【楽天RPP広告】パフォーマンスレポート徹底解説!ROAS・クリック率・転換率の目標値と改善ポイント
楽天市場

楽天のRPP広告を運用されている皆さん、日々のパフォーマンスレポート確認、お疲れ様です。「どの数字を見ればいいのか分からない」「目標値が分からない」といったお悩みはありませんか?本記事では、RPP広告のパフォーマンスレポートで特に注視すべき指標と、それぞれの目標値、改善のポイントを徹底解説します。
RPP広告の運用成果を最大化するためには、消化額、クリック率(CTR)、ROAS、転換率(CVR)といった主要な指標を適切に理解し、目標達成に向けてPDCAを回すことが不可欠です。
Contents
RPP広告のパフォーマンスレポートにおける毎日確認すべき最重要指標:消化額
日々の運用でまず最初に確認すべきは「消化額」です。
- なぜ重要か?:予算を使いすぎていないか、意図しない費用が発生していないかを確認することが、コストコントロールの基本となります。
- イベント時の許容範囲:セールイベントなどがある期間は、平常時の2倍から3倍程度の消化額であれば許容範囲となります。
- 警告サイン:月間予算が数日で消化されてしまうような場合は、設定ミスや予期せぬ消化過多が発生している可能性が高いため、すぐに確認が必要です。
CPCを左右する「クリック率(CTR)」の目標値と改善
クリック率(CTR)は、広告が表示された回数に対してクリックされた割合を示す指標です。
- CTRとCPCの関係:楽天からの公式な発表ではありませんが、過去の分析データによると、サムネイルのクリック率が高いほど、1クリックあたりの費用(CPC)が下がりやすくなる傾向があります。
- 目標CTR:5%以上
- 一般的なRPP広告で目指すべきクリック率はキーワードの場合5%以上、商品の場合0.2%以上です。CTRを引き上げることができると、CPCが大幅に低くなる傾向にあります。
- RPP広告のキーワード経由で5%のCTRを達成するのは難易度が高いため、相当魅力的なサムネイルが求められます。
- 最低目標CTR:1%以上
- キーワード経由だと、最低限目指したいラインは1%以上です。1%を超えていない商品は、サムネイルの見直しを検討しましょう。
- 改善のポイント:商品別のパフォーマンスレポートを確認し、極端にCTRが低い商品があれば、サムネイルの改善を検討しましょう。
広告効果の総合評価指標「ROAS」の目標値
ROAS(Return On Ad Spend:広告費用対効果)は、広告費用に対してどれだけの売上があったかを示す指標で、RPP広告の運用効果を測る上で最も見やすい指標の一つです。
- 最低ライン:200%
- 「これ以下だったら広告をやめたほうがいい」ROASの最低ラインは200%です。
- 200%ではほぼ利益が出ないため、目的によっては運用を継続することもありますが、基本的には運用を見直すことが推奨されます。
- 特に100%台前半のROASであれば、広告を一時停止し、設定を全て見直したほうがよいでしょう。
- 高ROASの実例
- 高単価商材では、ROAS2500%-4000%といった水準を達成した事例も存在します。
- 安定運用の目安:500%~600%
- 広告運用が安定してきたフェーズで目指すべきROASは、3ヶ月連続で500%から600%をキープできるとよいでしょう。
広告の質を示す「転換率(CVR)」の目標と改善
転換率(CVR:Conversion Rate)は、広告をクリックして商品ページに訪れたユーザーのうち、実際に購入に至った割合を示す指標です。
- なぜ重要か?:CVRが低いと、ROASの改善が難しくなります。広告経由のCVRは、店舗全体のCVRと比較して低くなりがちですが、その「乖離」があまりにも大きい場合は問題です。
- 目標CVR:店舗全体の70~80%
- 店舗全体のCVRと比較して、7割~8割程度のCVRを目指したいとされています。
- 危険水域:店舗全体のCVRの半分以下
- 店舗全体のCVRの半分の数値を切るようであれば、「かなりCVRが低い状況」と認識し、早急な対策が必要です。
- 改善のポイント:
- キーワードと商品のミスマッチ:設定しているキーワードが、広告を配信している商品と合致していない可能性があります。
- 配信商品の選定:もともとCVRが高くない商品をRPP広告で大量に配信している可能性も考えられます。
CPA(顧客獲得単価)の考え方
CPA(Cost Per Acquisition:顧客獲得単価)は、一人のお客様を獲得するためにかかった広告費用を示す指標です。
- 適正CPAの難しさ:CPAの適正値は、商品の利益率、リピート率(単発購入か、シャンプーや化粧品のようなリピート商材か)によって大きく異なりますが一般的には以下から算出するケースが多いです。
- CPA=LTV×使っていい広告比率
- 単発購入商品の場合の目安:単発購入で利益を確保したい場合、多くの店舗では売価の3割程度(例:1万円の商品なら3000円程度)が許容範囲とされるケースが多いです。
- LTVとの関連:上記で提示している数式の通り、CPAはLTV(Lifetime Value:顧客生涯価値)と密接に関連しており、LTVが高ければ高いほど、高いCPAを使うことが可能です。
まとめ
今回の解説では、RPP広告のパフォーマンスレポートで特に重要な「消化額」「クリック率」「ROAS」「転換率」の4つの指標と、それぞれの目標値、そして改善のポイントについてご紹介しました。
もし、ご自身のRPP広告のパフォーマンスレポートを確認し、今回ご紹介した目安数値と比較して、低い場合は改善していくことをおすすめします。