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【EC事業者必見】WBS作成に役立つツール3選!WBSの作り方の手順とプロジェクト管理を成功させるコツについて徹底解説!

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【EC事業者必見】WBS作成に役立つツール3選!WBSの作り方の手順とプロジェクト管理を成功させるコツについて徹底解説!

本記事では、WBSの基本概念から、EC事業者が実践すべき具体的な作成手順、プロジェクトの精度を高めるための専門的なコツ、そして管理を効率化するおすすめツール3選までを網羅的に解説します。
この記事を最後まで読むことで、複雑なECプロジェクトを構造的に理解し、計画通りに進行させるための高度な管理スキルを習得することが可能です。

【この記事の対象者】

  • ECサイトの新規構築やリニューアルを計画している責任者
  • 複数のモール運用でタスク管理が煩雑になっている担当者
  • 制作会社やベンダーとのコミュニケーションを円滑にしたい方

【この記事を読んでわかること】

  • EC事業に特化した具体的で漏れのないWBSの作り方
  • プロジェクトの成功率を飛躍的に高める「構造化」の技術
  • 現場の負担を軽減し、進捗を可視化するためのツール選定基準

WBSの定義と特徴

WBSの定義と特徴

WBSとは、プロジェクト全体を細かい作業単位に分解し、階層構造で管理する手法を指します。
プロジェクト範囲を明確にするための最も重要なツールの一つです。

特に業務が多岐にわたるEC事業においては、システム開発、デザイン制作、商品登録、物流構築など、多岐にわたるジャンルの業務が並行して動きます。これらを整理せずに進行すると、必ずと言っていいほど「誰が何をいつまでにやるべきか」が不透明になり、現場が混乱します。
WBSを正しく作成することは、プロジェクトの地図を描く作業と同義であると言えるでしょう。

  • プロジェクトを細分化する手法
  • ガントチャートとの明確な違い
  • ECサイト制作における階層構造

プロジェクトを細分化する手法

WBSの最大の特徴は、大きな目的を小さな作業単位へと段階的に分解していく点にあります。最上位にプロジェクト名(例えば、自社ECサイトリニューアルなど)を置き、その下に「サイト設計」「デザイン」「システム実装」といった主要なカテゴリを配置します。

さらにその下層へ作業を分解していき、最終的に「これ以上分解できない最小の作業単位」であるワークパッケージまで落とし込みます。このように構造化することで、複雑なプロジェクトを管理可能なレベルにまでシンプルにすることが、WBSの作り方の基本思想です

ガントチャートとの明確な違い

よく混同されるのが「ガントチャート」との違いです。WBSはあくまで「作業の構成」を示すものであり、時間の概念は含みません。一方でガントチャートは、WBSで分解したタスクを時間軸に並べたものです。

実務においては、まずWBSで「やるべきことの全容」を定義し、その後にガントチャートで「スケジュール」を割り当てるという順番を徹底してください。WBSの精度が低いままガントチャートを作成すると、途中で未洗出しのタスクが発覚し、スケジュールが崩壊する原因となります。

ECサイト制作における階層構造

ECサイトの運営においては、フロントエンド(ユーザーが直接目にして操作する部分)だけでなく、バックエンド(受注管理、在庫連携など)の作業が膨大です。WBSを用いることで、例えば「在庫連携」という一つの項目の中に、「企画・要件定義」「設計」「開発・実装」「テスト・移行」「運用準備」の設定といった目に見えにくい細かいタスクをすべて可視化できます。

これにより、関係者間での「認識のズレ」を排除し、プロジェクトの透明性を劇的に高めることが可能になります。

EC事業においてWBSを習得すべき理由とは?

EC事業においてWBSを習得すべき理由とは?

EC業界はトレンドの移り変わりが激しく、プラットフォームの仕様変更や物流コストの変動など、外部要因によるプロジェクトへの影響が少なくありません。そのような環境下で、WBSの作り方を習得し運用することは、経営的なリスクヘッジに直結します。

場当たり的な管理から脱却し、構造的な管理体制を構築することで、担当者の属人化を防ぎ、組織としてのプロジェクト完遂能力を高めることができます。ここでは、WBS導入によって得られる具体的なメリットを詳述します。

  • タスクの抜け漏れを未然に防ぐ
  • 工数見積もりの精度を向上させる
  • 役割の分担が可能になる

タスクの抜け漏れを未然に防ぐ

WBSを作成する過程で、プロジェクトに必要なすべての作業をロジカルに分解していくため、「必要な作業が漏れていた」という事態を極限まで減らせます。

例えば、新規モール出店時に「商品登録」は覚えていても、「クロスモールとの自動配送連携」や「領収書発行ルールの策定」といった細かい設定が漏れ、オープン直前にトラブルになるケースは少なくありません。WBSで階層化して考える癖をつけることで、こうした細かいが重要な設定項目を漏らさず管理できるようになります。

役割の分担が可能になる

WBSでは、最小単位のワークパッケージに対して必ず「担当者」を1名割り当てます。これにより、「誰がボールを持っているのかわからない」という状況を完全に排除できます。
特に制作会社や外部コンサルティング会社と連携する場合、どちらの領域のタスクなのかをWBS上で明確に定義しておくことで、トラブルを未然に防ぐことができます。責任範囲が明確になることで、各メンバーが自律的に動ける環境が整います。

WBSにおける重要な構成要素とは?

WBSにおける重要な構成要素とは?

分解の深さや範囲の定義において、以下の構成要素を意識することが、実効性の高いWBSの作り方のポイントとなります。

  • 最小単位となるワークパッケージ
  • 抜け漏れを防ぐ100%ルール
  • 階層構造(レベル)の適切な設定

最小単位となるワークパッケージ

WBSの最下層にある、これ以上分解する必要のないタスクを「ワークパッケージ」と呼びます。この単位で進捗管理やコスト管理を行うため、非常に重要な要素です。
ワークパッケージの目安としては、「1人の担当者が数日から1週間程度で完遂できる規模」に設定するのが一般的です。これがあまりに大きすぎると進捗が追えず、小さすぎると管理コストが膨大になります。

抜け漏れを防ぐ100%ルール

WBSを作成する際の鉄則として「100%ルール」があります。これは、「上位階層の作業内容は、その下位階層に含まれる作業の合計と等しくなければならない」というルールです。

例えば、「商品登録」という上位項目がある場合、その下のタスクをすべて合計すると、商品登録に必要な作業が100%網羅されていなければなりません。余計なタスクが含まれていてもいけませんし、必要なタスクが欠けていてもいけません。この整合性を保つことが、プロジェクトのスコープ漏れを防ぐ唯一の方法です。

階層構造(レベル)の適切な設定

WBSは通常、レベル1から始まり、レベル2、レベル3といった形で深掘りしていきます。ECプロジェクトにおける一般的な階層設定を以下の表にまとめました。

階層(レベル)呼称具体例管理の視点
レベル1プロジェクト自社ECサイト構築全体の目的・予算
レベル2制御アカウントデザイン制作 / 決済実装大まかな進捗状況
レベル3作業パッケージ商品詳細ページのデザインチーム単位のタスク
レベル4ワークパッケージカートボタンの画像作成個人の作業・期限

ECサイト構築におけるWBSの作り方手順

ここからは、実際にEC事業の現場で活用できるWBSの作り方を、具体的な手順として解説します。このフローに従って進めることで、未経験の方でも精度の高い管理図を作成することが可能です。

  • ステップ1:最終成果物の定義
  • ステップ2:作業要素の洗い出し
  • ステップ3:タスクの構造化を行う
  • ステップ4:担当者と期限の設定

最終的な成果物を明確に定義する

まずは、プロジェクトの「終わり」を明確にします。「ECサイトがオープンする」だけでなく、「受注テストが完了し、本番環境で決済ができる状態になる」など完了の定義を具体的に設定してください。

また、途中の重要な節目となる「マイルストーン(例えば、デザインのFIX、全商品登録完了など)」を置くことで、長期プロジェクトでも中だるみを防ぎ、進捗の遅れを早期に検知できるようになります。

必要な全作業を細く洗い出す

ゴールが決まったら、必要な作業をカテゴリで書き出します。この際、マインドマップなどを使用して、MECEを意識しながら、思いつく限りの要素を抽出することがコツです。

ECの場合、「サイトの機能」だけでなく、「配送業者の契約」「梱包資材の調達」「顧客対応マニュアルの作成」といった、オペレーション側のタスクをこの段階でしっかり抽出しておくことが、後のトラブル回避につながります。

タスクを論理的な階層に整理する

抽出した作業を、前述のレベル構造に従って整理していきます。いきなり細かく書こうとせず、まずは「戦略策定」「システム構築」「コンテンツ制作」「プロモーション準備」といった大枠を作り、その中に個別の作業を放り込んでいくイメージで構造化します。
階層を組む際は、親タスク・子タスクの関係性に矛盾がないか、同階層の業務負担がかけ離れていないかに注意してください。

この際、「名詞」ではなく「動詞(〜を行う、〜を作成する)」でタスクを記述すると、実行すべきアクションが明確になり、担当者が迷わなくなります。

担当者の割り振りと工数設定を行う

最後に、各ワークパッケージに対して「誰が」「いつまでに」行うかを割り振ります。ここで重要なのは、タスク間の「依存関係」を確認することです。

例えば、「商品画像のアップロード」は「商品撮影」が終わっていなければ実行できません。このように、前工程が終わらないと次へ進めないタスクを紐付けることで、現実的なスケジュール(ガントチャート)へと昇華させることができます。

運用の手間を省くWBS作りに役立つツール3選とは?

複雑なWBSを手作業で管理するのは限界があります。特にEC事業者は多忙を極めるため、可能な限り「管理のための管理」を減らすツール選定が重要です。ここでは、弊社が支援現場でも推奨している、操作性と視認性に優れた3つのツールを紹介します。

  • Backlog
  • Asana
  • Brabio!

Backlog

特徴

  • 進捗の可視化と共有: タスクに開始日と期限日を入力するだけで、自動的にガントチャートが生成されます。誰がどの作業を担当し、現在どの程度進んでいるのかをチーム全員でリアルタイムに把握できます。
  • 親子課題による構造化: 大きな作業を「親課題」、それを細分化した作業を「子課題」として登録できるため、複雑なプロジェクトも階層構造で管理しやすくなっています。
  • 直感的な操作性: 専門知識がなくても使いやすいUIが特徴です。最近のアップデートにより、以前まであった「表示期間6ヶ月」の制限が撤廃され、より長期のプロジェクト計画も一画面で確認できるようになりました。
  • コミュニケーションとの連動: ガントチャート上のタスクを変更した場合、変更内容はリアルタイムで全員に共有されるため、コミュニケーションのズレを防ぎます。

料金

プラン月額料金(税込)主な特徴
スターター2,970円少人数向け。ユーザー30人、5プロジェクトまで。※ガントチャート機能は含まれません。
スタンダード17,600円標準的なプラン。ユーザー数無制限。100プロジェクトまで。ガントチャート機能、カンバン、Wikiが利用可能。
プレミアム29,700円人気No.1プラン。ユーザー・プロジェクト数ともに無制限。ストレージ容量アップ、属性のカスタマイズが可能。
プラチナ82,500円大規模・高セキュリティ向け。ストレージ300GB。IPアドレス制限や専用のアクセスログ提供など、高度な管理が可能。
※年払いにすると、上記の月額料金より約5%お得になります

Asana

特徴

  • 柔軟な表示切替: タスクを「リスト」で洗い出し、それをワンクリックで「タイムライン(ガントチャート)」に切り替えてスケジュール化できます。
  • 依存関係の可視化: タスク同士を線でつなぎ、「この作業が終わらないと次が始められない」という依存関係を明確にできます。片方のタスクが遅延した際、関連するタスクの期日を自動で調整する機能もあります。
  • セクションとマイルストーン: プロジェクトを「セクション」で区切って構造化し、重要な節目を「マイルストーン」として設定することで、全体の進捗を把握しやすくします。
  • Asana AI によるサポート: AIがワークフローの構築を支援したり、プロジェクトの状況を要約したりする機能が統合されており、管理業務の効率化が図られています。
  • マルチホーム機能: 1つのタスクを複数のプロジェクトに所属させることができるため、部門を跨いだ複雑なWBS管理も情報の重複なく行えます。

料金

プラン名月額料金主な特徴
Personal0円個人や少人数のチーム向け。タスク管理、リスト/ボードビュー、カレンダービューなど基本機能が無料。ユーザー数は10名まで。
Starter1,475円WBS作成に必須の「タイムライン」が利用可能。ガントチャート形式での計画立案、高度な検索、ワークフロービルダー(自動化)の基本機能が使えます。
Advanced3,300円大規模なプロジェクト管理向け。ポートフォリオ、ゴールの設定、リソース管理(工数管理)、より高度な自動化ルールが利用可能です。
Enterprise要問合せ全社導入向け。高度なセキュリティ、ガバナンス機能、無制限の自動化、24時間365日のサポートなどが含まれます。
※年間契約の場合 「Starter」:1,200円 「Advanced」:2,700円

Brabio!

特徴

  • 初心者専用と言えるほどの簡単操作: マウス操作だけでガントチャートをサクサク作成でき、ITツールに不慣れな人でも直感的に使いこなせる設計になっています。
  • 強力なエクセル連携: 作成したガントチャートをエクセルファイルとして一括出力できます。報告書作成や、社外のパートナーとの情報共有に非常に便利です。また、エクセルからのインポートも可能です。
  • 「担当状況ビュー」でリソース管理: プロジェクト横断でメンバーの空き状況を確認できる機能があり、「誰が忙しいのか」が一目で分かります。これにより無理のないスケジューリングが可能です。
  • 企業間コラボレーション: ゲスト権限などを活用して、社外の協力会社やクライアントを招待し、ガントチャートを共有しながら進捗管理を行うことができます。
  • 進捗管理のシンプル化: 達成率の入力や、プロジェクト全体のサマリー確認など、工程管理に必要な機能が凝縮されています。

料金

プラン名月額料金(税込)特徴
フリー0円5ユーザーまで無料。 全ての基本機能が利用可能。期間制限もないため、小規模チームや導入前の試用に最適です。
エントリー3,300円~16,500円50ユーザーまで。 少人数のプロジェクトチーム向け。1ユーザーあたり実質330円と、非常にリーズナブルな有料プランです。
ミッドレンジ33,000円〜99,000円300ユーザーまで。中規模向けの会社様におすすめ。大規模な組織管理にも対応しています。

WBS 作り方に関するよくある質問

Q1:WBSの分解はどこまで細かくすべきか?

A1:一般的には「80時間ルール」や「1週間ルール」を目安に、1人の担当者が責任を持って完遂できる単位まで分解します。 あまりに細かく分解しすぎると、管理コストが実作業を上回ってしまいます。逆に粒度が大きすぎると、進捗が「50%」のまま数週間停滞し、遅延の兆候を見逃すリスクがあります。プロジェクトの期間やチームの習熟度に合わせて、最適な粒度を見極めることが重要です。

Q2:Excelと専用ツールどちらが良いか?

A2:初期段階や小規模プロジェクトならExcel、継続的・組織的な運用を目指すなら専用ツールが推奨されます。 Excelはコストがかからず自由ですが、ファイルの先祖返りや情報の属人化が起きやすい欠点があります。専用ツールは、進捗報告の自動化やガントチャートの連動ができるため、中長期的に見ればチームの生産性を大幅に向上させ、管理コストを削減できます。

Q3:途中でタスクが増えた時の対処法は?

A3:プロジェクトの範囲外の作業であれば、別途「追加作業」として管理し、全体のスケジュールや予算への影響を評価します。 場当たり的にWBSにタスクをねじ込むと、当初の計画が破綻します。追加タスクが発生した際は、それが「本来必要だった漏れ」なのか「新たな要望」なのかを区別し、必要に応じてマイルストーンや納期の調整を行うプロセスを、関係者間で踏むようにしてください。

WBS 作り方についてのまとめ

いかがでしたでしょうか。ここまでWBSの作り方について解説してきました。

複雑なECサイト運営やプロジェクト管理において、WBSは単なるタスクリストではなく、チームを成功に導くための「共通言語」であり「基盤」となります。最後に、本記事の内容を構造化して簡潔にまとめます。

  • WBSの基本構造とメリット
    • プロジェクトを階層化して管理することで、タスクの抜け漏れを未然に防止する。
    • 正確な工数見積もりを可能にし、根拠のある納期遵守とリソース最適化を実現する。
    • 担当者と責任の所在を明確にすることで、属人化を防ぎチームの生産性を高める。
  • 精度の高い作り方の手順
    • ゴールを定義し、100%ルールに基づき作業を漏れなく洗い出す。
    • 動詞を用いた記述でワークパッケージまで細分化し、実行可能なレベルに落とし込む。
    • 定期的なアップデートと、クリティカルパスの把握により「生きた計画」として運用する。
  • 効率化を支えるツールの活用
    • Backlog、Asana、Brabio!など、自チームの規模や連携形態に最適なツールを選定する。
    • 管理のための管理を減らし、本来のEC運営業務に注力できる環境を構築する。

WBSを正しく作成・運用することで、不確実性の高いECプロジェクトを、確実な成功へと導いていきましょう。