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【Amazon】Amazonスポンサープロダクト広告のレポート活用で費用対効果を最大化!具体的な調整・改善手順を徹底解説!!

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Amazonのスポンサープロダクト広告の運用において、「広告は出したけど、どのように改善していけばよいのか分からない」と悩みを抱える店舗様はいらっしゃいませんか?

Amazonスポンサープロダクト広告は、ただ出稿するだけでは効果が最適化されません。
成果を出すためには、継続的な改善が不可欠です。
本記事では、広告配信後に必ず行うべきレポートの具体的な見方無駄な費用を削減するための除外設定、そして費用対効果(ROAS)を最大化するための定期的な調整方法を具体的に解説します。

本記事は、初期設定が完了し、広告配信開始から1週間以上経過している方を対象としています。
Amazonでスポンサープロダクト広告を運用されいている店舗様は是非、ご活用ください。

Amazonスポンサープロダクト広告におけるレポートの見方

広告のパフォーマンスを確認し、具体的な調整を行うために、まずはセラーセントラル内のキャンペーンマネージャーで確認すべき3つの主要な画面とその分析視点を理解します。

Amazonスポンサープロダクト広告におけるレポートへのアクセス方法

セラーセントラルにログイン

https://sellercentral.amazon.co.jp/home

左上のハンバーガーメニューから「広告」>「キャンペーンマネージャー」をクリック

キャンペーン一覧から、調整を行いたいキャンペーンを選択

キャンペーン数が多い場合は、キャンペーン別データを確認し、優先的に調整すべきキャンペーンから順に対応するのが良いとされています。

キャンペーンを選択後、「広告グループ」をクリック

「広告」「ターゲティング」「検索用語」の3つのメニューが表示される

以下にて、広告グループ画面上で確認すべき項目を解説します。
各項目に応じて役割が異なるため、画面ごとに確認できる内容を理解しておくようにしましょう!

★以下の画面で、表示項目をカスタマイズすることができます。
使いやすいように変更しましょう!

Amazonスポンサープロダクト広告における各画面での分析方法

各画面は、それぞれ異なる視点から広告効果を分析し、具体的なアクションを決めるために使用されます。

Amazonスポンサープロダクト広告における「広告」画面での分析(商品別パフォーマンス)

分析の観点

どの商品にどのぐらいの広告費が使われ、どのぐらい売れているのか、またROAS(費用対効果)が想定より低い商品がないかといった観点で確認します。

調整のポイント

他の商品と比べて明らかにROASが低い商品があった場合、その商品の配信を停止するか、別の広告グループに分けて配信を設定することで細かい調整が可能になります。

Amazonスポンサープロダクト広告における「ターゲティング」画面での分析(配信設定別パフォーマンス)

分析の観点

設定しているキーワードやマッチタイプ別、商品・カテゴリー別、オート配信のターゲティンググループ別の実績などを分けて考えます。
「広告」画面と同様、どのキーワードにどのぐらいの広告費が使われ、どのぐらい売れているのか、またROAS(費用対効果)が想定より低い商品がないかといった観点で確認します。

調整のポイント

ROASの項目を必ず確認し、 ROASが想定よりも低い場合は、入札額を引き下げる調整、ROASが想定よりも高い場合は、入札額を引き上げる調整を行います。
この画面から、配信ステータスの変更や新規配信設定の追加、入札額の変更が可能です。

入札額を下げても目標ROASに達しない場合は、推奨入札額を下回る設定にしても問題ありませんが、その場合は配信が進まない可能性が高くなるため、新たな配信設定の追加も合わせて対応することで、広告費を大きく減らさずに調整ができる場合があります。

Amazonスポンサープロダクト広告における「検索用語」画面での分析(実際の検索キーワード)

分析の観点

実際にどのキーワードやどの商品経由でクリックや売上が発生しているのかといった観点で確認します。
フレーズ一致などで設定した場合に、実際に配信されたキーワードを確認できます。

調整のポイント

効果の良いキーワードについて、完全一致で設定に追加し、効果の悪いキーワードは、除外設定(ネガティブターゲティング)を行う調整を行います。

より細かく確認したい場合は、「エクスポート」ボタンからCSVファイルをダウンロードし、手元でフィルターをかけながら分析するのがおすすめです。

Amazonスポンサープロダクト広告における除外商品・キーワード設定方法

Amazonスポンサープロダクト広告における除外方法

無駄な広告費を削減し、費用対効果を高めるためには、コンバージョンに繋がらないキーワードや商品をターゲティング対象から除く除外設定(ネガティブターゲティング)が必須です。

除外対象となるキーワード・商品の抽出

  • 抽出元:検索用語レポートを使用します
  • 抽出基準クリックが一定数以上入っているにも関わらず、購入(コンバージョン)に繋がっていないキーワードや商品を除外対象とします
  • クリック数の目安::50件から100件程度を目安としますが、商材の変換率や配信ボリュームに合わせてこの目安は調整してください
  • 抽出方法:ダウンロードしたCSVファイルで、クリック数と売上件数でフィルターをかけることで、対象の抽出が可能です

除外設定の具体的な手順

キャンペーンマネージャーの「ネガティブターゲティング」をクリック

除外の設定

【キーワードの除外】

キーワードの場合は、除外キーワードに設定します。

マッチタイプは「除外キーワードの完全一致」と「除外キーワードのフレーズ一致」から選択しますが、基本的には「除外キーワードのフレーズ一致」を選択します。
これは、コンバージョンに繋がらないキーワードは、語尾が変わっても購入に繋がらない可能性が高いためです。
抽出したキーワードは、それぞれ改行して設定します。

【商品の除外】

商品の場合は、ネガティブ商品に抽出した商品を設定します。

「検索」「リスト」「アップロード」から設定しやすい方法を選択します。

  • 検索:1つずつ商品検索して設定します(商品数が少なければ手軽)
  • リスト:対象商品のASINを改行して入力することで一括設定が可能です(ASINの把握が必要)
  • アップロード:ASINの一覧を入力したCSVファイルをアップロードします(商品が多い場合におすすめです

Amazonスポンサープロダクト広告におけるキーワードの追加方法

検索用語レポートで効果の良かったキーワードについては、指名、非指名に分けたキャンペーンを作成して配信をすることを推奨いたします。

キーワード追加の具体的な手順

キャンペーンマネージャーの「ターゲティング」をクリック

「キーワード追加」を選択

「部分一致」「フレーズ一致」「完全一致」からマッチ対応を選択して追加 

効果の良かったキーワードを追加する際は、完全一致で設定するのがおすすめです。

キーワードを「指名検索」と「非指名検索」に分けたキャンペーンを作成し、それぞれに追加して配信
※さらに細かく調整した方向け

指名検索の方が購入に近いターゲットになるため、分けて管理することで、より細かく分析と調整が可能になります。

「指名検索」と「非指名検索」の切り分け方は以下の通りです。

Amazonスポンサープロダクト広告における、定期的な調整方法

広告の費用対効果の最大化を図るためには、パフォーマンスの変化に対応できるよう、最低でも週に一度の定期的な調整が推奨されています。

定期調整は以下の流れで行います。

1.入札単価の調整:ターゲティング画面でROASを確認し、入札単価の引き上げ・引き下げを行う

2.除外の設定:検索用語レポートから効果の悪いキーワード・商品を見つけ、ネガティブターゲティングに設定する

3.キーワード・商品の追加:検索用語レポートで効果が良かったキーワードを抽出し、設定に追加する

終わりに

本記事では、Amazonスポンサープロダクト広告の費用対効果を最大化するための、レポート活用、除外設定、定期的な調整の流れについて具体的に解説しました。

この動画でご紹介した入札単価の調整、除外の設定、キーワード・商品の追加という一連の流れを実践することで、広告の費用対効果の最大化に繋がります。ぜひ、この手順を参考に、広告運用を改善してください。