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楽天RPP広告・指名系キーワード除外で広告費を劇的削減!表示順位を維持する秘訣とは?

楽天市場

事例共有会_楽天RPP広告から指名系キーワードを除外した結果_サムネイル

楽天広告の運用コストにお悩みではありませんか?特にRPP広告における指名系キーワードへの入札は、一見不可欠に思えるかもしれません。しかし、本記事では、指名系キーワードを除外してもRPP広告の表示順位を維持し、広告費を大幅に削減できた具体的な事例を基に、その戦略と秘訣を徹底解説いたします!

楽天RPP広告における指名系キーワード除外検証の背景

この検証は、広告費を削減し、新しいRPP広告メニューに予算を割いていきたいという要望から実施しました。

  • 検証の主な動機は、広告費を削減できるポイントはないかという問いから始まりました。
  • 指名系キーワード(例: ブランド名そのもの)は、購入意欲の高いユーザーにリーチできる一方で、広告がなかったとしても元々購入するはずだった消費者にクリックされており、あまり売上の増加に貢献していないのではないか?という仮説がありました。
  • もし指名系キーワードへの入札を削減しても売上への影響が小さいのであれば、大幅な広告費削減に繋がるのではないかという期待から、今回の検証を実施するに至りました。
  • 具体的には、ブランド名が含まれるすべてのキーワードを、検証の対象として除外いたしました。

驚きの検証結果!指名系キーワードなしでもRPP広告上位表示を維持

以下のステップで検証しました!

ステップ1:特定商品の指名系キーワード除外と検証

まず、売上規模などを考慮し、特定の主力商品から指名系キーワードをすべて削除いたしました。

  • 結果として、売上が下がるどころか、商品が引き続きRPP広告枠上位に表示されることを確認いたしました。
  • これにより、「指名系キーワードを個別に設定・入札しなくても、商品CPC(コストパークリック)の設定だけで表示が可能である」ということが検証できました。
  • つまり、キーワードCPCほどのコストをかけずとも、自社ブランド名で表示できるだけの実績が蓄積されており、競合商品についても入札金額を高く設定している店舗が少なかったということがわかりました。

ステップ2:売上規模の大きい商品群への展開

瓶製品での成功を受けて、次に売上の大きい商品の指名系キーワードも除外いたしました。

  • ここでも問題なくRPP広告の最上部に表示され、当時の商品CPCが30円や40円程度でも表示を維持できることを確認いたしました。

ステップ3:全主力商品への適用

最終段階として、すべての主力商品の指名系キーワードを除外しました。

  • 結果、全商品で問題なく表示されることを確認いたしました。

RPP広告から指名系キーワードを除外する検証から分かったこと

今回の検証により、以下の重要な事実が明らかになりました。

  • 商品力や他社の入札状況にもよるが、指名系キーワードを除外してみても商品CPCで表示される可能性がある
  • この戦略を実行することで、広告効率を高め、広告費を削減できる

RPP広告だけではない!クーポンアドバンス広告での費用削減効果

RPP広告での成功を受け、クーポンアドバンス広告でも同様の検証を行いました。

  • 検証前、指名系キーワード関連の平均CPCは約91.1円で、月間約140クリックにより約12,000円を消化していました。
  • 全商品の商品CPCを2円に設定した場合、同じクリック数で換算すると、月間約3,500円で表示可能となり、1ヶ月あたり約9,250円の広告費削減が見込まれました。
  • 当時のクーポンアドバンス広告の月間消化額が11万5,000円だったため、全体で約8%の広告費削減が想定されました。
  • 実際に指名系キーワードを除外した結果、自社の商品が問題なく表示されることを確認いたしました。
  • このことから、RPP広告だけでなく、クーポンアドバンス広告においても、個別に指名系キーワードを設定・入札しなくても表示できる場合があることがわかりました。

指名系キーワード戦略の注意点と成功の鍵

今回の検証結果を受けた注意点と示唆は以下の通りです。

  • すべての店舗に横展開はリスキー: 今回の成功事例は、特定のクライアント様の状況下で実現できた多田家の可能性があるため、すべての店舗様に同じ戦略が適用できるとは限りません。お試しになる際はリスクを考慮し、段階的に進めることを推奨いたします。
  • 商品CPCでの表示コントロールの難しさ: 商品CPCでの配信では、どの商品を優先的に表示させるかのコントロールが難しい側面があります。
  • 表示のロジック:
    • 一般的に理解されているロジックの通り、商品名、キャッチコピー、商品説明のテキストと関連性が高く、商品スコアが高いものから順に表示されると考えられます。
  • 低粗利商品における優位性:
    • 特に、利益率が非常に低い商品(例えば、DELL製品のように利率がほぼ0%に近い場合)は、他社が広告を配信すると赤字になる可能性が高く、結果的に競合が少ないため、この戦略が非常に有効だと考えられます。

まとめ

今回の検証は、楽天RPP広告およびクーポンアドバンス広告において、指名系キーワードの除外が広告費削減に繋がり、かつ表示順位を維持できる可能性を示しました。しかし、この施策は商品力、競合状況、そして楽天のセマンティック検索の特性を理解した上で、自社商品に合った戦略を試すことが重要です。