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楽天市場広告の種類別効果・選び方を徹底解説

楽天市場

楽天市場広告の種類別効果・選び方を徹底解説

楽天市場に出店すれば商品が売れるのかと思っていたけど、なかなか売れず、自分の商品に関係のあるキーワードで検索をかけても商品が表示されない。。。楽天市場の広告を使おうにも、種類が多くどの広告を使えばいいのか迷っている。。。そんな方向けに楽天市場について徹底解説していきます。
ちなみに、筆者は楽天市場のECコンサルタントとして長年店舗さんの広告運用をしてきた経験がございますので、情報漏洩にあたらない範囲で有益な情報を共有していけたらと思います。

  1. 楽天市場における広告の重要性と役割
  2. 楽天市場の広告の全体像
  3. 楽天市場内広告|概要と費用
  4. 楽天市場の広告効果最大化するには
  5. 楽天無料広告の活用方法と注意点
  6. 楽天市場で広告を使う必要があるか?
  7. 楽天市場広告まとめ

Contents

1楽天市場における広告の重要性と役割

まず最初に、楽天市場における広告の重要性と役割についてご説明します。
店舗売上は下記3つの要素から構成されています。

売上 = アクセス人数 × 転換率 × 客単価

この3つの要素の中で、コントロールしやすく短期的に売上に直結しやすいのがアクセス人数です。アクセス人数向上の対策として広告が使用されています。

2楽天市場の広告の全体像

次に楽天市場の広告の全体像を整理してみます。
正直な話、楽天内部の人間でも把握しきれないくらいの広告がありますし、毎年(毎月?)どんどん変わっていくので、個々の広告の種類を把握する前に、一旦全体像を整理しましょう。

  • 楽天市場広告
    • 運用型広告
    • ディスプレイ広告
    • ニュース広告
  • 楽天市場広告
    • アフェリエイト広告
    • リスティング広告

まず、楽天市場の中に広告を出すか、楽天市場の外に広告を出すか、で大きく二つに分けられます
楽天市場内広告は、いわゆる運用型広告(RPP広告、クーポンアドバンス広告、CPA広告など)と、通常時やイベント時のメインとなるディスプレイ広告などを指します。
それに対して楽天市場外広告は、楽天市場内商品のリンク先を、インフルエンサーを通してフェイスブックやインスタなどに露出するアフェリエイト広告や、グーグルやヤフーのリスティング広告などを指します。

3楽天市場内広告|概要と費用

ここからは楽天市場広告についてお話していきます。
楽天市場の中に表示される広告のことを楽天市場広告と呼びます。
楽天市場の中とは、楽天市場のページ内に表示されているバナーなどのことを指します。
楽天市場広告とは異なり、購買意欲が高いユーザーに向けて表示されるため、費用対効果が高い傾向にあります。

  1. 運用型広告
  2. RPP広告
  3. クーポンアドバンス広告
  4. ディスプレイ広告
    • 大型イベント広告
    • 通常ディスプレイ広告
  5. ニュース広告

運用型広告

大きくRPP広告とクーポンアドバンス広告がメインとなります。
もう一つ、CPA広告というものもありますが、それほど消化されない(目安としては月商の1%以下)ので、サブ的に使うイメージで良いかなと思います。ただ、こちらは購入金額の20%(税抜)が広告費となるもので、ROAS(売上÷広告費)が500%保証なので、条件としてはかなり良いです。

RPP広告

RPP広告とは、楽天市場で検索をした際、検索結果上部(PC4枠、SP6枠)に表示される広告です。これは、検索結果の2ページ以降にも表示されます。表示された商品は、商品名の横に[PR]と表示されます。ユーザーが検索したキーワードとマッチした商品を「商品名」「キャッチコピー」「商品説明文」から楽天が自動的に表示させる仕組みとなっています。
ユーザーに最適な商品が自動配信されるため、購買意欲の高いユーザーに効率的に訴求でき、費用対効果が高く、運用負荷が小さいことが大きなメリットとなります。
また、自然検索での順位を上げるためにも基本的には必ず使用した方がいいでしょう。
指定キーワード経由での転換率や購入件数がそのまま検索順位に直結します。)

【RPP広告の費用】

クリック型課金広告で、クリックされた数に応じて費用が発生します。

  • 商品CPC:10円~、キーワードCPC:40円~(商品CPCより1円以上高く設定)
  • 月予算:5,000円~

他社が設定している金額に応じて、CPC設定を変更する必要があるので、どの程度で自社商品が表示されるか、確認しながら細かく調整しましょう。目安CPC金額は商品の売上によっても、変わるため、最初は高くなる傾向にあるため、高すぎると諦めずに運用されることをおすすめします。

【RPP広告のメリット】

  • クリック課金であるため無駄がない
  • バナー画像等の作成不要
  • 検索結果上位に商品を表示できる
  • 低予算から始められる

【RPP広告のデメリット】

  • 入札単価は手動で調整する必要があるため定期的なチューニングが必要
  • 人気キーワードの入札単価は高値である

【RPP広告の運用ポイント】

  • 利益率が低い商品は除外する
  • 定期的にROAS(費用対効果)と目安CPCを確認し調整する
  • 登録キーワードは多くする

クーポンアドバンス広告

自社商品に興味を持ちそうな潜在ユーザーに対してクーポンが表示される広告です。ユーザーがクーポンをクリックすると、商品へ遷移するとともに自動的にクーポンが取得されます。アクセス人数アップよりも転換率アップが狙える広告です。
主な露出面は検索結果の上部と、楽天のトップページにも掲載されます。

【クーポンアドバンス広告の費用】

クーポン獲得枚数に応じて、クーポン獲得単価として、費用が発生します。

  • CPCは1クリック40円~(自動商品選定の場合25円~)
  • 割引額は4%~

【クーポンアドバンス広告のメリット】

  • 購入促進力が高いためROAS(費用対効果)を確保しやすい
  • 購入意欲のあるユーザーのトップページや検索結果上位に表示できる
  • キーワード入札はRPP広告より低単価で表示できる場合がある
  • 低予算から始められる

【クーポンアドバンス広告のデメリット】

  • 店舗内他クーポンとの調整が必要
  • ユーザーによって購入できる金額が変わる

【クーポンアドバンス広告の運用ポイント】

  • 自店舗で値引きできる商品や値引率が決まっている場合は手動で調整する
  • 値引率に融通が利く場合は自動で設定するのもおすすめ

ディスプレイ広告

タイムセール広告

バナー系広告は無数にありますが、大きくイベント広告、タイムセール広告、ニュース系広告の三種類に分類されます。

大型イベント広告

イベント広告

大型イベント広告は、楽天スーパーSALEやお買い物マラソンなどの定例イベント時の広告になり、タイムセール系、クーポン系、ジャンル特化型など、複数タイプの広告枠が存在します。
入稿すれば必ず掲載されるため、商品の認知などには活用しやすい一方、ユーザーの商品への興味関心に関係なく表示されてしまうため、費用対効果が合いにくい傾向にあります。自社として何を目的に広告を出稿するのか明確にして取り組むのがよいでしょう。(認知の拡大か、商品の売上か、など)

【大型イベント広告の費用】

掲載期間によって大きく変わります。また、購入時点で広告費用は確定します。

  • 50,000円~

【大型イベント広告のメリット】

  • 購買意欲の高いユーザーに訴求できる
  • 認知の拡大ができる

【大型イベント広告のデメリット】

  • ターゲットが広くROAS(費用対効果)は低くなりやすい
  • 高額商品やニッチ商品は効果が出にくい
  • プロモーションメニューから購入不可

【大型イベント広告の運用ポイント】

  • 自社の商品にあった広告枠を選択する
  • クーポン配布やポイントアップなど転換率向上施策も併せて実施する
  • ECCに相談する

通常ディスプレイ枠

楽天市場TOP_24時間タイムセール
通常枠でのタイムセール広告は、楽天市場トップに掲載される24時間タイムセール広告が主なものとなります。
掲載位置によりますが、基本的には10%以上の値引き商品が日替わりで掲載される仕様となっています。

ニュース広告

ニュース広告は、楽天市場会員に配信されるメール広告(最大で300万通配信)です。
上部枠及び件名枠(メールの件名に貴社名を掲載可能)はリアルタイムで総合ランキングを狙えるほど瞬間的な売上を立てやすいのが特徴です。バナー系広告と並行して活用するのがおすすめです。

【ニュース広告の費用】

クリック課金広告で、クリックされるたびに月予算を消化していきますが、予算を超えるクリック数に対しては課金されません。
楽天配信は月予算5,000円から店舗配信は月予算30,000円から設定できます。

【ニュース広告のメリット】

  • 商品が当たれば売上を最大化しランキングに掲載できる可能性がある

【ニュース広告のデメリット】

  • 配信対象者が多くROAS(費用対効果)が低くなりやすい

【ニュース広告の運用ポイント】

  • 商品ページを充実させるなど転換率向上施策を実施する
  • クーポン配布やポイントアップなど転換率向上施策も併せて実施する

筆者のオススメとしては、楽天のトップページに掲載される広告が比較的費用対効果が高いと考えています。
枠単価も少し高額となりますが、しっかりアクセスをとることが可能となります。

4楽天市場の広告効果最大化するには

それでは、上記であげた3種類の広告においての楽天市場の広告効果最大化のためのコツについてご説明していきます。

  1. RPP広告
  2. バナー広告
  3. ニュース広告

RPP広告

検索結果上部に表示される広告です。下記が重要なポイントになります。

①出稿商品の購入につながりやすいキーワードの設定を行う

RPPはキーワードごとにCPC設定を行い、出稿する広告のため、どのようなキーワードを設定するか、が重要です。極端に説明すると、服を販売しようとしているのに、「コロッケ」といったキーワードを設定しても意味がないですよね?商品の購買につながりやすいキーワードを設定しましょう。

②商品ごとにRPPのCPC単価を設定する

商品ごとに細かくCPC単価を設定して、運用することが費用対効果を上げる最大のコツとなります。効果的な運用に近道はありません、細かい設定でユーザーの反応を見ながら最適なCPCを探しましょう。

バナー広告

前述したとおり、バナー広告はお買い物マラソンやスーパーSALEなどのイベントページや楽天市場のTOPなどや特集ページなどに掲載される枠になります。

バナー広告の効果を上げるために大事なポイントは、クリックをいかに多く獲得できるかになります。それでは、具体的にどうすればクリック数を増やすことができるかご説明していきます。クリック数を増やすためには下記を考えることが重要になります。

①同じ広告に出ている商品より目立つ状況をつくる

まず、同じ広告に出ている商品より目立たせる方法について具体的に説明します。
例えば同じタイミングで出ている他商品の画像がすべて白っぽい画像であれば、自社の画像を赤色にすれば目立ってクリック数が増加することが考えられます。
また、同じ広告に出ている商品が少ない場合なども競争相手が減るため、クリック数が上昇しやすいです。広告を購入する時はあえて残枠数が多い広告を購入することをおすすめします。

②手に取りやすい水準の価格帯の商品を入稿する

次に手に取りやすい水準の価格帯の商品を入稿することについて説明します。楽天市場の広告を見る人がどういう人かということを考えるとわかりますが、広告を見ている人は基本的にウィンドウショッピングをしており、何か良い商品があれば衝動買いをしようという人が多いです。そのため、単価の高い商品はクリック率が低下してしまう傾向が強いです。目安としては2,000円以上の商品になるとクリック率が大きく低下する傾向があります。

ニュース広告

メルマガ視点で入稿画像、広告文言などを考える

ニュース広告はクリック数を増やすために、メルマガであるということを意識して入稿画像、広告文言などを考えることが重要になります。実際に自分がメルマガを見る時にどういう視点で見るかを考えてみてください。例えば広告文言に“これを見ている方だけ限定です”というキーワードを入れるとクリック率が上がることがあります。
このようにメルマガは上記のバナー広告やRPPよりも自分だけが見られているということを意識させることができればおのずとクリック率は上がり、費用対効果を上げることに繋がります。

5楽天市場の無料広告の種類

実は、楽天広告には無料で利用できるものもあります。ただ今回ご紹介させていただく無料広告に関しては店舗様より商品エントリーをした上で当選した場合に利用できる広告になりますので、必ずしも確定で利用できるというものではないことだけご了承いただいた上で読んでください。
まず無料で広告が使える可能性があるものは下記になります。

  1. お買い物マラソンの超目玉枠
  2. スーパーSALEの超目玉枠
  3. スーパーSALEの目玉枠、最安値枠

それぞれについて条件等もありますので、そのあたり含めて、ご説明させていただきます。

お買い物マラソンの超目玉枠

まず、初めにお買い物マラソンの超目玉枠ですが、大前提二重価格が必須の枠になりますので、販売実績がみられる枠になります。またその上でレビューは4点以上、10件以上ある商品でしかエントリーはできません。ここで、注意なのですが、型番の商品に関してはレビューに関しては特に条件はありません。割引率としては型番商品だと10%以上、非型番商品は20%以上という決まりがあります。さらに割引後価格が1,000円以上は必須の枠となりますので、価格の安い商品はエントリーができません。

【お買い物マラソンの超目玉枠への入稿条件】

  • 二重価格表記
  • レビュー4点以上、かつ10件以上
  • 割引後価格が1,000円以上

スーパーSALEの超目玉枠

超目玉

スーパーSALEの超目玉枠ですが、レビュー4点以上必須となり件数は特に条件に入っておりません。ただ割引率としては50%オフという高い割引率でなければエントリーできない枠になります。このスーパーSALEの超目玉枠に関しては楽天側としてはスーパーSALEのCMとかに出てるような車半額や〇〇1年分などと誰もが目を引くような商品が当選しやすい傾向にあります。

【スーパーSALEの超目玉枠への入稿条件】

  • レビュー4点以上
  • 割引率50%OFF以上

スーパーSALEの目玉枠、最安値枠

次に目玉枠と最安値枠は基本的に割引率等は同じで型番商品だと10%以上割引、非型番商品だと20%以上割引が条件として決まっているのですが、目玉枠だと当店通常価格の設定が必須となっており、最安値枠だと当店通常価格の設定が不必要となっております。そのため、目玉枠であれば販売実績がついている元ページを入稿する必要があるため、入稿した後実際に掲載されるまで、販売ができなくなってしまいます。一方で最安値枠であれば、元ページを入稿しなくてもコピーページを入稿することができるので、掲載までの期間販売することは可能になります。ただ、このようにみると最安値枠の方が使い勝手がいいと見えますが、掲載位置が目玉枠の方がイベントページの上に来るので最終的な売上としては目玉枠の方が取れる可能性が高いです。

【スーパーSALEの目玉枠(最安値枠)への入稿条件】

  • 割引率:型番商品は10%OFF以上、非型番商品は20%OFF以上
  • コピーページでの入稿可能

5楽天無料広告の活用方法と注意点

せっかくの無料枠なので、最大限活用しましょう。また当選した後にすべきことは以下です。

  1. 楽天無料広告の活用方法
  2. 楽天無料広告の注意点

楽天無料広告の活用方法

当選した商品ページに他商品に流すための導線をつける

まず1点目ですが、無料の広告は掲載位置もかなり良いので、ページ内に大量のアクセスが入ってきます。そのアクセスをどう活用していくかで売り上げ最大化できるか大きく左右されます。まず、当選したら、該当の商品ページに他商品に流すための導線は必ずつけましょう。

【導線例】

  • 他セール商品があるならばセール会場等のバナーを作って流してあげるのは効果的です。
  • セール商品に関しては、イベントの1日目の割引商品、2日目の割引商品のように日ごとにセール商品を分けてページに記載をすることでユーザーが戻ってこられるようにお気に入りに登録する確率が上昇するのでおすすめです。

楽天無料広告の注意点

  • 掲載期間が終了したら価格を1円以上あげる

注意点になりますが、無料枠(販売期間設定が必要なもの)は掲載期間が終了したら価格を1円以上あげて、販売を開始しましょう。掲載期間の割引をしている価格と同じ価格で掲載期間終了後に販売するのは違反行為となります。

6楽天市場で広告を使う必要があるか?

楽天市場で、どのような仕組みで売上が上がる状態を作れるか、ということについてまとめると以下の順で売上が上がっていきます。

  1. 商品が売れる状況を整えた(わかりやすいページ制作、競争力のある商品準備)上で、広告を活用し、検索結果の上位に表示
  2. 売上を上げ、高評価レビューを獲得する
  3. 広告を活用しなくとも、検索結果の上位に表示される

結果として、「楽天市場で売上をつくるためには、広告を使う必要がある」ということになります。将来的には広告に頼らずに売上をつくれる体制を作り上げることが重要ですが、最初は思い切って使っていきましょう。

7楽天市場広告まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます。ここまで楽天市場の広告の全体像から各広告の詳細説明、広告の有効な活用方法まで、紹介してきました。実際に運用で活用いただけそうでしょうか?
簡単にまとめると、

  • 基本的にはRPP広告やクーポンアドバンス広告を利用する
  • イベント時には楽天市場TOPページに掲載される広告を活用する

この2つについて、まず取り掛かっていくのがよいと思います。
広告を利用した際の結果を見て、商品価格や画像、商品名、商品説明文などを修正し、広告効果を上げていきましょう。


弊社では楽天の運営代行等も行っておりますので、気になる方は以下フォームよりお問い合わせ頂ければと思います。

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