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楽天市場のRPP広告をLTVに基づいて調整する

楽天市場

本記事では楽天市場のRPP広告をLTVに基づいて調整する方法を解説します。

そもそもLTVとは?

LTV(Life Time Value)とは、企業が一人の顧客から得られる収益の総額を意味します。
ECでは生涯では期間が長すぎるので、1年間で検討するケースが多いです。ただ商材により期間は調整したほうがよいでしょう。

RPP調整に活用できる楽天市場におけるLTVの算出方法

LTVで調整したいけど、楽天市場でどうやってLTVを算出すればいいかわからない、という方も多いかと思います。受注データからのLTV算出方法を紹介します。

受注データを1年分ダウンロードして、受注データのうち、「注文日」、「注文者メールアドレス」、「送付先合計金額」を抽出してください。

データを「注文日」、「注文者メールアドレス」、「送付先合計金額」(月のデータが欲しければ、「注文年月」を「注文日」)の順に並べます。また、「送付先合計金額」は一回の注文で複数商品が含まれる場合、データが複数生成されているため、データの重複を削除してください。

整形したデータ全体を選択し、pivotテーブルを適用すれば顧客あたりの購入回数と年間購入金額が算出できます。

RPP広告をLTVに基づいて調整する際の考え方

楽天市場のRPP広告をLTVに基づいて調整するために、LTVからRPP広告の調整に活用できる指標を算出します。

  • CPA=LTV×使っていい広告費率
  • 上限CPC=CPA×RPP経由CVR

例えば、LTVが30,000円、使っていい広告費が10%、RPP経由CVRが10%の場合、CPA、上限CPCは以下の通りです。

  • CPA=30,000円×10%=3,000円
  • 上限CPC=3,000円×10%=300円

ただ実際は1回目の購入だけに広告費が収まるケースは稀なので、使っていい広告費率を調整いただくのがよいです。

RPP広告をLTVに基づいて正しく調整できているか検証する方法

CPAと上限CPCを決めたら、しっかりと決めた基準内で運用できるか検証しましょう。RPP広告のパフォーマンスレポートで以下の指標が確認できるため、検証指標として活用してください。

  • CPC実績(新規)
  • 注文獲得単価(新規)

想定しているCPC、CPAと比較し、CPCの調整をかけてください。

まとめ

LTVに基づいたRPP広告の調整方法を紹介しました。かなり高度な調整方法となりますので、調整がうまくいかないケースもございますので、徐々に自社に合う調整方法を探してみてください。