楽天市場の置き配とは?出店者が知っておくべき基本から設定手順まで徹底解説!!
楽天市場
楽天市場では2025年12月16日より、佐川急便・日本郵便・ヤマト運輸の主要3キャリアに対応した「置き配」機能が全店舗で利用できるようになりました。
再配達の削減や顧客満足度の向上に直結するこの機能は、出店者にとっても見逃せない重要な施策です。
ただ、「キャリアごとに手続きが異なって複雑そう」「RMSの設定方法がよくわからない」「トラブルが起きたときの対処法が不安」と感じている店舗担当者の方も多いのではないでしょうか。
本記事では、楽天市場の置き配について、制度の基本からRMSでの設定手順、導入時の注意事項まで、初めての方でもわかりやすく丁寧に解説します。
【この記事の対象者】
- 楽天市場に出店しており、配送コスト削減やCVR向上を目指す店舗運営責任者
- 2025年12月にリリースされた「主要キャリア版置き配」の具体的な設定手順を知りたい担当者
- 置き配導入に伴う盗難リスクやクレーム対応の具体的な対策を模索している方
【この記事を読んでわかること】
- 楽天市場の置き配機能の基本概要と利用条件
- 日本郵便・佐川急便・ヤマト運輸それぞれの導入準備とRMS設定の具体的ステップ
株式会社Proteinum 代表取締役
プロテーナムでは、楽天、amazon、自社EC、Yahoo!ショッピングを中心に、データに基づく圧倒的な成果にこだわった支援を行っている。ナショナルブランドを中心に累計1,000社以上の支援と年間広告費10億円以上の運用実績を持ち、独自のEC運用支援システム「ECPRO」も提供している。
Contents
楽天市場の置き配とは

まずは、楽天市場の置き配とは何かについて解説いたします。
- 楽天市場の置き配に関する概要
- 2種類の表示方法
- 置き配が使える条件・対象商品
楽天市場の置き配に関する概要
置き配とは、配送業者が受取人の指定した場所(玄関前・宅配ボックス・車庫・物置など)に荷物を置くことで配達を完了するサービスです。受取人が不在でも荷物を受け取れるため、再配達の手間がなくなります。
楽天市場に置き配が導入された背景には、物流業界の「2024年問題」があります。トラックドライバーの時間外労働規制が強化されたことで、人手不足と宅配便取扱個数の増加が重なり、再配達の削減が社会的な課題となっていました。
こうした状況を受け、2025年12月16日に主要キャリア版の置き配機能が全店舗向けに正式リリースされました。
2種類の表示方法
楽天市場の置き配には、大きく分けて2つの方式があります。
| 方式 | 対象商品 | 出店者側の対応 |
| 主要キャリア版 | 佐川急便・日本郵便・ヤマト運輸で配送される商品 | キャリアとの契約+RMS設定が必要 |
| RSLお届け日時表示サービス版 | 楽天スーパーロジスティクス利用中の商品 | 追加対応不要 |
自社発送とRSL版を併用している場合、自社発送分にも置き配を適用したい場合は主要キャリア版への別途申込みが必要です。
置き配が使える条件・対象商品
置き配は、以下の条件をすべて満たした注文に限り利用できます。
- 通常購入であること
- お届け先が日本国内の単一送付先であること
- 配送キャリアが日本郵便・ヤマト運輸・佐川急便のいずれかであること
- 配送方法が宅配便・宅配便[特定送料]・小型宅配便のいずれかであること
- 注文金額がキャリアの上限以内であること(ヤマト運輸:15万円/日本郵便・佐川急便:30万円)
注意:決済方法が代金引換の場合は置き配を選択できません。途中で代金引換に変更した場合も、置き配指定は自動的に解除されます。
楽天市場の置き配を導入するメリット

続いて、楽天市場で置き配設定することによるメリットを4つの観点から解説いたします。
- 再配達が減ることで配送コストが下がる
- 顧客満足度が上がりリピートにつながる
- 購入時の離脱を減らせる
- 環境への貢献・物流現場の負担軽減にもなる
再配達が減ることで配送コストが下がる
再配達が発生すると配送業者の人件費・燃料費が増加し、その影響は出店者の配送コストにも及びます。
置き配に対応することで、購入者が不在でも1回の配達で荷物をお届けできるようになり、再配達にかかるコストを構造的に削減できます。特に日用品や消耗品など購入頻度の高い商品を扱う店舗では、配送コスト全体の最適化に大きく寄与します。
顧客満足度が上がりリピートにつながる
共働き世帯や単身世帯が増加している現代では、日中に荷物を受け取れないユーザーが年々増えています。置き配に対応することで、こうしたユーザーの受け取り体験が大幅に改善され、ショップへの満足度向上につながります。
また、Amazonではすでに「玄関先への置き配」がデフォルト設定となっており、楽天市場のユーザーも同水準の利便性を求める傾向が高まっています。置き配に対応していないことが購入者の離脱要因になるリスクもあるため、早めの対応が重要です。配送の利便性向上はリピート率の改善やLTVの向上にも直結します。
購入時の離脱を減らせる
ECで商品を購入する際、「受け取れるかどうか」が購入判断に影響するケースは少なくありません。特に日中不在がちな方にとっては、受取の手間がカゴ落ちの原因になることがあります。
置き配に対応することで、受取に対する心理的なハードルが下がり、CVRの向上が期待できます。「購入者がストレスなく商品を手に入れられる体験づくり」という観点では、置き配対応は非常に有効な施策のひとつです。
環境への貢献・物流現場の負担軽減にもなる
再配達の削減は、配送トラックの無駄な走行を減らし、CO2排出量の抑制にもつながります。環境負荷の低減は企業のCSRとしても重視されており、置き配対応はサステナビリティへの取り組みの一つとして位置づけることができます。
また、政府は2024年10月から「置き配ポイント」事業を開始しており、置き配を選択した消費者にポイントを付与する取り組みを推進しています。楽天市場も参加事業者のひとつであり、今後も置き配の普及はさらに加速していく見込みです。
楽天市場の置き配を導入する前に必要な準備事項

主要キャリア版の置き配を導入するには、利用する配送キャリアごとに異なる手続きが必要です。
以下にキャリア別の準備事項をまとめております。
- 日本郵便で置き配を利用する場合の手順
- 佐川急便で置き配を利用する場合の手順
- ヤマト運輸で置き配を利用する場合の手順
日本郵便で置き配を利用する場合の手順
日本郵便は3キャリアの中で最も導入ハードルが低く、追加の契約手続きは不要です。利用規約への同意のみで対応が可能です。
ただし、送り状の発行には日本郵便の「指定場所ダイレクト」のレイアウトを使用する必要があります。独自システムで送り状を発行している場合は、事前に日本郵便と確認を行いましょう。申込から即時対応が可能な点も大きな魅力です。
佐川急便で置き配を利用する場合の手順
佐川急便を利用する場合は、佐川急便の公式サイトから置き配に関する申込手続きが必要です。
送り状の発行については、利用システムによって記載箇所が異なります。「e飛伝Ⅲ」を使用する場合は「品名」欄、「BeCCL」を使用する場合は「記事欄」に置き配場所を記載します。設定ミスは配達トラブルに直結するため、オペレーション上のルールを事前に整備しておきましょう。
ヤマト運輸で置き配を利用する場合の手順
ヤマト運輸を利用する場合は、楽天市場専用リンクからのEAZY契約が必要です。他モールですでにEAZYを利用している場合でも、楽天市場用の契約を別途締結する必要があります。
また、ヤマトビジネスメンバーズへの登録も必要となります。
申込みから利用開始まで約2週間が目安です。申込み完了までに店舗側での対応が必要なメールが2通届くため、見落としに注意しましょう。
| 比較項目 | 日本郵便 | 佐川急便 | ヤマト運輸 |
| 契約手続き | 利用規約への同意のみ | 公式サイトから申込 | 楽天専用リンクからEAZY契約 |
| 追加登録 | 不要 | 不要 | ヤマトビジネスメンバーズ登録が必要 |
| 利用開始目安 | 即時対応可能 | 要確認 | 約2週間 |
| 置き配上限金額 | 30万円 | 30万円 | 15万円 |
RMSにおける置き配の設定手順【出店者向け】

配送キャリアとの手続きが完了したら、次はRMS上での設定作業です。
以下の3ステップで進めましょう。
- SKUごとに「置き配を受け付ける」に設定する
- RMSで利用申込みを完了する
- キャリア別の送り状発行様式を確認する
SKUごとに「置き配を受け付ける」に設定する
楽天市場の置き配は、SKUごとに表示・非表示を設定できます。R-Storefrontの商品編集画面で「在庫・配送」タブ内の「置き配指定」を「受け付ける」に変更してください。
初期値は「受け付ける」に設定されているため、置き配に対応しない商品(高額商品・精密機器・温度管理が必要な食品など)については、個別に「受け付けない」へ変更する作業が必要です。商品数が多い店舗では、CSV(normal-item.csv)を活用した一括設定も可能です。
RMSで利用申込みを完了する
SKUの設定に加え、RMS上での利用申込みも必要です。手順は以下のとおりです。
- RMSにログイン
- 「店舗様向け情報・サービス」→「オプション機能利用申込み・解約」→「置き配指定」→「申込・解約」の順に進む
- 「申込み/利用状況一覧」から利用申込みを完了する
店舗ごと・配送キャリアごとに個別の申込みが必要です。複数キャリアを利用している場合はそれぞれ申込みを行ってください。なお、利用料金は無料です。
キャリア別の送り状発行様式を確認する
置き配注文では、購入者が選択した置き配場所を送り状に正しく反映させる必要があります。送り状に置き配場所が反映されていない場合、配送員が置き配を実施できず、通常の対面配達や持ち戻りとなるケースがあります。
受注管理システムや送り状発行ソフトを利用している場合は、置き配フラグと置き場所情報が正しく連携されているか、テスト出荷などで事前に検証しておきましょう。
楽天市場の置き配の操作手順【購入者視点】

出店者として適切な運用を行うには、購入者側の操作フローを把握しておくことが重要です。
問い合わせ対応の品質向上にも直結します。
- 注文時に購入者が置き配を指定する流れ
- 注文後に置き配場所を変更できるキャリア
- キャリアごとの配達完了通知の違い
注文時に購入者が置き配を指定する流れ
購入者が置き配を指定するのは、注文時の買い物かご画面です。置き配に対応した商品を購入する場合、「配送方法」セクション内に「置き配指定」のプルダウンが表示されます。
購入者はプルダウンから宅配ボックス・玄関前・メーターボックス・物置・車庫などの置き場所を選択できます。楽天市場では、盗難リスクを低減するため人目につきにくい場所の指定を推奨しています。
注文後に置き配場所を変更できるキャリア
購入者は注文後にも購入履歴から置き配場所を変更できますが、対応しているキャリアは現時点では日本郵便とヤマト運輸に限られます。佐川急便は購入履歴からの変更には対応していないため、変更依頼があった際は配送会社への問い合わせを案内しましょう。
キャリアごとの配達完了通知の違い
| キャリア | 配達完了通知 | 配達完了写真 |
| ヤマト運輸 | メールで通知あり(配達完了写真付き) | 注文者にメールで送付 |
| 佐川急便 | スマートクラブ会員にメール通知 | スマートクラブ会員に送付 |
| 日本郵便 | 追跡番号での確認のみ | なし |
日本郵便での配送の場合、購入者から「届いていない」という問い合わせがあった際は、追跡番号による配送状況の確認を案内する対応が必要です。
楽天市場の置き配を導入する際の注意事項

置き配は利便性が高い一方で、非対面での受け渡しという性質上、事前に把握しておくべき注意点があります。以下の5点をしっかり確認しておきましょう。
- 盗難・紛失リスクへの対策
- 高額商品は置き配対象外にする判断
- 代金引換との両立はできない
- 商品ページへの置き配対応の明記
- クレーム対応フローの事前整備
盗難・紛失リスクへの対策
置き配の最大のリスクは荷物の盗難・紛失です。玄関前など人目につく場所に荷物を置く場合、第三者に持ち去られる可能性があります。
楽天市場の「楽天あんしんショッピングサービス」では、置き配による不着(盗難)・汚破損は補償の対象となっています(上限金額:30万)。ただ、盗難・紛失が発生した際の対応フロー(購入者への初期案内・配送キャリアへの問い合わせ手順など)を事前にマニュアル化しておきましょう。
高額商品は置き配対象外にする判断
高額商品の場合、盗難リスクがユーザー・店舗双方にとって大きくなります。各キャリアの金額上限(ヤマト運輸15万円、日本郵便・佐川急便30万円)以内であっても、店舗独自の判断としてより低い金額から対象外にすることも検討しましょう。
RMSの商品編集画面でSKU単位に設定できるため、高額商品・精密機器・温度管理が必要な商品・ギフト商品などは個別に「受け付けない」へ変更しておくのが安全です。
代金引換との両立はできない
置き配は非対面での配達を前提としているため、代金引換との併用はできません。購入者が置き配を指定した後に決済方法を代金引換に変更した場合、置き配指定は自動的に解除されます。
代金引換の利用率が高い店舗では、置き配導入による影響を事前にシミュレーションしておくと安心です。
商品ページへの置き配対応の明記
置き配に対応していることを商品ページや店舗情報に明記することで、購入者の安心感が高まり、購入の後押しにもなります。「どの商品が置き配対応か」「どのキャリアで配送される場合に置き配可能か」まで記載できると、問い合わせの削減にもつながります。
クレーム対応フローの事前整備
置き配に関するクレームで多いのは「指定場所に荷物が見つからない」「荷物が濡れていた」「勝手に置き配された」の3パターンです。これらへの対応フローを事前にマニュアル化しておきましょう。
- 配送会社への確認手順の整備
- 購入者へのヒアリング項目の明文化
- 返金・再送の判断基準の設定
- 商品ページへの注意書き追加(「配達完了後は速やかにお受け取りください」など)
丁寧なトラブル対応は店舗の信頼性向上につながり、レビュー評価や長期的な売上にもプラスの影響をもたらします。
楽天市場の置き配に関するよくある質問
Q1. 置き配の導入に費用はかかりますか?
A.1 楽天市場における置き配機能の利用料金は、出店者・購入者ともに無料です。RMS上での利用申込みやSKUごとの設定に対して追加費用は発生しません。ただし、ヤマト運輸のEAZY契約など、配送キャリアとの契約内容によっては個別の送料体系が適用される場合があるため、利用キャリアの契約条件は別途ご確認ください。
Q2. 置き配を導入しないとどうなりますか?
A2. 利用申込みを行っていない店舗は「置き配指定を受け付けない」状態に自動設定されます。申込みをしていない店舗の商品には、買い物かご上で置き配の選択肢が表示されません。ペナルティはありませんが、購入者の利便性という観点で競合店舗に対して不利になる可能性があります。
Q3. 代金引換の注文でも置き配は使えますか?
A3. 代金引換の注文では置き配を利用できません。買い物かごで一度置き配指定が表示されていても、決済方法を代金引換に変更した時点で置き配指定は自動的に解除されます。
Q4. 配達完了の写真は確認できますか?
A4. 配達完了写真の有無はキャリアによって異なります。ヤマト運輸は注文者にメールで配達完了写真を送付します。佐川急便はスマートクラブ会員に送付します。日本郵便は写真の送付サービスがないため、追跡番号での確認を案内してください。なお、いずれのキャリアでも楽天市場の購入履歴上では写真を確認できません。
楽天市場の置き配についてのまとめ
本記事では、楽天市場の置き配について、基本的な仕組みから設定手順・注意事項まで幅広く解説しました。最後に要点を整理します。
- 楽天市場の置き配は2025年12月16日に主要キャリア版がリリースされ、全店舗で利用可能になった
- 出店者のメリットは、配送コスト削減・顧客満足度向上・CVR改善・物流負担軽減の4点
- キャリア別に手続きが異なる。日本郵便は規約同意のみ、佐川急便はHP経由申込、ヤマト運輸はEAZY契約(約2週間)が必要
- RMSでの設定はSKU設定→利用申込み→送り状様式確認の3ステップで完了
- 盗難・高額商品の除外・代金引換との非両立・商品ページへの明記・クレーム対応フロー整備の5点に注意が必要
置き配は「あると便利」ではなく、もはや「対応しないことがリスク」になりつつある施策です。まだ対応がお済みでない店舗様は、ぜひ早めの準備を進めてみてください。
【楽天TDA広告】検索キーワードターゲティングの費用・設定・活用法を徹底解説
【2026年最新】楽天市場のソーシャルギフトとは? 仕組みや活用方法について徹底解説
【楽天市場】LINEの配信設定からお友達登録・売上アップ施策を徹底解説
【2026年】楽天ブラックフライデーはいつ?開催予想と攻略方法について徹底解説!! 