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楽天市場広告の種類別効果・売上UP方法を徹底解説

楽天市場

楽天市場に出店したものの、自分の商品に関係のあるキーワードで検索をかけても商品が表示されない。。。てっきりページを作成すれば、何とか商品が売れるのかと思っていたけど、まったく売れないため、楽天市場の広告を使わなければいけないかと、迷っている。。。そんな方向けに楽天市場っ広告について徹底解説していきます。

動画でも解説しておりますのでさくっと確認したいという方はぜひこちらからご視聴ください!

Contents

楽天市場の広告の全体像

まず、最初に楽天市場の広告の全体像を整理してみます。
正直な話、楽天内部の人間でも把握しきれないくらいの広告がありますし、毎年(毎月?)どんどん変わっていくので、個々の広告の種類を把握する前に、一旦全体像を整理しましょう。

  • 楽天市場内広告
    • 運用型広告
    • ディスプレイ広告
    • ニュース広告
  • 楽天市場外広告

まず、楽天市場の中に広告を出すか、楽天市場の外に広告を出すか、で大きく二つに分けられます。
楽天市場内の広告は、いわゆる運用型広告(RPP広告、クーポンアドバンス広告、CPA広告など)と、通常時やイベント時のメインとなるディスプレイ広告などが主なものになります。
それに対して楽天市場外の広告は、リンク先を楽天市場内の商品にして、グーグルやヤフーのリスティング広告やフェイスブック、インスタなどに露出することが可能となります。

楽天市場内広告|概要と費用

前述の通り、楽天市場の中に表示される広告を楽天市場内広告と呼びます。
楽天市場の中とは、楽天市場のページ内に表示されているバナーなどのことを指します。
楽天市場の外の広告とは異なり、購買意欲が高いユーザーに向けて表示されるため、費用対効果が高い傾向にあります。

楽天市場の運用系広告

RPP広告

メインの露出先としては、楽天市場で検索をした際、検索結果上部(PC4枠、SP6枠)に掲載される広告になります。表示された商品は、商品名の横に[PR]と表示されます。ユーザーが検索したキーワードとマッチした商品を「商品名」「キャッチコピー」「商品説明文」から楽天が自動的に表示させる仕組みとなっています。
ユーザーに最適な商品が自動配信されるため、費用対効果が高く、運用負荷が小さいことが大きなメリットとなります。
また、自然検索での順位を上げるためにも基本的には必ず使用した方がいいでしょう。
(指定キーワード経由での転換率や購入件数がそのまま検索順位に直結します。)

費用

クリック型課金広告で、クリックされた数に応じて費用が発生します。
商品別CPCは10円~、キーワード別CPCは40円~実施可能です。他社が設定している金額に応じて、CPC設定を変更する必要があるので、どの程度で自社商品が表示されるか、確認しながら細かく調整しましょう。目安CPC金額は商品の売上によっても、変わるため、最初は高くなる傾向にあるため、高すぎると諦めずに運用されることをおすすめします。

クーポンアドバンス広告

自社商品に興味を持ちそうな潜在ユーザーに対してクーポンが表示される広告です。ユーザーがクーポンをクリックすると、商品へ遷移するとともに自動的にクーポンが取得されます。
主な露出面は検索結果の上部と、楽天のトップページにも掲載されます。

費用

クーポン獲得枚数に応じて、クーポン獲得単価として、費用が発生します。
CPCは自動では25円~、手動では40円~で設定できます。

TDA広告

店舗側が設定したセグメントにバナー広告を配信できる広告です。
楽天市場TOPページや閲覧履歴、お気に入りなど様々な露出面から選択することができます。

費用

広告の表示回数によって予算を消化する、楽天内IMP課金型広告となっています。
最低IMP単価0.75円~設定可能です。

TDA-EXP広告

InstagramやFacebookなどmetaのプラットフォームを活用できる広告です。
2023年11月14日(火)から新たに追加されました。

費用

日次の予算を入力すると、自動で予算内での調整が行われる仕様となっています。
最低I日予算10円~設定可能です。

CPA広告

楽天トップページやジャンルページに配信できる広告です。
入稿作業がいらず、広告配信の開始と停止のタイミングも自由に決めることができますが
どのページにどの商品が掲載されるかを店舗側が決めることができないという特徴があります。

費用

購入金額の20%(税抜)が広告費となり、ROAS(売上÷広告費)が500%保証なので、条件としてはかなり良いです。
ただ、それほど消化されない(目安としては月商の1%以下)ので、サブ的に使うのがおすすめです。

通常広告(バナー系広告)

バナー系広告は無数にありますが、大きくイベント広告、タイムセール広告、ニュース系広告の三種類に分類されます。

大型イベント広告

大型イベント広告は、楽天スーパーSALEやお買い物マラソンなどの定例イベント時の広告になり、タイムセール系、クーポン系、ジャンル特化型など、複数タイプの広告枠が存在します。
入稿すれば必ず掲載されるため、商品の認知などには活用しやすい一方、ユーザーの商品への興味関心に関係なく表示されてしまうため、費用対効果が合いにくい傾向にあります。自社として何を目的に広告を出稿するのか明確にして取り組むのがよいでしょう。(認知の拡大か、商品の売上か、など)

費用

掲載期間によって大きく変わりますが、目安としては、40,000円~1,200,00円です。
購入時点で広告費用は確定します。

タイムセール広告(通常ディスプレイ枠)

通常枠でのタイムセール広告は、楽天市場トップに掲載される24時間タイムセール広告が主なものとなります。
掲載位置によりますが、基本的には10%以上の値引き商品が日替わりで掲載される仕様となっています。

ニュース広告

ニュース広告は、楽天市場会員に配信されるメール広告(最大で300万通配信)です。
上部枠及び件名枠(メールの件名に貴社名を掲載可能)はリアルタイムで総合ランキングを狙えるほど瞬間的な売上を立てやすいのが特徴です。バナー系広告と並行して活用するのがおすすめです。

費用

クリック課金広告で、クリックされるたびに月予算を消化していきますが、予算を超えるクリック数に対しては課金されません。
楽天配信は月予算5,000円から店舗配信は月予算30,000円から設定できます。

筆者のオススメとしては、楽天のトップページに掲載される広告が比較的費用対効果が高いと考えています。
枠単価も少し高額となりますが、しっかりアクセスをとることが可能となります。

楽天市場外広告|概要と費用

主なものは、冒頭でご説明した通り、グーグルやヤフー上でのリスティング広告(楽天で言うSEM広告)や、SNS上に掲載可能な広告(楽天で言うVIKI広告)などがあります。

楽天市場外広告の特徴としては、楽天内と楽天外のデータを掛け合わせてターゲティングできるため、しっかりセグメントを切って配信したい場合は有効な手段となります。一方で、楽天市場の外に配信するため、楽天内部で商品を探しているユーザーに対して配信する楽天市場内広告を比較すると費用対効果は落ちる傾向にあります。楽天市場内部では顧客を取りつくして、さらにパイを広げたい、認知を拡大したいといった場合に主に活用するとよいでしょう。

費用

クリック課金型広告とimp保証型広告の2つに分けられます。
クリック課金型広告(リスティングなど)はCPCの設定次第で、imp保証型広告(VIKIなど)は最初に出稿金額を決めるので、出稿可能な予算と相談して決めてください。

楽天市場の広告効果のあげ方

それでは、上記であげた3種類の広告においての楽天市場の広告効果のあげ方についてご説明していきます。

バナー広告

前述したとおり、バナー広告はお買い物マラソンやスーパーSALEなどのイベントページや楽天市場のTOPなどや特集ページなどに掲載される枠になります。

バナー広告の効果を上げるために大事なポイントは、クリックをいかに多く獲得できるかになります。それでは、具体的にどうすればクリック数を増やすことができるかご説明していきます。クリック数を増やすためには下記を考えることが重要になります。

①同じ広告に出ている商品より目立つ状況をつくる

まず、同じ広告に出ている商品より目立たせる方法について具体的に説明します。
例えば同じタイミングで出ている他商品の画像がすべて白っぽい画像であれば、自社の画像を赤色にすれば目立ってクリック数が増加することが考えられます。
また、同じ広告に出ている商品が少ない場合なども競争相手が減るため、クリック数が上昇しやすいです。広告を購入する時はあえて残枠数が多い広告を購入することをおすすめします。

②手に取りやすい水準の価格帯の商品を入稿する

次に手に取りやすい水準の価格帯の商品を入稿することについて説明します。楽天市場の広告を見る人がどういう人かということを考えるとわかりますが、広告を見ている人は基本的にウィンドウショッピングをしており、何か良い商品があれば衝動買いをしようという人が多いです。そのため、単価の高い商品はクリック率が低下してしまう傾向が強いです。目安としては2,000円以上の商品になるとクリック率が大きく低下する傾向があります。

RPP広告

検索結果上部に表示される広告です。下記が重要なポイントになります。

①出稿商品の購入につながりやすいキーワードの設定を行う

RPPはキーワードごとにCPC設定を行い、出稿する広告のため、どのようなキーワードを設定するか、が重要です。極端に説明すると、服を販売しようとしているのに、「コロッケ」といったキーワードを設定しても意味がないですよね?商品の購買につながりやすいキーワードを設定しましょう。

②商品ごとにRPPのCPC単価を設定する

商品ごとに細かくCPC単価を設定して、運用することが費用対効果を上げる最大のコツとなります。効果的な運用に近道はありません、細かい設定でユーザーの反応を見ながら最適なCPCを探しましょう。

ニュース広告ー効果のあげ方

①メルマガ視点で入稿画像、広告文言などを考える

ニュース広告はクリック数を増やすために、メルマガであるということを意識して入稿画像、広告文言などを考えることが重要になります。実際に自分がメルマガを見る時にどういう視点で見るかを考えてみてください。例えば広告文言に“これを見ている方だけ限定です”というキーワードを入れるとクリック率が上がることがあります。
このようにメルマガは上記のバナー広告やRPPよりも自分だけが見られているということを意識させることができればおのずとクリック率は上がり、費用対効果を上げることに繋がります。

楽天市場の無料広告の種類

それでは無料あるいはお得な広告などについてのご説明をしていきます。ただ今回ご紹介させていただく無料広告に関しては店舗様より商品エントリーをした上で当選した場合に利用できる広告になりますので、必ずしも確定で利用できるというものではないことだけご了承いただいた上で読んでください。
まず無料で広告が使える可能性があるものは下記になります。

  • お買い物マラソンの超目玉枠
  • スーパーSALEの超目玉枠、目玉枠、最安値枠

それぞれについて条件等もありますので、そのあたり含めて、ご説明させていただきます。

お買い物マラソンの超目玉枠

まず、初めにお買い物マラソンの超目玉枠ですが、大前提二重価格が必須の枠になりますので、販売実績がみられる枠になります。またその上でレビューは4点以上、10件以上ある商品でしかエントリーはできません。ここで、注意なのですが、型番の商品に関してはレビューに関しては特に条件はありません。割引率としては型番商品だと10%以上、非型番商品は20%以上という決まりがあります。さらに割引後価格が1,000円以上は必須の枠となりますので、価格の安い商品はエントリーができません。

スーパーSALEの超目玉枠

スーパーSALEの超目玉枠ですが、レビュー4点以上必須となり件数は特に条件に入っておりません。ただ割引率としては50%オフという高い割引率でなければエントリーできない枠になります。このスーパーSALEの超目玉枠に関しては楽天側としてはスーパーSALEのCMとかに出てるような車半額や〇〇1年分などと誰もが目を引くような商品が当選しやすい傾向にあります。

スーパーSALEの目玉枠、最安値枠

次に目玉枠と最安値枠は基本的に割引率等は同じで型番商品だと10%以上割引、非型番商品だと20%以上割引が条件として決まっているのですが、目玉枠だと当店通常価格の設定が必須となっており、最安値枠だと当店通常価格の設定が不必要となっております。そのため、目玉枠であれば販売実績がついている元ページを入稿する必要があるため、入稿した後実際に掲載されるまで、販売ができなくなってしまいます。一方で最安値枠であれば、元ページを入稿しなくてもコピーページを入稿することができるので、掲載までの期間販売することは可能になります。ただ、このようにみると最安値枠の方が使い勝手がいいと見えますが、掲載位置が目玉枠の方がイベントページの上に来るので最終的な売上としては目玉枠の方が取れる可能性が高いです。

楽天無料広告の活用方法と注意点

せっかくの無料枠なので、最大限活用しましょう。また当選した後にすべきことは以下です。

楽天無料広告の活用方法

①当選した商品ページに他商品に流すための導線をつける

まず1点目ですが、無料の広告は掲載位置もかなり良いので、ページ内に大量のアクセスが入ってきます。そのアクセスをどう活用していくかで売り上げ最大化できるか大きく左右されます。まず、当選したら、該当の商品ページに他商品に流すための導線は必ずつけましょう。

【導線例】

  • 他セール商品があるならばセール会場等のバナーを作って流す
  • セール商品に関しては、イベントの1日目の割引商品、2日目の割引商品のように日ごとにセール商品を分けてページに記載をする
    →ユーザーが戻ってこられるようにお気に入りに登録する確率が上昇するのでおすすめです。

楽天無料広告の注意点

注意点になりますが、無料枠(販売期間設定が必要なもの)は掲載期間が終了したら価格を1円以上あげて、販売を開始しましょう。掲載期間の割引をしている価格と同じ価格で掲載期間終了後に販売するのは違反行為となります。

楽天市場で広告を使う必要があるか?

楽天市場で、どのような仕組みで売上が上がる状態を作れるか、ということについて、まとめると以下の順で売上が上がっていきます。

  1. 商品が売れる状況を整えた(わかりやすいページ制作、競争力のある商品準備)上で、広告を活用し、検索結果の上位に表示
  2. 売上を上げ、高評価レビューを獲得する
  3. 広告を活用しなくとも、検索結果の上位に表示される

結果として、「楽天市場で売上をつくるためには、広告を使う必要がある」ということになります。将来的には広告に頼らずに売上をつくれる体制を作り上げることが重要ですが、最初は思い切って使っていきましょう。

売上を伸ばすための楽天市場広告の選び方

店舗の成長ごとに選ぶ

新規出店期間
広告運用の目的:購入

新規出店直後や広告に割ける予算が少ない場合、まずは使用できる予算を使って売上をあげることに注力することが重要です。
RPP広告など「運用型広告」から着手するのが良いです。

運用型広告は適切に運用すれば、売上が上がらないにも関わらず広告費がかさむリスクを抑えることができます。
「RPP広告」と「クーポンアドバンス広告」は購入する可能性が高いユーザーにアプローチできるのでおすすめです。

売上を拡大する期間
広告運用の目的:購入、興味

リピーターも含めたアクセス数や転換率が伸びて、売上を拡大する時期に入ったら広告予算をこれまでより確保して、ディスプレイ広告(楽天市場広告)やニュース広告なども追加で運用していきましょう。
これまでアプローチできていなかった層に、自社商品に対する興味を持ってもらうことで売上の拡大や、マーケットシェアの拡大、ランキング上位の獲得を目指します。

売上が安定してきた期間
広告運用の目的:購入、興味、認知

リピーター比率が高まり、売上が安定してきたら、マーケットシェアを維持しつつ、より売上を伸ばすために広告を運用しましょう。
これまで使っていた広告の中でも入稿できていなかった枠や新しい広告にも出稿し、より自社の店舗や商品の認知度を高めていきましょう。

販売商品の特徴に合わせて選ぶ

型番商品(JANコードあり)

ブランド品や化粧品、サプリメントなど型番商品は、特定の商品に関するキーワードで検索するユーザーがいるため、RPP広告など運用型広告が向いています。
ただ、単価が安いものや日用品など購入頻度の高いものはインプレッションが取れれば買ってもらえることも多いため、ディスプレイ広告を使うのもおすすめです。

非型番商品(JANコードなし)

JANコードがないオリジナルのアパレル商品や小物類、魚などの生鮮食品などは、前述の日用品など購入頻度の高いものと同様、インプレッションが取れれば買ってもらえることも多く、ディスプレイ広告がおすすめです。
ただ、マイナーな商材やジュエリーなど値段の高い商品、日常で使う頻度が低い商品は、目的をもって楽天上で検索されることが多いので、RPP広告などの運用型広告が向いています。

まとめ

ここまで楽天市場の広告の全体像から各広告の詳細説明、広告の有効な活用方法まで、紹介してきました。実際に運用で活用いただけそうでしょうか?
簡単にまとめると、

  • 基本的にはRPP広告やクーポンアドバンス広告を利用する
  • イベント時には楽天市場TOPページに掲載される広告を活用する

この2つについて、まず取り掛かっていくのがよいと思います。
広告を利用した際の結果を見て、商品価格や画像、商品名、商品説明文などを修正し、広告効果を上げていきましょう。

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