backlog総容量100MB
ClickUpワークスペース全体で100MB
Notion1ファイルあたり5MB

100MBという数字は、画像ファイルを数十枚添付すれば埋まる規模です。ファイル共有はGoogle ドライブなど別サービスに寄せ、プロジェクト管理ツールにはリンクだけを置く運用にすると、容量の制約を受けにくくなります。

基準5|データをエクスポートして持ち出せるか

最後に確認したいのが出口です。無料プランで始めたツールから、将来データを取り出せるかどうかを導入前に確認してください。

タスクの履歴は、担当者が変わったときに判断の経緯を追う唯一の手がかりになります。エクスポートできないツールを選ぶと、乗り換え時にすべての履歴を失います。CSVエクスポートやAPIが無料プランでも使えるかは、公式のヘルプページで確認できます。

無料プランを卒業すべき3つのサイン

無料プランを卒業すべき3つのサイン

無料プランで始めること自体は正しい判断です。問題は、切り替えるタイミングを逃して手作業が積み上がることにあります。次の3つのうち1つでも当てはまったら、有料プランかEC特化ツールへの移行を検討する時期です。いずれも、現場では「ツールの問題」として認識されにくい症状です。

サイン1|メンバー追加が上限で止まった

最もわかりやすいサインです。新しい担当者や外部パートナーを招待できなくなった時点で、そのツールはチームの規模に合っていません。

ここで起こりがちなのが、1つのアカウントを複数人で共有する対応です。誰が更新したのかが追えなくなり、履歴が意味を持たなくなります。アカウント共有は、監査と引き継ぎの両面でリスクになるため避けてください。

サイン2|モール横断の数値集計に毎日時間を取られている

タスク管理はツール上でできていても、売上やKPIの確認のために各モールの管理画面へ毎回ログインしている状態であれば、効率化は途中で止まっています。

汎用のプロジェクト管理ツールは、モールの実績データを持ちません。そのため「施策を実行した」という記録と「売上がどう動いたか」という結果が別の場所に分かれ、振り返りのたびに手作業での突き合わせが発生します。この構造を解消するには、タスク管理と実績管理を同じ画面で扱えるツールが必要です。具体的な選択肢は次章で紹介します。

サイン3|担当者の異動でタスクの経緯が失われた

3つ目は属人化のサインです。前任者しか判断の背景を知らないタスクが出てきたら、記録の残し方そのものを見直す必要があります。

無料プランは履歴の保持期間が短い場合があります。Notionのフリープランはページ履歴が7日間です。過去の判断をさかのぼれる期間が業務のサイクルより短いと、記録を残す意味が薄れます。ツールの入れ替えだけでなく運用体制から見直す場合は、EC運営代行・コンサルティングという外部リソースの使い方もあります。

ECPRO BRAINでできること|EC特化ツールが汎用ツールと違う3点

ECPRO BRAINでできること|EC特化ツールが汎用ツールと違う3点

最後に、EC業務に特化したツールという選択肢を紹介します。弊社が提供するECPRO BRAINは、Backlogのようなタスク管理に加えて、モールの実績データとCSVアップロードを同じ画面で扱えるシステムです。ここでは、汎用ツールでは埋めにくい3つの差分と、無料で使える範囲を順に説明します。

タスク管理|担当者・期限・対象店舗で絞り込める

基本となるタスク管理の考え方は、Backlogなど一般的なツールと大きく変わりません。プロジェクトとアクションで業務を整理し、リスト・ボード・ガントチャート・カレンダーの4つのビューで進捗を可視化します。

EC運営で効くのは絞り込みの軸です。担当者・ステータス・優先度に加えて、対象店舗で絞り込めるため、複数モールを運営していても「楽天市場の今週のタスク」だけを取り出せます。

属人化への対策も設計に含まれています。アクションごとに確認者と承認者を設定でき、承認履歴とコメントがそのまま残ります。誰の承認で止まっているかが一目でわかるため、差し戻しや滞留を防げます。通知は普段使っているチャットツールへ集約できます。

実績管理|施策の実行ログと売上を同じ画面で振り返れる

前章で挙げた「モール横断の集計に毎日時間を取られる」という課題に直接対応する機能です。店舗個別のデータと複数店舗の合算データを、前年比・前月比・任意期間で比較できます。

重要なのは、実績データと施策の実行履歴が紐づいている点です。「いつ、どの施策を実行したか」と「そのとき数値がどう動いたか」を同じ画面で並べられるため、記憶や勘に頼らずに振り返れます。

AIアシスタントは、実績データと実行履歴をもとに変動要因の分析を行い、アクションの起案・詳細化まで支援します。商品名の変更やクーポン設定など、一部の施策は実行や予約設定にも対応します。ただし最終的な実行は担当者が承認して反映する仕組みで、判断は人が行う設計です。

ストレージ|CSVをモールへ直接アップロードできる

汎用ツールとの差が最もはっきり出るのがこの部分です。CSV・画像・PDFなどの素材をプロジェクト単位のストレージに集約し、更新日時と更新者を記録します。

そのうえで、ストレージから各モールへ商品情報のCSVを直接アップロードできます。モールの管理画面を1件ずつ開いて回る必要がなくなるため、セール前の一括更新にかかる時間を圧縮できます。画像に対しては、特定の箇所を指定してコメントを入れることも可能です。

料金|フリープランは5名・1プロジェクトから

ECPRO BRAINにも無料で使えるフリープランがあります。2026年9月時点の内容は次のとおりです。

項目ECPRO BRAIN フリープランBacklog フリープラン
ユーザー数5名10名(2027年1月から5名)
プロジェクト数11
店舗数1—
ビューリストビュー課題一覧・ボード
モール実績の連携ありなし

この表からわかるとおり、無料で使える範囲はBacklogのフリープランと近い水準です。違いは、モールの実績を同じ画面で扱えるかどうかにあります。ガントチャートやカレンダー、CSVの予約アップロードは有料プランの機能です。

また、14日間の無料トライアルでは上位のプロプランの全機能を試せます。機能の詳細と最新の料金はECPRO BRAINのサービスページでご確認ください。

無料のプロジェクト管理ツールに関するよくある質問

検討時によく挙がる疑問を5つまとめました。人数制限、プラン改定、Redmineの実質コストなど、本文で扱いきれなかった周辺の論点を中心に回答します。

Q. 無料のプロジェクト管理ツールで、人数制限がないものはありますか?

A. あります。ClickUpのFree Foreverプランは、公式の料金ページでメンバーとゲストを人数無制限で追加できると明記されています。Redmineも自社サーバーで運用する限り人数制限はありません。ただし前者はストレージが100MB、後者はサーバー運用の工数という別の制約があります。

Q. Backlogのフリープランは2027年以降も使えますか?

A. 使えます。2027年1月1日に新しいフリープランへ自動的に切り替わり、利用者側の手続きは不要です。ただしユーザー上限は10名から5名に変更されます。2026年12月31日までに追加された10名までのメンバーは継続利用できますが、それ以降の新規追加はできません。

Q. Redmineは本当に無料で使えますか?

A. ソフトウェア自体はオープンソースで無料です。ただし利用にはサーバーの準備、初期構築、バージョンアップやバックアップの継続運用が必要です。サーバー費用と担当者の工数を含めると、小規模チームでは有料SaaSより高くつく場合もあります。

Q. 無料プランでガントチャートは使えますか?

A. ツールによります。Backlogのフリープランではガントチャートとバーンダウンチャートが対象外です。Redmineは標準機能として利用できます。ClickUpは無料プランでも表示できますが利用回数に上限があります。EC運営では依存関係の浅いタスクが中心のため、ガントチャートの有無を最優先の条件にする必要はありません。

Q. 無料プランから有料プランに移行するとき、データは引き継げますか?

A. 同一サービス内のアップグレードであれば、課題・Wiki・ファイルなどのデータは通常そのまま引き継がれます。問題になるのは別ツールへ乗り換える場合です。移行前にCSVエクスポートやAPIが使えるかを確認し、履歴を含めて取り出せる形になっているかを検証してください。

Q. EC特化のタスク管理ツールは、汎用ツールと何が違いますか?

A. 主な違いは3点です。モール別・店舗別の実績をタスクと同じ画面で確認できること、商品情報のCSVをツールからモールへ直接アップロードできること、セールなどの定例イベントに合わせたタスクが起票されることです。汎用ツールはモールのデータを持たないため、これらは実現できません。

まとめ

無料のプロジェクト管理ツールを選ぶ際の要点を整理します。

  • 無料プランで先に尽きるのは機能ではなく「人数」と「容量」である
  • 2026年9月時点で無料のチーム利用が可能なのは、Backlog・Redmine・Trello・Jira・ClickUpの5つ
  • Backlogのフリープランは1プロジェクトまで。2027年1月1日にユーザー上限が5名へ変更される
  • Redmineは人数・プロジェクト数とも無制限だが、サーバー運用の工数が実質的なコストになる
  • 選定は「社外を含めた人数」から数え始めると判断を誤りにくい
  • モール実績との連携やCSVアップロードが必要なら、EC特化ツールが選択肢になる

まずは自社のEC運営に関わる人数を、社外パートナーを含めて書き出すところから始めてください。その数字が決まれば、候補は自然に2〜3個まで絞り込めます。

「EC運営のタスクが属人化していて引き継げない」
「複数モールの進行管理が追いきれない」
「無料ツールの上限にぶつかって運用が止まっている」
「数値の集計に毎日時間を取られている」

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