【楽天】RPP広告で売上最大化!RPP 登録商品の選び方と除外基準を徹底解説
楽天市場

本記事では、楽天RPP広告の効果を最大限に引き出すための商品登録・除外の考え方を網羅的に解説します。初期設定時と運用フェーズに分けて、具体的な基準とポイントを詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
Contents
RPP広告とは?
RPP広告(Rakuten Promotion Program広告)は、楽天市場内での商品露出を増やし、アクセスと売上を向上させるための重要な広告手法です。効果的な広告運用のためには、どの商品を広告に登録し、どの商品を除外するかが極めて重要になります。費用対効果を高めるための適切な商品選定について、一緒に見ていきましょう。
1. 初期設定時にRPP 登録商品として設定すべき商品
RPP広告を初めて設定する際に、優先的に登録をお勧めする商品は以下の通りです。
- 転換率が高い商品
- 楽天RMSで店舗全体の商品個別データを確認し、過去の実績から転換率が高い商品を選定してください。転換率が高い商品は、広告費を投じた際の費用対効果が高くなりやすいため、優先的に登録することをお勧めします。
- 客単価が安すぎない商品
- ROAS(広告費用対効果)の観点から、客単価が安すぎる商品は広告配信しない方が良いです。客単価が低いと広告費として使える金額が小さく費用対効果が合わない可能性が高くなります。配信してみて様子を見ながら調整してみてください。
- 目安としては、商品価格が2,000円を切る場合は配信しないことが多いです。やはりROASがあまり高くならない傾向が強いためです。ただし、1,500円程度の商品でもCVR(転換率)が非常に高い場合は、そこそこROASが取れる場合もありますので、店舗の状況に応じて調整してください。
- 注力していきたい商品
- 「この商品を売っていきたい」という明確な目的がある商品や、オフライン店舗では非常に売れているのに楽天ではアクセスが集まらず売れない商品など、意図的に流入を増加させたい商品は積極的に設定してほしいです。
2. 初期設定時にRPP広告から除外すべき商品
効果の低い広告配信を避けるため、初期設定時に必ず除外すべき商品は以下の3点です。
- 転換率が著しく低い商品
- 登録すべき商品の真逆で、費用対効果が非常に悪くなるため、絶対に除外してください。
- 客単価が著しく低い商品
- こちらも登録すべき商品の逆で、例えば「100円のネイル」のような極端に安価な商品は絶対に配信すべきではありません。費用対効果が非常に悪化します。
- 在庫が少ない商品(在庫の奥行きが少なすぎる商品)
- これは多くの店舗が見落としがちな盲点です。何が起こるかというと、例えばTシャツでMサイズが非常に売れているのに在庫がなく、LサイズやSサイズが残っている場合、Mサイズに関するキーワードで広告が表示されても、Mサイズの在庫がないと絶対に売れません。無駄な広告費を防ぐため、在庫状況を考慮して除外判断を行うべきです。
3. 運用フェーズでRPP 登録商品として追加すべき商品
RPP広告の運用を始めて、パフォーマンスのチューニングを行う際に、新たに追加をお勧めする商品は以下の2パターンです。
- 転換率が向上している商品
- ページ改善、クーポン施策、ポイント施策などによって、以前よりも転換率が向上している商品は追加して配信を推奨します。転換率が改善している商品は、費用対効果が高くなりやすいためです。
- 新商品
- 新商品は販売実績がないため楽天市場内でのSEOスコアが低く、レビューも付いていないため購入に繋がりにくい傾向があります。そういった点を解消する意味でも、RPP広告で配信し、強制的に集客を強化することは必要になってくると考えます。特に新商品に力を入れたい店舗には設定することを強く推奨します。
4. 運用フェーズでRPP広告から除外すべき商品
運用中にパフォーマンスを見て、除外を検討すべきと考える商品は以下の2点です。
- 店舗のCVRは高かったのに、広告配信するとROASが低かった商品
- このような商品は、一度広告から除外したほうがよいです。これにより、広告パフォーマンスのさらなる悪化を防ぐことができます。
- ただし、除外して終わりではなく、なぜROASが低かったのか原因を特定し、その要因が解消できた場合は再度配信を再開することも検討してください。
- 注力商品でありながら、CVが一度も発生していない商品
- ある程度の費用対効果の悪化は許容しても良いと判断した注力商品でも、コンバージョンが一度も発生していない場合は除外すべきです。これは、狙ったキーワードや商品自体に問題がある可能性が高い場合が多いためです。
- 一旦停止し、「なぜ売れないのか」を検討した上で改善(ブラッシュアップ)を行い、その後で再度配信を再開することをお勧めします。
まとめ:賢いRPP 登録商品戦略で売上を最大化
RPP広告がうまく運用できるかどうかは、適切な商品選定にかかっています。初期設定時には、転換率が高く、客単価が適正で、在庫が十分な「売れる見込みのある商品」と「注力したい商品」を登録し、パフォーマンスの低い商品は除外することが重要です。運用フェーズでは、転換率が改善した商品や新商品を追加し、ROASが低い商品やコンバージョンが発生しない商品は一時的に停止・改善を検討することで、広告効果を最適化できるでしょう。
RPP広告の運用もただ種をまけば良いわけではありません。肥沃な土壌(RPP広告)に適切な作物(RPP 登録商品)を選び、生育状況(ROASやCVR)を観察しながら、栄養(改善策)を与えたり、時には雑草(効果の低い商品)を抜いたりすることで、豊かな収穫(売上)を得ることができるのです。この知見を活用し、皆さんのRPP広告運用を成功に導いてほしいと願っています。