Yahoo!のYDA広告とは?概要とやり方について解説
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本記事ではYahoo!のYDA広告について解説をしていきます。
Yahoo!のYDA広告のことを知りたいけど情報がない、使いたいけどやり方が分からない、といった状況でこの記事に辿り着いている人も多いかと思います。
この記事ではみなさんにYahoo!のYDA広告についての基本的な知識をわかりやすく説明していきます!
Contents
Yahoo!のYDAとは
YDA(Yahoo!広告 ディスプレイ広告)はYahoo!JAPANが提供するディスプレイ広告の略称です。
Yahoo!JAPANのコンテンツである、Yahoo!ニュースやYahoo!ショッピング、Yahoo!天気やYahoo!のトップページなどが基本的な掲載面ですが、アメブロやクックパッド、ニコニコ動画などの提携パートナーサイトにもバナーや動画などのディスプレイ広告を表示できます。
旧サービスであるYDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)から、2021年6月にリニューアルされました。Yahoo!は巨大なプラットフォームであり、潜在層を含む幅広いユーザーへアプローチが可能とあって、YDAは国内における主要な広告サービスの1つとなっています。
Yahoo!のYDAとYDNの違い
旧YDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)からYDAへのリニューアルにあたり、基本的な機能は変わっていませんが、以下の点が主な変更点です。
- 分析機能が追加されたことで見やすくなった
- キャンペーン作成時に目的の設定が必須になった
- ターゲティング機能の変更
- 既存機能のグレードアップ
管理画面と入稿画面が変更され、分析機能が追加されたことで見やすくなりました。
グラフが表示されたり日付の変更が容易になったりと操作もしやすくなっており、地域、性別、年齢、カテゴリーなどのターゲティングを一つの画面で確認できるようになりました。
一方で、ダウンロードした際のCSVフォーマットが変更されたため、旧画面の方が使いやすいと感じる方もいるかもしれません。
重要な変更点として、配信アルゴリズムが刷新され、キャンペーン作成時に目的の設定が必須になりました。YDNでは動画広告やインフィード広告といった広告掲載方式ごとにキャンペーンを分ける必要がありましたが、YDAでは目的別にキャンペーンを立てる方式です。
上記に伴い、広告の品質評価も一律にクリック数を重視する旧来の評価基準から、設定した目的に応じたアクション数を重視する方向に変わりました。この他、ターゲティング機能の変更や、既存機能のグレードアップ等があります。
Yahoo!のYDAの種類
- バナー広告
- レスポンシブ広告
- 動的ディスプレイ広告
- テキスト広告
- 動画広告
バナー広告
広告枠に画像または動画を表示する広告です。
レスポンシブ広告
掲載面やデバイスに合わせた形式で広告を表示します。
動的ディスプレイ広告
掲載面に合わせて商品リストを動的に表示する広告です。
テキスト広告
タイトル・説明文・URLなどテキストのみを表示する広告です。
動画広告
5〜60秒の動画を、説明文やボタンと共に表示する広告です。
Yahoo!のYDAの課金方式
- クリック課金型
- インプレッション課金型
- 動画再生課金型
クリック課金型
1クリックあたりで課金され、50~100円が相場です。
YDAに限らずディスプレイ広告は一般的に「クリック課金型」と呼ばれる、広告がクリックされる度に費用が発生するタイプの広告です。一部の配信メニューは広告が表示される回数に応じて課金されるインプレッション課金形式もありますが、基本はクリック課金形式です。
インプレッション課金型
1,000回表示あたり数十~数百円が相場です。
動画再生課金型
1視聴あたりで課金され、8~10円が相場です。
Yahoo!のYDAのターゲティング
YDAで可能なターゲティングを紹介します。
ジャンルごとに記載します。
- ユーザーの属性ごと
- 掲載場所
- その他
ユーザーの属性ごと
男、女、不明の中から性別を指定してターゲティングする「性別」、13歳~70歳以上、不明の中から選択してターゲティングする「年齢」があります。
他にはYahoo! JAPANでの検索履歴を元にして、あるキーワードで検索した人をターゲットにする「サーチターゲティング」や自社のサイトにアクセスしたことがあるユーザーに配信する「サイトリターゲティング」、カテゴリーごとの興味関心や購買意欲でターゲットを絞るオーディエンスカテゴリーターゲティング」があります。
掲載場所
掲載場所によるターゲティングもあります。
カテゴリーはニュース、情報、専門サイト、エンターテインメントなどサイトのカテゴリーを絞って配信する「サイトカテゴリーターゲティング」や、特定のURLのサイトに広告を出したり特定のURLのサイトを除外して配信する「プレイスメントターゲティング」もあります。
その他
県市区町村単位で特定の地域を指定して地域単位で広告の配信に強弱をつける「地域ターゲティング」やPC、スマートフォン、タブレットから広告配信先のデバイスを絞る「デバイスターゲティング」、時間帯を15分単位で設定し特定の曜日・時間帯に配信する「曜日・時間帯ターゲティング」があります。
Yahoo!のYDAの運用
- 配信アルゴリズム
- フリークエンシーキャップ
配信アルゴリズム
YDAではYDNから配信アルゴリズムが大きく変更され、キャンペーン作成時に「キャンペーンの目的」の設定が必須になりました。広告の目的に合わせてキャンペーンを作成することができ、設定した目的に応じて配信が最適化されます。
具体的には、どの指標を最大化するかという最適化ポイントが、キャンペーンの目的ごとに異なりますので、それぞれに適したアクションの最適化を図りましょう。
フリークエンシーキャップ
フリークエンシーキャップとは、同一ユーザーに対する広告表示回数を制限することです。YDAではこのフリークエンシーキャップが、ビューアブル(視認範囲)を基準としてカウントする方式に変更されています。
従来のインプレッション基準ではスクロールしないと見えない位置に広告が表示された場合でも、1インプレッションとしてカウントされる仕様でした。つまり、実際にユーザーが目にしていない配信も表示回数にカウントされ、上限になると配信が制限されてしまっていました。これに対してビューアブル基準では、広告範囲の50%以上が1秒以上連続して表示されて初めて、1回としてカウントされます。これにより、ユーザーが実際に広告を目にした回数が上限に達するまで広告を配信できるようになりました。
Yahoo!のYDAのメリット
- ニーズの顕在化
- リターゲティング広告の活用
- クリック単価が安い
ニーズの顕在化
これからアプローチできそうな潜在客の中には、自身の顕在ニーズを把握している人と把握できていない人の2種類のタイプが存在します。
自身の顕在ニーズを把握している潜在顧客は自ら検索して情報を探すため、リスティング広告でアプローチが可能です。
一方、顕在ニーズを把握していない人は情報を探す手段がないため、リスティング広告だけでは潜在層に到達することは困難です。
そうした顕在ニーズを把握していない潜在層を獲得する手段として、YDAは大きな効果を発揮します。ユーザーがYahoo!や特定のサイトを閲覧しているときに広告が表示されるため、ユーザーが自分では気付いていないニーズを顕在化できます。
リターゲティング広告の活用
YDAでは、リターゲティング広告が利用できます。リターゲティング広告とは、過去に一度でも自社Webサイトやランディングページに訪問したことがあるユーザーに対し、再訪問を狙って広告を配信できる仕組みです。検索や広告経由で自社Webページを訪問した行動は、商品やサービスについて興味があるはずなので、もう一度広告で訴求すれば再訪問や購買に至る可能性が高まります。
YDAを利用するときは、このリターゲティング広告をうまく活用することが大切です。
クリック単価が安い
リスティング広告とYDAを比較した場合、後者のほうが広告費を安く抑えられます。リスティング広告の場合は先に検索キーワードを設定します。競合の多いビッグキーワードになるほど入札単価が高騰することが多いです。キーワードによっては1クリックあたり1,000円以上になる場合もあります。
一方、YDAはターゲティング設定にもよりますが、1クリックあたり50円~100円ほどの価格が入札単価の目安です。クリックして初めて課金されるシステムを考えると、クリック単価が安いのは大きなメリットです。
Yahoo!のYDAとGDNの違い
YDAとGDNの違いとしてまず挙げられるのは、広告の配信先です。大まかに言うと、YDAはYahoo!の自社サービスとパートナー企業の配信面に、GDNは幅広い提携先サイトに配信されます。
YDAの提携先はLINEやクックパッド、新聞社・出版社など法人に限定されていることから、比較的信頼性の高いWebサイトに配信できるネットワークと言えるでしょう。
一方のGDNは、YouTubeやGmailといったGoogleのサービス、食べログなどの提携先サイトのほか、Googleアドセンスを利用する200万以上ものWebサイトに配信できます。個人ブログなど幅広いWebサイトを配信先に含んでおり、世界規模の広大なネットワークを構築しています。
まとめ
ここではYahoo!のYDAの特徴や運用についてご紹介しました。
リスティング広告やGDNとの違いを理解し、有効に活用しましょう。