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【Amazon】広告費を上げずに売上UP!スポンサープロダクト広告のROAS改善ノウハウを徹底解説!

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Amazonで商品を出品されている皆様、こんにちは!
Amazonの広告運用において、「クリックは取れているのに思ったほど売上が上がらない」「消化は進んでいるがROAS(費用対効果)が上がらない」といった課題に直面することは少なくありません。

このような場面で、ただCPC(クリック単価)を下げたり、配信を完全に停止してしまったりすると、本来獲得できたはずの売上の機会損失に繋がってしまいます。

この記事では、Amazonスポンサープロダクト広告においてROASを向上させるための基本的な考え方から、具体的な改善・調整方法までを詳細に解説します。

スポンサープロダクト広告におけるROASの基本的な構造

ROAS(広告費用対効果)とは、広告費に対してどれだけの売上が得られたかを示す指標です。

計算式
ROAS = 売上 ÷ 広告費

では、ROASを改善するためには、どのような視点が必要なのか、
ROAS改善を行うためには、以下の視点を持つことが必要になってきます。

  • 売上を増やす
  • 広告費を減らす

多くの方が「広告費を削る」という方向で考えてしまいますが、削るだけでなく、しっかりと改善して売上を「伸ばす」という領域にも着目することが重要です。

スポンサープロダクト広告 売上に繋がっていない費用の削減

ROASが低下しているキャンペーンに対して最初に取り組むべきことは、売上に繋がっていない費用の削減です。
考え方や操作手順は以下でご説明いたします。

検索用語レポートによる非効率なキーワードの特定と除外

対象キャンペーンの「検索用語」から、「クリックが発生しているのに、売上がない」、「極端にROASが低いターゲティング」を特定し、ネガティブキーワードとして登録することで、無駄な費用を削減することができます。

操作手順

1.セラーセントラルの「広告キャンペーンマネージャー」にログイン
2.対象キャンペーンの「検索用語」をクリック
3.「検索用語」タブの右上のエクスポートボタンをクリックし、CSVをダウンロード
4.クリック数が一定以上あるのに、売上がないターゲティングを抽出
5.抽出した非効率なターゲティングは、ネガティブキーワードとして除外設定

※除外設定のマッチタイプは、似たような語順やパターンもまとめて除外できるフレーズ一致で設定するのが効果的です

効果の悪い商品やターゲティングの一時停止

検索用語だけでなく、広告対象商品やオートターゲティング設定の中にも、ROASが著しく悪いものが含まれているケースがあるため、確認してみましょう。
キャンペーン全体を止めるのではなく、部分的に止めるという判断をすることが重要です。無駄な要素を削りながら、成果の高いものは残すことが、ROAS改善の第一歩となります。

操作手順

1.広告キャンペーンマネージャーで「ターゲティング」タブを開く
2.ROASが基準値に満たない商品やターゲティンググループを抽出
3.有効化タブをOFFにする

スポンサープロダクト広告 浮いた予算で売上を増加

無駄な広告費の削減(消化額の抑制)を行うと、ROASは改善に向かいます。
しかし、本格的にROASを向上させるためには、削減によって浮いた予算を売上増加に繋げる施策が不可欠です。

ROASの高い配信の強化(入札額の引き上げ)

検索用語レポートやターゲティング実績を確認し、ROASが高いにも関わらず、消化額(または表示回数やクリック数)が少ないキーワードや商品に注目します。
これらのターゲットの入札額を引き上げることで、より多くの配信機会を確保し、売上に繋げていきます。
入札額の目安としては、Amazonの推奨入札額を参考にします。
推奨入札額よりもかなり低くなっている場合は、推奨入札額に合わせます。


※既に推奨入札額に合っている場合は、5%から15%程度のペースで段階的に引き上げていくのが推奨

操作手順

1.「ターゲティング」タブで並びを替えて、ROAS順にフィルターをかける
2.ROASが高いが、表示回数やクリック数が少ないターゲティングを確認する
3.キャンペーンから該当のターゲティングやキーワードの入札額を引き上げる

高ROASを達成できているキーワードの完全一致キャンペーン化

検索用語レポートの中で、特にROASが高く、コンバージョンに繋がっているキーワードが見つかった場合、そのキーワードにピンポイントで配信を強化することが有効です。
指名キーワードでの検索や、ニッチなニーズに合ったターゲティングなど、ROASが非常に高くなりやすい箇所を積極的に活用してください。

操作手順


1.対象キャンペーンの「検索用語」をクリック
2.基準としているROASよりも高いROASを実現できており、コンバージョンに繋がっているキーワードを特定
3.完全一致でキャンペーンを作成し、その高ROASキーワードのみを設定して配信

CVRの高い商品に予算を集中させる

商品ごとのCVRやROASを確認し、CVRの高い商品に予算を集中させることで効率よく売上を増加させることができます。
特にレビュー評価が高い商品や、商品ページが整っている商品はCVRが高くなりやすい傾向があるため、これらの商品の配信を強化することは、全体の売上増加とROAS改善に繋がります。

操作手順

1.対象キャンペーンの「広告」タブをクリック
2.商品ごおtのCVRやROASを確認
3.CVRが明らかに高い商品があった場合、新たな広告キャンペーンを作成し、その商品だけを設定

まとめ

Amazonスポンサープロダクト広告でROASが低かった際、広告配信を縮小したり停止したりする判断を下すケースは多いですが、配信を止める前に、まずは数値をしっかりと分析しましょう。
無駄な費用を削りつつ、「伸ばせる部分がないか」という視点を持って検討し、高効率な配信を強化することが、広告費を上げずに売上を最大化する鍵となります。