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【Amazon】スポンサープロダクト広告における、イベント時の広告運用について徹底解説!!

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Amazonで商品を出品されている皆様、こんにちは。
今回の記事では、Amazonのイベント期間中(プライムデー、ブラックフライデー、新生活セールなど)における、スポンサープロダクト広告のチューニング方法について、基本的なポイントから実践的なポイントまでを徹底解説いたします。

Amazonのイベントの時期は、確かに売上アップの大きなチャンスではありますが、運用方法を間違えてしまうと、広告費ばかりが嵩んでしまうといったリスクもございます。

本記事は、皆様「できるだけ無駄なく成果を出せる広告運用」を目指す上での参考となるよう、イベント直前の対策や当日のチューニング、そして売上最大化に繋がるSEO順位向上戦略まで解説していきます。
Amazonでスポンサープロダクト広告を運用されている方、イベントに向けて広告のチューニングを行っている方には有益な情報になっておりますので、是非、ご活用いただけたらと思います。

スポンサープロダクト広告におけるイベントに向けた事前準備

Amazonのイベント(プライムデー、ブラックフライデー、新生活セールなど)に向けた広告の準備は、遅くともイベントの2週間前から始めることが推奨されています。

この事前準備期間に広告配信を強化する目的は、見込み顧客に事前にアプローチし、セール開始時の売上確保に繋げるためです。
また、セール開始前から広告を強化して売上実績を増やしておくことで、セール開始時のSEO順位向上を達成し、イベント期間中の売上最大化に結びつけることができます。

優先すべき商品の選定

広告を強化する対象として、以下の2つの商品を優先的に見直し、広告キャンペーンを調整するようにしましょう。

• タイムセールを予定している商品

• 過去の実績でよく売れている売れ筋商品

入札単価(CPC)の調整

露出を強化するため、CPC(クリック単価)は通常の1.5倍から2倍程度に引き上げるのが推奨されています。普段から細かく調整していない場合は、推奨入札額の上限値を目安に調整すると、一定の配信が担保されやすくなります。

予算(日予算)の設定

CPCを高めると広告の消化速度が早くなるため、日予算は通常時の1.5倍から2倍を目安に、余裕を持たせて設定することが推奨されます。
入札を強化すると一時的に広告費用対効果(ROAS)が下がる可能性があるため、無駄なコストを発生させないよう注意が必要です。
タイムセール予定商品売れ筋商品多く含まれている広告グループやキャンペーン単位で、予算が集中できているか確認し、しっかりと調整するようにしましょう。

スポンサープロダクト広告イベント直前のチューニング方法

イベントの3日前から前日にかけて、以下の4つの直前対策を実施します。

キャンペーン予算の再確認と引き上げ

セールが近づくにつれ、入札を強化する出品者が増えてくるため、直近の消化ペースを確認し、予算切れが起こらないようにキャンペーン予算をしっかり確認し、必要に応じて引き上げましょう。

CPCの最終調整

直前になると、入札の増加に伴って推奨入札額が上がってきたり、「イベント用推奨入札額」が表示されたりすることがあります。
直前のタイミングで、設定している入札単価を改めて確認し、売れ筋のキーワードやASINの入札が適切にできているかをチェックしてください。

ネガティブターゲティングの設定(除外)

効率の低い配信を削減し、効率の良いところで予算を消化できるようにするため、ネガティブターゲティング(除外設定)を行います。
配信規模にもよりますが、50〜100クリック以上あっても売れていないキーワードや商品については、思い切って除外(ネガティブターゲティング)を設定することが推奨されます。

成果の良いターゲティングの手動広告への追加

検索語句のレポートを確認し、ROAS(広告費用対効果)が高かったキーワードやASINをマニュアルターゲティングにしっかり移し、コントロールしやすい状態にしておきましょう。
この調整により、イベント期間中の調整がしやすくなり、売上最大化に繋がりやすくなります。

スポンサープロダクト広告イベント当日のチューニング方法

イベント期間中は通常時と異なり、インプレッション数が大きく跳ね上がります。

イベント当日の予算設定

日予算は、イベント前に設定している金額に対して、さらに2倍から3倍程度で設定することが推奨されます。

CPCと上位表示の確認

CPCは、初日の消化状況を踏まえて調整を行います。初日には、検索画面で実際にどのように表示されているかを確認しましょう。
売れ筋商品や売れ筋のキーワードで機会損失を起こさないよう、上位表示ができているかという観点で確認をしてください。
狙いたいキーワードについては、強気に設定し、状況を見て場合によっては下げるという意識で調整するのが良いとされています。

レポートの確認タイミングと重要項目

イベント初日については、1日3回程度レポートをチェックするのが理想的です。
チェックする項目は以下の3点になります。

• 予算上限に達し、広告が止まっていないか

• ROASが急に悪化していないか

• 無駄なクリックが発生していないか

競合が急に広告配信を開始した結果、ROASがイベント前と比べて大きく下がることがあるため、状況に応じて対象ターゲティングの配信を停止することも検討しましょう。

4.イベント後の振り返り

イベントが終了したら、次のイベントに備えて、売れたターゲティング売れなかったターゲティングの振り返りを必ず行いましょう。

振り返りの方法

検索レポートを開き、イベント期間中を期間指定して表示します。
確認する際は、クリック数、売上、ROASといった項目を中心に、効果の良し悪しを判断します。

成果の良かったキーワードの扱い

売れたキーワードについては、次回のイベントでもしっかり注力配信できるように、イベントの事前準備のタイミングから強化する対応をしましょう。

成果の悪かったキーワードの扱い

• 改善の見込みがある場合は、ページ改修やキーワード、CPCの調整などを行い、次回の配信に向けて継続検証を行ってください。
ROASの改善見込みが小さいと判断される場合は、除外キーワードに設定し、今後配信しないようにしましょう。

まとめ

Amazonイベントでの売上を最大化し、SEO順位の向上という恩恵を得るためには、事前の準備と当日の迅速な対応、そしてイベント後の徹底した振り返りが不可欠です。この流れを実践することで、広告の費用対効果(ROAS)は確実に上がっていくことが期待されます。

今回の動画(記事)でご紹介したポイントは以下の4点です。

  • 広告調整はイベントの2週間前からスタートしてください
  • 予算と入札単価については、イベント前は1.5倍から2倍程度、イベント期間中は2倍から3倍程度を一つの目安として、段階的に引き上げを行いましょう
  • ネガティブターゲティングとキーワードの追加を繰り返すことによって、キーワードの精度をアップしていきましょう
  • イベント終了後には、検索レポートを有効活用し、次回に向けた除外キーワードの選定と強化するキーワードの設定を行いましょう

イベント期間中に「広告が止まっていないか?」「ROASが悪化していないか?」と焦る前に、まずはイベントの2週間前から、優先商品の選定と入札単価の引き上げに着手してください。

この流れでしっかりと実践することで、皆様の広告運用における費用対効果は確実に上がっていくはずです。
是非、次回のAmazonイベントに向けてこれらの戦略をお試しください。