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【楽天市場】RPP広告 パフォーマンスレポートの見方と活用法

RPP広告

楽天市場に商品を出品されている皆様、こんにちは!
RPP広告のパフォーマンスレポートを見ることで、広告の成果を正確に把握し、費用対効果を高めるための具体的なアクションへとつなげることが可能です。
この記事では、レポートの概要、確認すべき重要項目、データの読み解き方、そしてデータに基づいた具体的な改善アクションについて詳しくご紹介します。

RPP広告 パフォーマンスレポートとは?

RPP広告のパフォーマンスレポートとは、楽天市場の中で検索連動型で表示される広告の効果をまとめたレポートです。
このレポートを利用することで、指定した期間におけるクリック数、広告費、売上など、さまざまな指標を詳細に確認できます。

レポートで確認できる主な指標

  • 期間別分析:日別や月別で費用や効果を確認できます
  • 顧客別分析:新規のお客さま、または既存のお客様別に分けてデータを見ることができ、特に新規顧客を獲得することが主な目的である場合には、新規の数字を確認することが重要となります

これらの詳細な分析を通じて、広告のROAS(費用体効果)を細かく把握することが可能となります。

レポートの開き方

RPP広告のパフォーマンスレポートは以下の手順でダウンロードできます。

1.まず、楽天RMSにログインします
2.画面左側のメニューから「広告・アフィリエイト・楽天大学」を選択後、「広告(プロモーションメニュー)をクリックします

3.「検索連動型広告の RPP」を選択します


4.上部のナビゲーションにある「パフォーマンスレポート」の項目から、データをダウンロードすることが可能です

RPP広告 パフォーマンスレポート 押さえとくべき項目

レポートには多くの指標がありますが、特にチェックすべき項目を把握しておくことが重要です。

売上金額

広告を継続的に運用していくためには、広告経由でどれだけの売上が上がったかをしっかり確認することが最優先です。

売上件数

「売上金額」と同様の理由で、広告経由でどれだけの件数が上がったかをしっかり確認することが重要です。

ROAS

ROASは、広告を出した金額に対して、何倍の売上が上がったかを示す指標であり、非常に重要です。

例)広告費10万円をかけて売上が50万円上がった場合、ROASは500%

実績額

実際に広告が何回クリックされたかを示すクリック数や日別・月別でどれくらいの広告費を消化したかを確認することで、費用の使いすぎがないかなどをチェックできます。

例)先月の広告消化が20万円に対し、今月は50万円の消化だと、広告費用を使いすぎているといった判断になります

CTR(クリック率)

広告が表示された回数に対してどれだけクリックされたかを示します。

CVR(転換率)

クリック後に実際に購入に至った割合を示します。

例)「転換率が店舗全体の平均10%に対し広告経由では2%しかない」などが確認できると、広告経由の転換率が全体と比べて悪いという仮説を立てることができます

CTR、CVRの2つの指標を分析することで、「何が悪いのか」を特定し、改善につなげることができます。

期間別の指標(12時間と720時間)

レポートには、クリックから12時間以内に売れたデータと、720時間(約1ヶ月/30日)以内に売れたデータという2種類の期間別指標が存在します。長期間(720時間)で見た方が、一般的に広告効果は高く出やすい傾向にあります。

「新規」の指標

新規顧客の獲得を主な目的としている場合、特に新規のお客さまの数字に分けてデータを確認することが重要です。

RPP広告 パフォーマンスレポート データの読み方

RPP広告のパフォーマンスを評価する際は、ROASを最も重要視して分析を進めます。

720時間ROASを重視する

確認すべきは、720時間(1ヶ月)のROASです。
どれくらいのROASを担保すべきかは、日ごとの予算によって異なりますが、一般的に500%から600%が平均値として言われています。
「720時間ROAS」が、この平均ラインを超えているかどうかを確認することが重要です。

※すべての商品に一律のROASを求めるのではなく、状況に応じて必要なROASの基準を見極める必要があります。
例)新商品や露出を強くかけたい商品については、足元ではROASが200%であっても許容するといった判断も可能になります

RPP広告 パフォーマンスレポート データ確認後のアクション

レポートで課題が見つかった場合、以下の具体的なアクションを通じて改善を行います。

ROASが低い場合の改善策

ROASが低い商品やキーワードに対しては、以下の調整を行います。

  • クリック単価の引き下げ:クリック単価(入札額)を下げて調整します
  • キーワードの除外・追加:ROASが悪いキーワードを登録から外し(除外)、代わりに成果が見込めそうな新しいキーワードを追加します
  • 商品の除外:ROASが低い商品を広告対象から一度除外し、ROASが高い商品の方に露出を寄せてあげるといった調整が有効です

ROASが高い場合の改善策

逆にROASが非常に高い商品は、さらに売上を伸ばすチャンスです。

  • クリック単価の引き上げ:クリック単価を上げることで、露出(表示回数)自体が高まります
    ROASは少し下がる可能性がありますが、結果として広告経由の売上が上がりやすくなります

CTR(クリック率)が低い場合の改善策

CTRが低い場合は、ユーザーが広告をクリックする前の要素に問題がある可能性があります。

  • 商品画像の見直し:特に商品画像そのもの(サムネイル)を改善します
  • キャッチコピー・タイトル:画像に組み込んでいるキャッチコピーやタイトルなどの見直しを行います。

CVR(転換率)が低い場合の改善策

CVRが低い場合、広告の影響以外の部分、商品ページ自体に大きな原因がある可能性が高いです。

  • 商品ページ全体の見直し:商品ページの改善(デザインなど)を行います
  • オファーの改善:価格、ポイント、クーポンなどの「オファー」と呼ばれる部分の調整を合わせて行うと、広告効果も向上します

継続的な調整の重要性

これらの調整は一度きりで終わらせず、1週間に1回や週に2回など、タイミングを決めて継続的に行う
ことで、費用対効果は上がっていきます。

まとめ

RPP広告の運用において最も重要なことは、パフォーマンスレポートの画面から720時間(1ヶ月)のROASをチェックすることです。
目標とするROAS(例:500%)に達していない商品やキーワードに対しては、クリック単価や除外設定などの調整を行い、CTRやCVRが低い場合は商品ページやサムネイルの改善に取り組みましょう。
今日ご紹介した内容を活かし、定期的な調整を続けることで、RPP広告をうまく活用し、費用対効果を高めていきましょう。